名盤・珍盤      中古レコード研究室





時をかける少女
(オリジナル・サウンドトラック)
/原田知世(音楽:松任谷正隆)
※アルバムはダブルジャケットでした


ダブルジャケットを見開いて
みるとこんな感じ


当時は豪華だった
映画のシーン写真集・ブックレットも
入っていました


同包されていた知世ちゃんの
「弓道部・ポスター」


 今回は懐かしい大林監督の映画、尾道三部作作品のひとつ、「時をかける少女」のオリジナル・サウンドトラック盤、もちろんアナログ盤です。

 主演は原田知世さん(ほんとうは“ちゃん”と言いたい(*^^*))。

 当時の角川映画は“飛ぶ鳥を落とす勢い”でしたが、この映画は素晴らしかった。

 尾道の美しい日本の風景、町並みが松任谷正隆さんのBGMと共に、見事な効果を発揮して、まさに胸がキュンとなるSFジュナイブル作品となりました。

 それにしても、知世ちゃんの透明感と、涼やかな佇まいは素晴らしい。

 最近、Facebookで、知世ちゃんの「時をかける少女」がどこかで掛かっていた話題を読んで、ふと思い出し、レコードを引っ張り出してみたのです。

 映画「時をかける少女」に感激した私は、数年後に尾道を訪れてみました。
 結婚したばかりの私は妻と尾道市役所に行き、撮影時のロケ地マップをもらったのですが、わざと道に迷うように作られていて、ロケ地にはたどり着かないのです・・(;´д`)

 当時大林監督や知世ちゃん、撮影スタッフのたまり場となっていた喫茶店「トム」にも行ってみましたが、「迷わなきゃ、尾道に来た意味ないよ」と言われ、とほほな気分に・・・。

 でも、その喫茶店には、ものすごい数の撮影時の写真がアルバム数冊に収められていて、皆見せて貰うことができました。
 可愛い知世ちゃんのお姿も・・(゚▽゚*)

 学校のロケ地や、タイルの小径、未来から来た少年の役をやっていた男子の家の前の道などをやっと見つけましたが、知世ちゃんの家となっていた家は見つけられず、でした。

 しかし、後に「東京物語」という小津安二郎監督の映画の舞台となっていた寺などにも私が行っていたことが写真をあとで確認してわかったりしました。

 尾道は、なんとも言えない日本人の心の琴線にふれるような景色や建物が多かった印象があります。

 また行ってみたいような気もします。
 それに、「時をかける少女」も、もう一度見てみたい・・・。

 今回は、懐かしい原田知世ちゃんのオリジナル・サウンドトラックの話題でした。

[更新日:2012_01_21 ]

   




星影のワルツ
/千昌夫




 2011年7月現在、USEN放送では、創業50周年を記念して特別番組を放送しています。この7月前半は1961年から1968年の特集です。

 そこに祝辞を寄せたのが千昌夫さんでした。話を聞いてみると、作曲家・遠藤実先生がつくった「ミノルフォン・レコード」からの第一弾、第二弾が千さんの曲で、ちっとも売れず、この三枚目の「星影のワルツ」が売れなかったら「国」に帰るしかなかったとのこと。

 そこで、千さん。当時都内に36か所あった有線の送信所にギターを持って出かけ、リクエスト係の女性達の前で歌い、そして毎日リクエストの電話もかけたとのこと。それを一年半やったそうです。

 電話しない日、送信所に行かない日があると、「千さん、どうしたのかしら」と言われるくらいに頑張ったそうです。

 やがてその甲斐あって二年半後に爆発的な大ヒットとなり、200万枚を売り上げたとのこと。

 これが、新曲が出たら有線に挨拶廻りするということの先駆けになったのだそうです。

 なので、千さん、有線には思い入れも強く、「これからもリクエスト係の方達のあたたかい心の通った形は継続してほしい」と語っていました。

 私もリクエストしてみることがあるのですが、リクエスト係の方は親切に調べてくれます。
 ダウンロードが全盛になりつつある音楽業界ですが、あらゆるシチュエーションとリクエストに応えてくれるUSEN放送は私にとって今でも素晴らしいものです。

