
針を交換してみました
![]()
最近のファイブにはN夜光(セイコー名○○)が使われています。
スイス時計業界ではルミナスブライトと登録商標がされている夜光顔料がありますが、
我が大日本の誇る根元工業が生産するN夜光と比べると、
間違いなくN夜光のほうが明るいです。
取り寄せたスイス製の夜光キットにはルミナスブライトが漏れなく付属します。

これですと、ファイブの夜光を載せ換えした際に針が微妙に暗くなってしまいます。
そこで、我等が東急ハンズにて夜光顔料を探しました。
売り場には色々と発色する夜光顔料が置いてあり、
日陰者の時計マニアにはたまらない聖地です。

CWCです。あ、あんまり似てないかも・・・
因みに針を選考するに当たって、
現在の生贄君にはツートンダイアル(的みたいな文字盤)+CWCのような角ばったケース・・・。
=ミリタリー風でいて、ちょっぴりアンティーク風。(私の脳が答えを導きました。
12時6時位置にギリシャ数字と来たら、コブラハンドしかないでしょう!
という事で、コブラハンドに決定しました。

針の取り扱いの注意点
針の表面は傷防止の為にピンセットで触れないように注意してください。
指脂が付着した場合は練りケシ(ベルジョンのロディコ等)で拭き取ります。
取り外しには、時計師の方でしたら専用のベンチ式の高い工具を使うところですが、
何ちゃって暗黒職人の私はアンカー社の安いハンドリムーバーを愛用しています。
本来は時計文字盤にビニール等の敷物を敷いてから、梃子の原理で引き抜くのですが、
工具の歯を引っ掛けて、男らしく垂直に引っ張っても抜けます。
但し、針の種類によっては筒の部分がめくれて使い物にならなくなるので注意です。(ファイブっていいですね。
噛ませた状態で男らしく垂直に引っ張ります(セオリー通りでは禁止手です)
使用した工具です。お近くで入手できない場合はヤフオク等で買えます
針装着器です。こちらの機械を使うと針の水平を出しやすいです。
上の写真のように針と文字盤の夜光の色が合わないので、針の夜光を落とします。
夜光を落とす際には、石油製品の不倶戴天の敵!トルエンを使用します。
トルエンの海に針を放り込むと、30秒以内で夜光顔料が崩壊します。
よく濯いでから、プリント紙の上に置くと余分なトルエンを吸収してくれます。
1分も放置すると、針に付着したトルエンが綺麗に飛んで頭もクラクラするので換気に注意です。

シンナーの海に放り込みますと・・・・・・ このように綺麗に夜光が落ちます
綺麗に夜光が落ちた針に夜光を載せる作業です。
ミリタリーテイストという事で私の脳が導き出した答えが、
どんな暗闇でも瞬時に時間が確認できる。(←どっかのブランドの売り文句みたいですね。
ということで、針の先端部に黄色の発光色のN夜光を使用してみました。
先端部が少し暗くなってしましましたが、黄色く発光してくれます・・。
太陽光の下では何となくまあ、手の掛かった針に見えます・・。
手の掛かった針と言えば、職人さんが手作業で研磨、炎を使って青い焼きを入れた高級な針を思い浮かべますが、
現在の私には針を研磨する事が出来ないので、(電気釜を使えば針を青く焼けます・・。
真ん中の銀色のサークルから飛び出た秒針を、ミリタリー風?に赤く塗る事にしました。
ここで、こだわる方でしたら間違いなく2液性のウレタン塗料とエアブラシを使うところですが、
後処理が面倒な私は、今回は缶スプレーで塗装しました。
因みに秒針全体を塗る場合は、塗膜の弱いアクリル缶スプレーでは装着の際に、
秒針の塗装面に押し込み跡がついたりしますし、傷に弱いのでピンセットでへこみ傷が入りやすいので注意です。
ウレタン塗料を使った場合は、トルエン100%に漬け込まないと剥がれないぐらい強い塗膜が出来ます。
左の機械はETA2892-2 です。
針の夜光が完成したら、今度は針を装着します。
先ずはリューズをカレンダーの切り替わるところまで回します。
その際には切り替わる10分前辺りからゆーくりと回さないと、
実際に使用する際にずれますので注意です。また、装着時に時間がずれないように、消しゴム等でテンワを止めて作業すると楽です。
先ずは針の横を真鍮製のピンセットでつまんで筒車に乗せます。
針穴を筒に合わせたところで、写真の針装着器で押し込みます。
時針、分針、秒針と載せていく際に、3針が接触しないように水平になるように調整しながら装着していきます。
上の写真で紹介した針装着器を使用すると楽に装着できます。

(左)(中央)時針、分針の夜光先端部は黄色の発色夜光を使用しています。 (右)写真に収めるのは難しいですね・・・・・
完成です。
どうでしょうか??
![]()