


フィルター系エフェクターにも、他のエフェクターと同様にいくつかの種類があります。
・グラフィック・イコライザー ・・・ 周波数毎にスライダーでブースト&カット。
・パラメトリック・イコライザー ・・・ 任意の周波数で幅を変えながらブースト&カット。
・エンハンサー ・・・ 音の輪郭をハッキリさせて音色を強調する。
・ワウ・ペダル、オート・ワウ ・・・ 連続的な音色変化。オート・ワウはダイナミクス系との複合。
上記のエフェクターで、ギター用として最も有名なのはグラフィック・イコライザーで、オーディオ機器等にも使用されていることから1番扱い易く、1番身近に感じるのではないでしょうか?
(MTRなどには、殆どの機種にパラメトリック・イコライザーが装備されています)
また、メヴィ・メタルやハード・ロック界のギタリストはワウ・ペダルを使っている事も多いですね(^^)
今回の講座では、最もポピュラーと思われるグラフィック・イコライザーを取り上げていきたいと思います。
〜グラフィック・イコライザー〜
音をいくつかの周波数に分け、各周波数ごとに個別にスライダーでブースト/カット出来るようにしたイコライザーが“グラフィック・イコライザー”です。
幾つの周波数に分類されているかによって5バンド、7バンドなどと呼ばれます。ギター用のコンパクト・エフェクターとしては7バンドが主流ですが、ラック・タイプの物になると、数十バンドにも及ぶキメ細かい音色調整が可能なります。
ちなみに、ブーストすると全体の音量も上がり、逆にカットすると音量が下がるので、全体の音量を調節する“LEVEL”を装備してる機種がほとんどです。この“LEVEL”だけを使えば、例えばギター・ソロだけ音量を上げると言った使用方法も可能です。
7バンドのグラフィック・イコライザーの場合、大抵分割されている周波数は「100、200、400、800、1.6k、3.2k、6.4k(Hz)」の7つです。大雑把に言えば、左側が低音域、真ん中が中音域、右側が高音域を操る部分になります。
ギターに当てはめると、6弦のズンズンしたブリッジ・ミュート音は100Hz、ピッキングのアタック音が1.6kHz、倍音成分のギラギラした感じが3.2kHzと言った具合です。
使い方のコツとしては、どこかをブーストしたら、その反対の周波数をカットし、少ないスライダーの動きで最大の効果を出すようにする事です。
例えば、高音のヌケを良くするなら、右側のスライダーを上げるだけではなく、左側のスライダーを下げるようにすると少ないスライダーの動きでも大きな効果が得られます。
また、良く耳にする「ドンシャリ・サウンド」は高音と低音を強調したサウンドですが、左右のスライダーを上げつつ真ん中のスライダーを下げて中域をカットします。(スライダーが“V”の字を描くようにセッティングします。)
但し、どのようなセッティングでも、極端なブースト/カットは音ヤセの原因になるので、スライダーの見た目に捕らわれずに実際に音を聴きながら慎重にセッティングしましょう。
どの周波数をブーストしたら良いのか、どの周波数をカットしたら良いのかが分からない人は、音を聴きながら各周波数を順番にブーストしていくと良いと思います。 そこで、自分の耳につく“イヤな周波数”があれば、その周波数をカットする・・・・っと言うセッティングの方法が分かり易いでしょう。
更新日:2005/03/01
第11回 「エフェクターに関する基礎知識 〜 フィルター系〜 」