Duke大学 Nicholas School
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Yale Universityとの比較




Duke大学のNicholas Schoolと共にYale大学のYale's Environment School (Yale School of Forestry & Environmental Studies)は、全米の中でも古くからの環境スクールとして有名です。このページでは、Yale大学の環境スクールに通ってらっしゃる日本人学生の質疑応答を元に、DukeとYaleの環境スクールの違いを紹介したいと思います。(2005年6月)

*) これらの意見は、個人的な偏りがあると思います。すべてを鵜呑みにするのではなく、一つの情報としてお役に立てればと思います。
もし2つの学校で迷ってるのであれば、現地のスクールを訪問し、自分の目で確認し、自分の耳で学生、教授などの話を聞くことをお勧めします。




Q1:Yale環境スクールの1学年の人数、留学生の割合、年齢層、 男女比についてお聞かせください
Career Development Office の資料 (恐らく2003年)によると学生の人数は
学位 人数
Master's 265
Doctoral 70

International: 30%
Average Age: 28

です。2005年度現在においてもこの人数、%は大体正確だと思います。

Dukeとの比較:
Nicholas SchoolのMasterの数は1学年100人程度。2学年合わせて201人(2004年)なので、NicholasSchoolの方が1学年あたり30人ほど少ないと思われる。International Studentの30%(Duke:10%)は、Yaleの方が高く、国際性豊富な生徒が集まっていることが分かる
 

Q2:Yaleの環境スクールの学生は9割が職務経験ありと聞いていますが、どのような職務経験の方が多いのでしょうか?またそのような方はどのようなプログラム(技術、知識、スキル)を求めてYaleにきていらっしゃるのでしょうか?
同上の資料によると
85%の学生が職務経験あり。平均勤務年数は2-5年。
入学者の10%は以前に他のMaster or Professional Degree の保持者。
周りにも、学部卒ですぐFESに入学という学生はほとんどいません。修士を取得済みの人をよく見かけます。

職務経験の内容
NGOやコンサルティング会社で環境関連の仕事をしていた人が多いようです。公務員をしていた人も多いと思います。
留学生でも、環境関連のNGO、公務員、コンサルティングの経験者が多いと思われます。
日本人については、ほぼ同じく金融、コンサルティング、公務員(官庁派遣者)関連の方が多いです。

FESの大半の学生は、卒業後 環境関連の仕事への就職を希望しています。
その為、環境関連でキャリアを積んできてさらにステップアップするために入学した人、他の職務経験があって環境関連にシフトを考えている人が多いです。

意外にも進学希望者も少なくありません。進学でなくともアカデミックの分野に残って研究に携わる仕事などを考えている人もいます。

Dukeとの比較:
Nicholas Schoolは、職務経験ありの学生はここまで多くないです。DUKEキャリアセンターによると58%が職務経験有りで、3年以上の職務経験者はそのうち38%です。学部を卒業してすぐNicholas Schoolに入学している生徒も少なくありません。
また30歳前後まで違う業界で働いていてキャリアチェンジの為に入学した生徒も1学年10名程度います。
 

Q3:プログラムとしてどのような構成になっていますか?(Core、Elective、など)
4つの学位があり、それぞれプログラムが異なります。
1.MEM(Master of Environmental Management)
2.MESc (Master of Environmental Science), 
3.MFS (Master of Forest Science)
4.MF(master of forestry)

ブログラム名 選択するコース
1.MEM(Master of Environmental Management)

大半の学生はMEM、つまりプロフェッショナル学位の課程に在籍しています。
<コア8科目>
Physical Sciences から一科目
Biological Sciences から一科目
Social Scineces から一科目
Statistics and Statistical Methods から一科目
Economics から一科目
Decision Analysis から一科目
Policy Making and Institutions から一科目

