3R (Reduce Reuse Recycle)
前置きT. リデュース
ごみを出さないこと。「ごみの発生抑制」ともいわれる。生産工程で出るごみを減らしたり、
使用済み製品の発生量を減らしたりすることを指す。
事業者サイドでは、原材料の効率的利用(原材料使用量を減らすような製品設計上の工夫、
原材料に対する製品の比率を上げる、など)、使い捨て製品の製造・販売等の自粛、製品の長寿命化など、
製品の設計・製造から流通段階までの配慮が必要とされる。また、市民サイドでは、
使い捨て製品や不要な物を購入しないこと、廃棄物を分別・減量して家庭からの発生量削減に
努めること―などがある。ごみ発生抑制のための経済的手法として、
一般廃棄物の有料化などが考えられる。さらに、リデュースのための新たな産業も誕生していくだろう。
しかし、拡大が善である、という教育を受けてきた人たちにとってリデュースは悪以外の何物でもないであろう。
さらに、拡大がレーゾンデートル(存在価値)と考えている企業にとって、
「リデュース」の概念は「企業の死」を意味するかもしれない。
○家電製品のリデュースの例
様々な知恵をしぼり省資源化を目指して製品が製造されている
・ブラウン管の小型・軽量化で原材料の使用量減
・製品を長く使えるようにするための、材料の品質の改善
・共通の部品を使うことで修理がしやすい構造に
・製品の梱包材を簡素化
※ビス・・・金属接合などにナットと組み合わせて用いる小形のねじ
○過去の六甲祭におけるリデュース
・エコ店舗によるトレイ使用量削減
・生分解性トレイ導入⇒PSPトレイ使用量減⇒石油資源の保護
・間伐材割り箸の使用による木材資源の保護
・・・お祭りであるという性質上、不要なものは買うなとは言いづらい。 また六実は、祭りの規模の縮小につながりそうなことはまず認めてくれない。 よってこれまでの基本路線は、エコ製品の導入であった。
前置きU. リユース
一度使用して不要になったものを、そのまま、あるいは洗浄や修理によって機能を復活させて、もう一度使用すること。 具体的には、不要になったがまだ使えるものを他者に譲ったり売ったりして再び使う場合や、生産者や販売者が使用済み製品、部品、容器などを回収して修理したり洗浄してから、再び製品や部品、容器などとして使う場合がある。 国土が狭く資源が少ない日本では、古くから物を大事に再使用する文化がある(もったいない)。一般の消費者にとって製品単価が高価でおいそれと買い直しが出来ない、またはそれらが素朴で理解しやすい構造をしていた時代には、壊れた製品を修理・修繕して使用し続けていた。これは近年の大量消費社会の形成によって、また旧来の製品にみられた再使用性の高さが失われたことにより、姿を消しつつあるが、年輩者の内には根強く残っている。このことは戦中・戦後において物資が配給となり、需要と供給とのバランスが完全に崩れていた時代の影響が大きいと考えられ、また神道によって社会に根付いている、物品にも魂が宿っていると考える精神観念(アニミズム)に基づいているとも考えられる。近年の社会的な要請に基づく循環型社会の形成は、年輩者にとっては「何を今更」といった感を抱かせるものであるが、価値観の見直しとして評価されている。その一方で経済界からは再使用では消費が進まず需要の低下を危惧する意見もある。
○リユースの例
様々な知恵をしぼり省資源化を目指して製品が製造されている
・自動車(工業後発国)
工業後発国では、世界市場を精密機械産業や重工業の分野で先進国に独占され、軽工業や安価な工業製品の輸出でしのいでいる。これらの国々では自国製品の信頼性が低い事から、ある程度は修理しながら使い続ける体制がある。その一方で、工業的に優位にたっている国で使用された工業製品も、その旺盛な修理体制で直して使う文化が発生しており、日本やドイツ等の工業国から廃車同然の自動車(四輪車・二輪車)を輸入、部品単位で修理して自国内市場に流通させたり、それら部品を利用して故障車両を修理して利用したりするという再使用文化も発達した。これを専門に扱って財を成す者も多い。