

|
「高野聖」と聞けば泉鏡花の小説や映画の世界。中世以降諸国を遊行回国し弘法大師、高野山の霊験を説き、高野山への勧進や参詣、納骨など勧めた僧と理解していたが、一面的すぎた。高野聖の影響を受け高野山に流入する多くの人々も聖になり、一心院など12の谷筋に伽藍、坊、共同施設などができ多様な宗教都市が形成されていったそうだ。高野聖の切り札が「一度参詣高野山 無始罪障道中滅」。8つの峰々に囲まれ「蓮の花の開いたような」聖地で限りのない罪過は消え、心身ともに清浄になるという意味。「高野山が生んだ最高のキャッチコピー」の評価に思わず首肯していた。(鶴田隆志) |
|