さらにPhysical Sciences か Biological Science からもう一科目

各分野には指定の科目が数科目あってその中から選択します。

<選択科目、研究分野>
次に、一年生のうちにAdvanced Study Area を決めます。9つの分野があり、各分野に指定されている科目群の中から2科目以上選択しなくてはなりません。
1.Ecology, Ecosystems and Biodiversity
2.Social Ecology of Conservation and Development: Assessing
3.Social and Environmental Change
4.Forestry, Forest Science, and the Management of Forest for Conservation and Environmental Change
5.Global Change Science and Policy
6.Environment, Haalth and Policy
7.Industrial Environmental Management Policy, Economics, and Law
8.Urban Ecology and Environmental Design
9.Water Science, Policy, and Management


<Master's Project, Independent Research>

最後の卒業の必要条件としてProjectコースを少なくとも一つとらなくてはなりません。

卒業までに48単位必要ですが、その半分はFESのクラスでなくてはなりません。
2.MESc (Master of Environmental Science),
3.MFS (Master of Forest Science)


この2つの学位は研究に重点を置いたカリキュラムです。
MFSは林学に関係した研究をしたい学生向け、
それ以外の環境に関連した研究をしたい学生はMEScになります。
社会科学コースと自然科学コースがあり、社会科学コースはResearch Methodと決められた科目群の中から1科目の計2科目が必修、自然科学コースもResearch MathodとほかにResearch Design, Data Analysis, Modeling
のいづれかに関連した科目の中から1科目の計2科目が必修。それ以外は自分の研究にあわせて好きなように科目が取れます。
しかし、各コースとも2科目を別コースから選択することが望ましいとされています。

卒業のためにはProjectコースを一つ以上とらなくてはなりません。
4.MF(master of forestry)

この学位はYaleの環境スクールの前身である林学スクールから続く由緒ある学位です。
しかし学生の人数は10人弱です。カリキュラムは林学を中心として関連した分野も幅広く取り入れたものになっています。
Biological Science から3科目
Physical Science から2科目
Social Science から2科目
Economics から1科目
Measurement から1科目
Silviculture から1科目
Resource management から1科目
Professional Knowledge から1科目

各分野には決められた科目群があります。


Dukeとの比較:
Nicholas Schoolでは、1.4.と同じようなMEM、MFがあります。2.3.のような、Scienceに特化したプログラムはなく、MEM、MFに含まれていることになります。
選択分野によりコア科目も異なるため、もう少し選択分野に特化したプログラム構成になっていると思われます。
Nicholas Schoolの選択分野としては、2005年現在

1. Coastal Environmental Management (CEM)
2. Environmental Economics and Policy (EEP)
3. Environmental Health and Security (EHS)
4. Forest Resource Management (FRM)
5. Global Environmental Change (GEC)
6. Conservation Science and Policy (CSP)
7. Ecosystem Science and Management (ESM)
8. Water and Air Resources (WAR)
これに加えて、
Master of Forestry (MF)
があります。

Q4:YaleでInternational関連の事柄をあつかった授業はありますか?
Tropical forestsに関連した分野で数科目あります。社会科学(文化人類学、社会学など)が中心で、自然科学関連は少ないです。
地域で言うと、南米、東南アジアを研究拠点にしているfacultyがいるのでその地域を扱った授業がいくつかあります。とくに地域柄南米と関連した科目は多いです。

ほかにInternational law and policyという科目は国際法、国際環境政策をとりあつかいます。 上記に限らず、さまざまな科目の中で国際的なトピックが取り扱われれていると思います。


Dukeとの比較:
Yaleと同様にInternational Environmental law やTropical Ecologyのクラスは南米などのトピックを扱いますが、その他のクラスに関しては比較的ノースカロライナに特化したクラストピックが多くなります。
 

Q5:Yaleに来てよかったなと思うこと(長所)と足りない部分(短所)を教えてください
長所
学部内外に限らず、著名人の講演会など課外の機会がとても多いこと。
留学生が多くとても国際的でアットホームなので留学生に対するケアもとても厚い。

