超級防水試験器製作編

 

 

我々庶民の時計弄りを趣味とされる人から、人様の時計を預かって修理される時計師さんまで

幅広く愛用される防水試験機。

第一次世界大戦頃から懐中時計が腕に巻かれた腕時計が誕生し、

現代では腕時計が主流となりまして、常に金属製のケースと中の機械は常に水分と汗に晒されております。

故に時計メーカーも防水性能にはある程度の保障を付けて販売しておりますが、

どう見ても日常ではあり得ない防水性能を宣伝文句にしている時計も多く見受けられます。

1000メートル防水やら、4000メートル、5000メートル防水。悪のりして10000メートル防水なんぞももあります。

人間自身が現代の科学技術を持ってしても潜る事の出来ない深度までの防水性能を付けたところで、

所詮は真偽不明の宣伝文句でしかありません。

 

オタク系某ブランドの時計はクオーツ時計の中に特殊シリコンオイルを満たし、

5000メートル防水専用の設備が無いとOHできません。と宣伝しておりますが、

それって、”壊れたらうちでしか直せないよ?え?工賃はねえ、オレの気分次第ww”と、

私から見ると不便なんですけど、好きな人にはたまらないのでしょう。

一方、パプアニューギニアからパナマ、ベネズエラ、カナリア諸島、ジブラルタル、マルタと、

マイナーな国までサービスセンター(非直営)網があり、

”あ、壊れたの?そこらで直したら?買ったお店で聞いてよ”的なニュアンスのセイコーファイブ。

防水性能もJIS規格で検査されており、おスイス時計の防水規格より現実に近い状態で試験されています。

 

おスイスの頑張った中産階級向けのご褒美防水時計は本当なのかと試験してみることにしますた。

市販されている防水試験機の上限は大体10気圧(大体、深度100メートル静止状態)と現実的。

んが、スイスのダイバー時計のトレンドは600メートル防水以上がデフォ。

ということで、理論上は水深約1000m静止状態の100気圧防水試験機をつくってみることにしました。

 

使用するパワーソースはCo2カートリッジ、業務用の巨大ボンベでもせいぜい60気圧までしか確保できません。

また、圧縮空気やガスを使用すると爆発の危険がありますので、ハイドリックポンプを使用します。

これは簡単に説明すると井戸のポンプと原理は同じ梃子式です。

んが、100気圧だと一平方センチメートル辺りに100キロの巨漢が乗った状態です。

試験中に何かの弾みで試験機が壊れたら死人が出るかもしれません。

ので、ケース本体はジュラルミン5000番台の柱を刳り貫き、厚さ2センチのねじ込み式蓋。

更にいざという時の為の防爆用の柱6本を設計。

加圧ポンプは油圧システム用の試験用ポンプを取り寄せました。

加圧上限は100kgf/cm2(1平方センチメートル辺り100kgの押す力)です。

1kgf/cm2が水深約10メートルですので、100kgf/cm2ですと水深約1000mとなります。

 

例によって嫌がる若旦那に握らせて作ってもらいましたw

最後にジュラルミンに耐腐食コーティングを施してほぼ完成しました。

車のトランクに積んだ状態で検問に引っかかったら、偉い騒動を巻き起こしそうなデザインですww

ジュラルミンの重さだけで既にファイブが10本は買えそうですww

現在はテスト段階で80気圧まで加圧する事に成功。

 

実際に時計を入れて加圧試験するのはもう少し時間が掛かりそうです。

完成したら色々と遊べそうで楽しみですね。

実験用にロレックスのDEEP SEA辺りが欲しいところですが、残念ながら金策尽きましたw

サラリーマンの年収がボクの月収!という方おりましたら貸してください><

 

 

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