これら工業後発国では、修理技術面での急速な発展が興っており、事故車や故障車・輸送中のトラブルによって商品価値の無くなった自動車を輸入、修理した上で周辺国へ製品として出荷するという市場が東南アジア方面や中東・ロシア近辺で生まれている。しかしその一方で、工業先進国国内での処分費用が高く付く場合(例としてはカーエアコンに利用されたフロンなど)にあって、解体処分費用を軽減させるために、これら修理を得意とする国に輸出するケースが見られる。これらはかつて、輸出対象国内に適切な処分能力を持たない事も多く、その国を汚染する危険性も挙げられていたが、近年ではこれら有害な物質を含む輸入品から、有害物質を資源として回収、更にはそれを容器に再充填して、製品として市場に流通させるという、何とも逞しいケースも見られる。また工業先進国から再利用可能な鉄などの金属や古紙といった物を輸入・再資源化して輸出したり、国内市場で流通させたりする動きが活発な国も多い。
・ごみ集積場(経済後発国)
国家の成立が遅かったため開発が遅れていたり、政治的な理由によって経済的な発達が立ち遅れたりした国では、工業製品であっても、一般労働者の経済事情から見れば高価である事が多いため、修理して再利用する文化が根強い。しかし経済のグローバル化が進行する中で、これら国家間の経済格差は急激に埋まる傾向があり、沿岸都市部を中心として、欧米型大量消費社会が浸透しつつある。このような経済後進国では、その一方で国内の貧富格差拡大から、都市部から排出されたごみを、都市周辺部の住民が回収・再利用する事で、副次的な産業が発生するといった、独特の再利用文化が発生しつつある。あまりに貧富の格差が激しい場合には、欧米型大量消費社会では見向きもされないプラスチック容器やビニール袋ですら再使用される。その原因の一端には、貧富の格差がある訳だが、その一方で欧米からの循環型社会の浸透も早く、日本や欧米では長らく続いた廃棄物を排出し続けるだけの大量消費社会から、循環型社会への転進を早くも始めている地域もある。ただし安全面や環境衛生面での配慮が後回しになるケースも見受けられ、有害廃棄物に混じった再利用可能な資源を発掘するために、有効な防護措置も取らずに資源回収に従事する労働者も多く、それらの人々の健康被害が社会問題となっている。またこのような独自のリユース市場が発展した関係で、ゴミ集積場の近辺に集落が発生するケースがある。しかしこれらゴミ集積場の安全基準が皆無に等しいことも少なくはない。このため有害廃棄物による汚染も問題だが、ゴミの火災や倒壊といった事故も少なからず発生しており、これによる犠牲者も報じられている。
○過去の六甲祭におけるリユース
・アルミ皿の使用⇒洗浄⇒再利用
・・・他大学の学園祭ならまだしも、数万人の客が押し寄せる六甲祭においてエコロの人員は過少であり、リユース活動は困難を極めた
前置きV. リサイクル
廃棄物を捨ててしまうのではなく、分類して集め、再利用すること。ごみの減量化による環境保全、ごみ処理費の節約などの効果がある。廃棄物を燃料として利用するサーマルリサイクルと、廃棄物を元と同じ材料にして、別の製品を作るマテリアルリサイクルがある。サーマル〜は、熱を利用しているぶん焼却処分よりはマシ程度のものである。また、マテリアル〜には、輸送費がかかる、再生するために多くのエネルギーが必要、などの問題がある。このため、再生品を安く買うための補助などがないと、リサイクル製品は普及しにくい。
資源の有効な利用の促進に関する法律では、アルミ缶、スチール缶、ペットボトル、紙製容器包装、プラスチック容器包装、小型二次電池、塩化ビニル製建設資材については、リサイクル識別表示マークの表示を義務付け、製品が廃棄されたときに容易に分別収集して資源として再利用できるようになっている。
技術的には、適正処理困難物のプラスチックなどを含むほとんどの廃棄物のリサイクルが可能である。
○リサイクルの例
様々な知恵をしぼり省資源化を目指して製品が製造されている
・ペットボトル⇒シャツ・・・肌触りが悪い、高コスト、などの問題点
・・・PET⇒PETのリサイクルは、不純物の割合で透明にできないため、商品化が難しい。(過剰品質?)
