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更新日:2005/09/01
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 実は、MTRとは本来このレコーダー部分だけを指す名称で、一般的な4トラックのカセットMTRはミキサー部とMTR部に分けることが出来る・・・っと言うより、ミキサー一体型MTRが、カセットMTRの標準的なスタイルになっているのです。
 ミキサー部は、録音時に入力されたギターなどの信号を適正なレベル/音色に整えてMTR部に信号を送り、再生時にはMTRに録音された音を適正なレベル/音色に整える働きをします。つまり、4トラックのMTRの音を同時再生するには、最低でも4チャンネル(テープを分割する“トラック”という単位と混同しないように)のミキサーが必要というワケです。

 4トラックのMTRと4チャンネルのミキサーを一体化すると、ミキサーのとあるチャンネルに入力した音を、MTRのどのトラックに録音するかを内部でコントロールする機能が必要になります。MTRを扱う際に少々難解なのがこの点で、ここで混乱すると録音済みのトラックを消去するといったトラブルも起こりかねないので注意しましょう。
 MTR側は録音トラック・セレクターで録音するトラックを決定しますが、ミキサーから正しく信号を送らなければ、単にそのトラックを消去するだけで、音は何も録音されないのです。
 
 ミキサーからは“バス(BUS)”という機能でMTRに信号を送ります。バスを使えば1つのチャンネルの信号を1つのトラックに送ったり、複数のチャンネルの信号をまとめて任意のトラックに送ったりする事が出来るのです。
 
 4トラックのカセットMTRは、セレクターで録音トラックを選び、パン(パンポット=PAN。音の定位を決める機能)のみでバスを選択するというシンプルな構造ですが、デジタルMTRのように8以上のトラックを持つMTRの場合は、より複雑な構造になっています。
 例えば、ミキサーにバス・アウト端子を装備している場合は、AUX(オグジュアリーの略。ギター周辺機器ではエフェクト・センド=EFF SNDやエフェクト・ループと言う)以外にバス・アウトを使って単独でエフェクターに信号を送ることもでき、また、複数のチャンネルを同一のバスに送り、内部バスだけでグループとしてまとめれば、複数のチャンネルの音量を1つのフェーダーでコントロールするといった事も可能です。
 特に、ミキサー部もデジタルになっている機種は、EQやパンといったツマミがない場合が多く、入力した音や、レコーダーから再生される音のミキサー部分での流れが視覚的に分かりづらいです。。。しかし、1度理解すればレコーディング作業を便利にしてくれる機能なので、マニュアルをよく読んでバスを使いこなしてください。

 さてさて、、、何やら長ったらしくMTRの説明をしてしまいましたが、次回からは各パートの録音からミックス・ダウンに至るまでの作業を数回に分けて説明していきます。
 さて、前回までは、数回に渡ってエフェクターの基本的な効果と、各コントローラーの機能について説明をしてきましたが、今回からは“MTR”を使った自宅録音における基本的な説明をしていきたいと思います。
(エフェクターには、前回まで説明してきた他にも、様々な機能を持った機種が存在しますが、
それはいずれまた・・・)

〜MTRとは?〜 

 まず最初に、“MTR”とは一体どんなものなのか?と言う事をしっかりと理解しておきましょう。
 現在では、ハードディスクを使ったMTRや、CD−R、MDなどをメディアに使用するものが主流ですが、最も基本とも言えるカセットMTRについて説明します。 ←今はカセットMTRは見かけなくなっちゃいましたが・・・(^^;;

 MTRとは“マルチ・トラック・レコーダー”の略で、一般的なカセット・レコーダーとの違いはテープの使い方にあります。普通のラジカセやカセット・デッキは、テープの半分をA面、B面として使用しその更に半分のエリアにステレオのL(左)R(右)の音をそれぞれ記録します。
 普通のカセット・レコーダーの場合は、録音/再生がA/B面単位でしか出来ないのは皆さんご存知の通りですがが、MTRはテープ全体を4つのトラックに分割して使うので、各トラックを自由に録音/再生する事が可能なのです。
 モチロンA/B面という概念はなく、テープを裏返すと逆回転音が再生されてしまいます。つまり、この機能によって「最初に録音したリズムパートを聴きながらリードを重ねて録音(ダビング)」といった多重録音が可能になる訳です。

*下図参照

第16回 「自宅録音の基礎知識 〜 Part I 〜」
Sound Construction
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