
格安ミリタリー頂上決戦編
ふと、ある日ひょんな事から現在人気のミリタリーダイバーウォッチを入手。
実勢価格もセイコーダイバーシリーズとほぼ互角。
デザインは兎に角派手でかっこいいですね。

一時期アメリカのメールオーダーが流行した時に初めてカタログで目にした時計です。
当時は文字盤と針に装着されたガラス管に放射性物質のトリチウムが含まれており、
25年以上(実際は10年ぐらいだそうです。)発光し続けるミリタリーウォッチである。

左)セイコーダイバー 右)ボワーと光ります。
と、
アウトドア、ミリタリー系のメールオーダーカタログには必ず掲載されていました。
最近に人気に火がついたようで、各方面で見かけるようになりましたね。
以前はアメ横の中田商店、ファントム等のミリタリーショップでも見かけました。
”200メートル防水””ネービーシールズ御用達””特殊素材で出来ている””トリチウム夜光を採用”
”ジェット戦闘機の先端にくっつけて飛ばしても壊れない””広告塔芸能人がドラマで使用”
これは無駄にミリタリーテイストを追求すべく迷走を続ける身としては興味深々です。
早速、分解してみることにしますた。
裏蓋はプラスネジで4箇所ネジ止めされています。
丁度Gショックと同じ構造になってます。

機械はなんだろうなあと蓋を開けてみてびっくり。


裏蓋のゴムパッキンはGショック等と比べると太めにできております。
裏蓋はポリカーボネート素材製ですが、強度を確保するために金属プレートが埋め込まれてます。
この蓋をタッピングネジ4個で本体に固定しますので、
時計分解フェチな人だとねじ山がどんどん馬鹿になりますので、
あまり余計な分解はしないのが宜しいようです。
セイコーダイバーと比べても大きなケースの中には、
激安クオーツモジュールで高名なRONDA社の機械がちょこんと鎮座しておりました。
こちらはETAの激安モジュールより更に安い機械で、
セイコーエプソンの格安ラインと双璧を成すブランドの機械です。
激安のプラスチックパーツが多いクオーツ機械を更に樹脂スペーサーで固定。
なるほど!対衝撃性能を高める為にプラスチックパーツを乱用しているんですね!


機械にはSWISSと銘打っておりますが、
RONDA社もETA同様にタイの湿地帯の工場団地の片隅にひっそりとうすらデカイ工場があります。
恐らくこちらの機械もFOB価格で200円以下でしょう。
因みにカシオのGショックもタイの工場で堂々と作ってますね。


簡素化された1jewelのプラスチックパーツの多い機械。

各モジュールは交換可能に出来てはいますが、基本は機械一式丸交換です。
ケースは特殊素材?で出来ているのでとても軽く作られています。
流石はミリタリー。

裏蓋にはPC/CARBON(ポリカーボネート/カーボン)CASEと書かれています。
PC/CARBON FIBER CASE(PC/CF)とは書かれておりません。
因みに車のタイヤにもゴムの硬度を調整するためにカーボン混ぜてあるんですけどね。
販売店の説明ですとカーボンファイバー製と書いてあるけど、この辺を理解しているのでしょうか?
多分私の勘違いだと思いますけど・・・。
200メートル防水と裏蓋に書いてあるのですが、
こちらのリューズを見ると・・・・・。


これは絶対無理wwひでえwww。
写真左の小さなパッキン2個だけが水の浸入を防いでいます。
セイコーファイブ以下です。
日本のJIS規格の防水検査だと絶対ダイバーと宣伝しちゃだめ!と言われるのは必至です。
確かにどこにもダイバーとは書いてないが・・。
また、裏蓋には”ミネラルクリスタルガラスを採用ですよー。”と書いてありますので、
ガコンガコンぶつけていると直ぐに傷々になるのでいい味が出ることでしょう。
放射性物質カプセルを搭載した針を見ると・・・。

コレwwロンダのクオーツには重過ぎじゃね?と思わせる針が採用されてます。
機械式懐中時計のようなゴツく厚みのある針ですね。

ゴツイ針をひっくり返してみると、トリチウム管がペタリとシールで固定されています。
流石は超ロングホイールベースの糞重いピックアップトラックにV8の4.6リッターガソリンエンジンを搭載し、
超低燃費車をシコシコ作っている日本人を横目にCo2をぶち撒いて走るのが好きなアメリカ人が考えただけの事はある!
ところで、ミルスペック(MIL=アメリカ軍の規格番号)がどこにも書かれていないので
これは単なる流行のストリートファッションウォッチだということなんですね・・・・。
もう少し高いお金を出すとステンレス、チタンケースの素晴らしいモデルがあるそうなので、
もっと本格的なミリタリー時計が欲しい方にはそちらをお勧めしたいです。
流行がどうでもいい私は中身が同じだったら絶対買いませんけど。
ミリタリー時計の基本は直さずに捨てる(ディスポーズ)が基本ですので、
徹底的に簡素化してコストを削減して使い捨てでも仕方ないです。
でも、物を大切にする事が美徳とする日本人にはちょっと・・です。
MIL番号無しの非正規採用品でこれじゃあ酷い・・・・。
ということで、
私的には無駄に丈夫でお安く長持ちなセイコーダイバーシリーズの勝ち。