その他いろいろ。
○過去の六甲祭におけるリサイクル
・集積場における分別回収
・PSPトレイを洗浄後業者に返し、溶かしてから再びトレイに
・PETボトルをキャンドルナイトに提供
・生分解性トレイの堆肥化(自宅に肥料届きました)
本題. 3Rの優先順位
循環型社会形成推進基本法は、廃棄物処理やリサイクルの優先順位を@リデュース、Aリユース、Bマテリアルリサイクル、Cサーマルリサイクル、D適正処分―としており、リデュースを最も優先するよう定めている。 環境問題が叫ばれるようになって久しく、人びとの意識は徐々に向上しつつあり、とりあえずリサイクルに協力する人は多い。しかしリサイクルは消費してしまった後の最終手段であり、リサイクルに積極的に取り組むぐらいならむしろリデュースやリユースに取り組むべきである。大量消費⇒大量リサイクル、では循環型社会は目指せない。
○飲料容器における例
ペットボトルは持ち運べて便利であり、自販機では缶がペットボトルに押されて減ってきている。ペットボトルはリサイクルできるのだから大量消費しても大丈夫だと誤解している消費者が多いらしい。しかし、ペットボトルはリサイクルされても元のPETに戻る割合は少なく、二次製品がまたリサイクルされるわけでもない。そもそもペットボトルのリサイクル率は現在半分程度である。対して缶のリサイクル率は9割であり、そのうち缶to缶のリサイクルが6割に上る(缶to缶のデータはアルミ)。たとえ缶にならなくても、二次製品は何にでも何度でも様々な鉄鋼製品に生まれ変わる。利便性の低いビンも、実に95%以上がリユースされており、輸送や洗浄にかかるエネルギーを考慮しても、環境への悪影響は最も低いだろう。
このため、ペットボトルばかり重宝されている現状を見直し、利用目的に合わせて缶、PET、ビン、紙パック、などを選択していくべきである。
環境問題が専門外の人にとっては、環境対策=リサイクル、という図式が完成してしまっているのではないだろうか。前置きでも触れたように、リデュースやリユースは経済界にとって好ましいとは言いにくいものであることが関係しているのだろうか。 これからの広報活動は、リデュースやリユースの重要性を説いていくことが必要なのではないだろうか。
余談T. 循環型社会形成推進基本法とは
循環型社会の形成を推進する基本的な枠組みとなる法律として、(1)廃棄物・リサイクル対策を総合的かつ計画的に推進するための基盤を確立するとともに、(2)個別の廃棄物・リサイクル関係法律の整備と相まって、循環型社会の形成に向け実効ある取組の推進を図るものである。
参考資料の項を参照。
余談U. 循環型社会の形成に非協力的な企業などへの罰則の例
・食品リサイクル法
食品廃棄物の年間排出量100トン以上の食品関連事業者で、再生利用等への取り組みが不十分な場合には罰則が適用される。
参考資料の項を参照。
・廃棄物処理法
違反者は、五年以下の懲役もしくは千万円以下の懲役、又はこれを併科。
参考資料の項を参照。
参考・引用資料
・しりーず かんきょうもんだい
・ズームアップ!リサイクル21
・循環型社会基本法データベース
・食品リサイクル法の義務と罰則
・廃棄物の処理及び清掃に関する法律
・環境goo
・EICネット 環境用語集
・Wikipedia
・Yahoo!辞書 大辞林