平成24年5月8日(火)
「獅林」編集長
森 一心先生「俳句を楽しむ」


 「俳句という形式は現代の人生を表しえない」などとして仏文学者の桑原武夫(1904〜88)が1946(昭和21)年に発表したのが「第二芸術論−現代俳句について」。作者名を伏せ、大家10人の10句、無名に近い5人の5句を並べて優劣が見分けられるか。立論の根拠を追体験した結果は予想通り。「大家の句は知られていないし、素人の作品はよくできている。1句だけで見分けられなくて当然」。素人でも大家と肩を並べられるという可能性さえ感じたのは、僻目(ひがめ)ともいえまい。俳句は「老人や病人が余技としての消閑の具」とする桑原より、本学の学生にとっては講師の「青春を今も健老風薫る」がふさわしい。(鶴田隆志)
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岸和田健老大学