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更新日:2004/10/01
直線上に配置
 さて、“12AX7”は、マーシャル“JCM2000”、ピーヴィー“EVH5150”、ソルダーノ“SLO100”と言った機種のように、ハイ・ゲインで深い歪みを作るアンプに多く使われており、一方“7025”は、マーシャル“JTM45”、フェンダー“Twin Reverb”、VOX“AC30”など、比較的ロー・ゲインなアンプに使われています。
 しかし、マッチレス“Chieftain”が“12AX7”を使っていたり、ハイ・ゲインなイメージのメサ・ブギーが“7025”を使っていたりと例外も少なくはありませんが。。。。
 これは、前述した通り、プリ・アンプのゲインは真空管の種類だけでなく、使用する本数や回路そのものによって変わる為、例えば“7025”を3本使えば“12AX7”2本よりハイ・ゲインなアンプを作る事も可能なワケです。

 また、プリ管に見られるもう1つの特徴は、マーシャルが機種によって“12AX7”と“7025”を使い分けてるのに対して、フェンダーはほぼ全ての機種に“7025”を使用している点です。
(“Twin Reverb”などのロー・ゲインなアンプには勿論、比較的ハイ・ゲインな“Tone Master”にもプリ管は“7025”が使われています。)

 実は、“12AX7”と“7025”は電気的にはかなり近い特性を持っていますが、“7025”は“12AX7”のハイ・クオリティ・ヴァージョンと位置づけられていて、“12AX7”より“7025”の方が音質が良い・・・つまりクリーンになる傾向があるのです。

 さらに、“12AX7”の他にも“12AT7”と言うのもありまして、コレは“12AX7”よりもゲインが低めで、例えば“12AX7”が入ってるプリ・アンプのアタマに“12AT7”を入れれば凄くクリーンなアンプになります。
(“12AT7”が良く使われているのはリヴァーブのドライバーの所とか、パワー・アンプのすぐ前です。)

 凄く歪むアンプで「もうちょっとピッキング・ニュアンスを出したい」と言う時は、どこか1個“12AT7”に換えれば、少し音に輪郭が出てきます。
 例えば、5本チューブが並んでいる場合、アタマのチューブを“12AT7”に換えてみると効果が分かり易いかも・・・。それで効果が出過ぎるようなら2番目にするとか、色んな手が考えられますね♪

 ちなみに、私の使用しているアンプ“EVH5150”も“12AX7”と“12AT7”を混合して使ってあります。
 さて、前回はパワー管のにおけるサウンドキャラクターの違いをメインにお話しましたが、今回はプリ管について細かく考察していきましょう。
 パワー管同様、プリ管も使ってる種類や本数によってサウンドが変わってくるワケですが、以前の講座でも説明した通り、プリ管はパワー管ほど劇的にサウンドは変わりません。しかし、プリ管はパワー管と違って、1本単位での交換が可能なので、安価でサウンドに変化を付けられるのは大きなメリットですね♪

 プリ管は、大ざっぱに言うと「使ってる本数が増えるほど歪みが増える」と言う事になりますが、例えば、1つのアンプにプリ管が7本入ってる場合、1チャンネルのアンプでチューブを7本も使ってる事はまずなくて、3チャンネルのアンプでクリーンには2本、クランチ・チャンネルには何本とか、そう言う使い方をされてます。

 先ほどもチラッと説明しましたが、プリ管はパワー管のようにバイアス調整の必要もなくて差し替えが簡単なので、単純に抜いて挿せばOKです。
 プリ管も1本1本の個体差がありますので、アンプに入ってるチューブの順番を入れ換えるだけでもサウンドは変化します。 
 (1番最初に増幅する所にどのチューブが来るかでサウンドに大きく影響してきます。)

 プリ管は“12AX7”(別名“ECC83”)と“7025”と呼ばれる物が多く使われていますが、実際に、どのアンプにどのプリ管が使われているのかを表にしてみましたので見てみましょう。
第7回 「真空管の違いによるサウンドキャラクターの違い Part II 〜プリ管〜」
Sound Construction
直線上に配置
12AX7 ・・・・ マーシャル “JCM900” “JCM2000”
(ECC83) ピーヴィー “EVH5150”
ソルダーノ “SLO100”
マッチレス “Chieftain”
レイニー “VH100R”

7025 ・・・・ マーシャル “JTM45” “Bluesbreaker” “1959” “JCM800”
フェンダー “Tone Master” “Twin Reverb” “Bassman”
メサ・ブギー “MARK I” “MARK II” “MARK III” “MARK IV”“Rectifier Solo”
VOX “AC30”

ECC82 ・・・・ VOX “AC30”