授業に関しては、
ロースクールやビジネススクールなどとの連携もあり、社会科学の科目が充実している。

短所
自然科学の分野の授業が少なく、とくに専門科目が不足している。
施設がとても古く、メンテナンスも悪い。冬は、すごく寒いです。


Dukeとの比較:
Nicholas Schoolは、職務経験ありの学生はここまで多くなく、約40%です。学部を卒業してすぐNicholas Schoolに入学している生徒も少なくありません。
また30歳前後まで違う業界で働いていてキャリアチェンジの為に入学した生徒も1学年10名程度います。

ロースクールやビジネススクールとの連携したプログラムは、Dukeにもありますのでそれほど違いはないでしょう。

Nicholas Schoolの自然科学の授業は、比較的充実しています。また施設は新しいです。

Q6:どのようなキャリア志向の人がYaleに適していると思いますか?
研究者ではなく実務家として働きたい人に適していると思います。研究職を考えているのであれば、プロフェショナルスクールではなく、その分野の学術大学院がいいと思います。
環境をさまざまな観点から学べるというメリットがある反面、どうしても「薄く広く」なってしまいます。そういう意味でも、特定の興味がある人向けのプログラムではないかもしれません。


Dukeとの比較:
実務家向けという意味では、DukeもYaleも変わらないでしょう。 

Q7:Yale環境スクールの雰囲気を教えてください。
気さくで飾らない人が多く、アットホームな雰囲気です。リーダーシップ性を持った人が多くて、学校内外で様々なイベント、企画が行われています。
30%が留学生なのでとても国際的で、いつでも文化交流ができます。教授陣も比較的カジュアルです。


Dukeとの比較:
留学生の国際性以外は、大きな違いがないようです。実際に足を運んで学校の雰囲気の違いを感じるのが一番でしょう。
 

Q8:DukeとYale どのような違いがあると思いますか?
Dukeは比較的自然科学の分野に強いという印象があります。学術でもEcologyの分野は全米でもトップクラスと聞きます。政策の分野も強いと聞いています。海洋関係の科目や施設も充実していると思います。

一方Yaleは文化人類学や社会学の関連分野は強い印象があります。

あと、施設の充実度は圧倒的にDukeのほうがいいと思います。一度Dukeに行ったことがあるのでよくわかります。国際色で言うとYaleのほうが留学生が多いので多様性に富んでいると思います。

Dukeとの比較:
Ecologyや海洋関係の科目に関しては、YaleでもNicholas Schoolは評価されているようです。
 


Q9:Yale周辺またはNewHeavenの環境、治安、物価、住宅などについて教えてください。
ニューヘイブンはYaleの大学町です。小さい町ですがいろいろとそろっています。大学の古い建物の町並みはとてもきれいです。郊外にはEast Rock Parkなど公園もいくつかあります。
いままでとても困ったこともなく、ボストンやニューヨークにも近いので個人的にはいい町だと思っています。

治安
治安はあまりよくはありません。場所によってはとても危険です。だた、大学の周辺は安全なので夜歩いていても大丈夫です。
私は今までに危ない目にあったことはないので、普通に気をつけていれば大丈夫です。

物価
物価は日本と同じくらいで、安くありません。スーパーの食料品などは安いと思います。アメリカは総じてサービス業の料金が高く、しかも質が悪いと個人的に思っています。
住宅ですが、一人当たり$400−$1000/monthの学生が多いかと思います。ルームシェアをして住んでいる学生がとても多いです。大学院生の寮もいくつかありますが値段のわりに質はあまりよくありません。


Dukeとの比較:
地理的には、YaleはNY,ボストンに近く、Dukeは、WashintonDCに近く4時間ほど。
Yaleは、大学町を形成していますが、Dukeはあまり形成していません。近くにUNCのあるChapellHillがありこちらが大学町を形成しています。
冬の寒さ(Yale)と夏の暑さ(Duke)は、厳しく、気候という意味で大きな差があります。

治安自体は、Nicholas School(Duke)のあるDurhamもそれほど良くないですが、お互い個人が気をつければ大丈夫なレベルでしょう。
住宅費などを考えると物価は、Durhamの方が少し安いようです。




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