『アルフェッカ』とはかんむり座α星の名前です。
アルフェッカは別名:宝石(ゲンマ)と呼ばれています。
アンサンブル★アルフェッカも5人の宝石のような輝かしい音で、
星空のような美しいサウンドを奏でることが理想です♪
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【かんむり座】

6月初旬、東の空高くほとんどくっつくようにして7つの星がくるりと小さな半円を描いている姿が見えるのが『かんむり座』です。
日本ではかんむり座を半円形を釜に見立て「鬼の釜」・「長者の釜」と呼び地方もあるし、「車星」・「太鼓星」・「井戸端星」と呼ぶところもあります。昔の子供たちは「星が七つ見えたら長者になれる」とかんむり座の星数えを競いあったといいます。みなみのかんむり座という星座と区別するため 学名はCoronaBorealis(北の冠)になっています。
学名CoronaBorealis(コロナ ボレアリス)
英名the Northern Crown
略符CrB
概略位置 赤経15h40h 赤緯+30度
20時南中:7月13日 高度85度
肉眼星数25個
面積:178.71平方度
設定者:プトレマイオス
光度6.5等mでの肉眼星は36個/変光星数は25個である。
かんむり座にまつわる神話を紹介します。
『ギリシャ神話』
地中海のクレタ島にある地下宮殿の迷路の中に、頭が牛で体が人間の姿をしたミノタウルスという怪物が閉じこめられていました。そしてアテネの人々は、毎年、少年と少女をいけにえとしてミノタウルスに捧げなければなりませんでした。アテネのテセウス王子は、ミノタウルスを退治するため自らいけにえの一人に加わり、クレタ島に向かいました。そこでテセウスはクレタ島の王女アリアドネと恋に落ち、アリアドネは剣と、迷路から抜け出せるようにと毛糸をテセウスに渡しました。無事にミノタウルスを退治して戻ってきたテセウスは、アリアドネを連れてアテネに向けて出航しました。しかしテセウスは、アリアドネを途中に立ち寄ったナクソス島に置き去りにしてしまったのです。酒の神デュオニュソスはこれを見て哀れに思い、アリアドネに宝石を散りばめた黄金のかんむりを贈り妻としました。かんむり座はこのかんむりを表しています。
『吉田風土記』
埼玉県秩父の吉田風土記によると、かんむり座の半円形は“首飾りの星”の名で呼ばれていたようでです。その伝えるところによれば1100年ばかり前の平安前期に起こった平将門の乱の折り、藤原秀郷の軍に攻め立てられた平将門たちは、いよいよ身の置きどころが無く最後の一戦を交えてから再起すべく、城峯山の洞窟に身を潜めることになりました。ところが そのことを将門が寵愛していた桔梗姫が、秘かに秀郷に報せてしまったのです。密告と裏切りを知って怒った将門は、姫をその場で斬り捨ててしまいました。それを憐れんだ秀郷は、姫がつけていた首飾りを手にとり、空中たかく投げあげたところ、天上に舞い上がって星空にかかり、“首飾り星”−かんむり座となって輝きだしたといいます。
かんむり座は国によってさまざまな名前が付けられています。
ボルネオ:魚
シベリア:ホッキョクグマの足
日本:馬のわらじ..など
ドイツ:花輪
カロリン諸島:魚網
イギリス:穴のあいたお金を糸で輪のように束ねたもの
アボリジニ:ブーメラン
アメリカン・インディアン:天の姉妹たち
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【アルフェッカ-α星】
アルフェッカはかんむり座のなかでいちばん明るい星です。アラビア語のアル・ナイル・アル・ファッカ(Al
Na'ir al Fakkah)が語源で欠けたものの明星という意味です。かんむり座の半円形からこの名がつきました。別名をラテン語でゲンマ(宝石)といいます。74光年もの彼方で輝いている星です。
「撮影 a.rin氏」
実視等級 2.23等
絶対等級 0.45等
色 白+黄
色指数B-V -0.02等
スペクトル型 A0V+G5V
自転速度Vsin i 133km/s
赤道座標 赤経15h34m48s 赤緯+26。42.4
三角視差 44"/1000
距離 74光年
固有運動 赤経+0120"/1000 赤緯-0089"/1000
視線速度 +02b km/s
銀河座標 銀経41.9。銀緯+53.8。実視等級 2.23等
絶対等級 0.45等
色 白+黄
色指数B-V -0.02等
スペクトル型 A0V+G5V
自転速度Vsin i 133km/s
赤道座標 赤経15h34m48s 赤緯+26。42.4
三角視差 44"/1000
距離 74光年
固有運動 赤経+0120"/1000 赤緯-0089"/1000
視線速度 +02b km/s
銀河座標 銀経41.9。銀緯+53.8。
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かんむり座にあるめずらしい星を紹介します。
【変光星R】
この星座にはα星とι(イオタ)星のほぼ中間にある不規則変光星Rです。この星はふだんは5.8等星くらいの明るさを保って双眼鏡でも見えますが、時おり突然暗くなりはじめ14等星以下という非常に暗い星になってしまいます。明るさがふだんの1000分の1以下に減光してしまうのです。数十日から数百日で明るくなってもとの明るさに戻りますが、いつ明るくなっていつ暗くなるかぜんぜん予想がつきません。こういった変光星はほかにもたくさんあるがこの星を代表例としてかんむり座R型変光星と呼んでいます。
1795年にイギリスのアマチュア天文家エドワード・ピゴットによって発見されたもので、ふだんは太陽の2倍ちかい強烈な明るさを放って輝いているのに、炭素のススに星がおおいつくされてしまうと1000分の1以下の明るさに減光するのです。この星の大気は太陽に比べると水素は数千分の一と少ないのに炭素は数十倍もあり、水素欠乏症、炭素過剰症の奇妙な星とみられています。
【反復新星T】
ε(イプシロン)星のそばに輝くかんむり座Tと呼ばれる星があります。この星は1866年5月に二等星として輝きましたが、2週間後にはたちまち8等星まで暗くなり、その後11等星として落ち着いていました。ところが1946年2月には再び爆発して3等星になって輝いた。きわめて短期間のうちに明るくなったところから「燃え立つ星」とよばれたが、天文学ではこいいった種類の星を反復新星とよんでいます。
《参考文献》
ヴィジュアル版 星座への招待 村山定男・藤井旭株式会社 河出書房新社 1998年
星の事典鈴木駿太郎株式会社 恒星社厚生閣 1988年
星座天体観察図鑑藤井旭成美堂出版
星座大全(春の星座)藤井旭株式会社 作品社2003年