[更新日:2011_07_10 ]





Parallel Lines(恋の平行線)
/ Blondie





 1978年に発表された「ブロンディ」の、このアルバムは、マイク・チャップマンという当時売れっ子のプロデューサーが手がけ、見事に全米トップ10入りを果たしました。

 ボーカルのデボラ・ハリーのルックスが“モンロー”のようであったことも話題性に大きく貢献してこのアルバムからは、英米でシングルヒットが5曲も出ています。

 もちろん全米ナンバーワンに輝いた「ハート・オブ・グラス」は“エレクトリカル”なダンスビートが真新しく、大ヒットしました。今聞いても素晴らしいのひとことです。

 当時は、パンクムーブメントが台頭している時期で、このブロンディもなぜかその一派に入れられたりしていました。その他ニューヨーク・ドールズやパティ・スミスまでその一派に数えられていたかと思いますが、どう聞いても“パンク”じゃないよなぁ。

 けっこう、ギターはナマ音っぽい音色を多用し、ドラムもあまりエフェクトがかからない乾いたナマ音で録られていて、当時はとても新鮮だった印象があります。

 いいボーカルといい演奏、いいサウンド、そして何よりも“素晴らしい楽曲”が今でも心躍る作品となっています。

 今聞いても、「全曲」が良いっていうのも驚きです。“捨て曲”なし、全力投球のこのアルバム、あまりに良くて、聞き出してもあっという間に終わってしまったと感じるくらいの良さです。

 今でも入手可能かと思いますが、ぜひ一枚ほしいロック・ポップスの『名盤』と言えると思います。





‘Get Yer Ya-Ya's Out !’
/ The Rolling Stones



 ストーンズのこのライブアルバムは1969年発表のものです。

 まず、ジャケットがとても印象的です。ロバに楽器を運ばせている旅のバンドみたいで、一度見たら忘れられないものです。
 これだけで合格点のジャケットだと思います。チャーリー・ワッツという特異なキャラの人を使ったのも良いと思いました。

 この頃のストーンズはライブバンドとしてはとても充実していた時期ではないかと思います。
 オルタモントの悲劇(バンドが「悪魔を憐れむ歌」を演奏中にメンバーの目前で殺人が起きた)や、ブライアン・ジョーンズの突然の死後のハイドパークでの追悼コンサートなどを経て、バンドは大会場でのコンサートを幾度となくこなし、演奏能力も向上し、設備・機器もやっと整ってきた頃だったのではないかと思います。

 昔は、このアルバムを聞くと演奏がイマイチだったような気がしたのですが、今聞くと、キースはけっこう律儀にていねいにリズムを刻んでいます。むしろ現在の方が悪く言うと“いいかげん”な弾き方をしているくらいです。
 相方がロン・ウッドではなくて、好き勝手できないということもあると思うのですが。

 問題は当時も感じたのですが、チャーリー・ワッツのドラムです。
 最初の曲からいきなり入るきっかけをつかみそこね、ドタドタとあわてて入ります。これが素人的でカッコワルイ(^_^;)。

 いくつかの曲で“オカズ”を叩き始めるが、結局うまくいかず、あわてて速く叩いてつじつまを合わせるような不始末がある(T_T)。

 「リトル・クイニー」にいたっては、チャーリーがイントロを叩き始めるも、それはリズムの裏側から入っていて、気づいていないのはチャーリーのみ、イントロから曲に入って、その段階でチャーリーが気付き、うまいことモコモコ叩いてごまかすって寸法です(^_^)v。

 ・・と、こんなこと書いているのですが、このチャーリーのドラムを含めてこのアルバムが好きなのです。不思議だが、それがチャーリー・ワッツの、そしてストーンズの魅力です。

 この頃のライブ・バンドとしてのストーンズの生きのいいところが余すことなく収録されているこのアルバム、今聞いても最近のストーンズファンにとっても魅力がいっぱいであると思います。

 “ジャンピンジャック”もいいし、“ストレイキャット”もいい、“ミッドナイト・・”なんかギターもボーカルもすごいドライブ感です。
 曲の途中のブレイク時に「かっちょいい〜!」という日本語のかけ声が聞こえるのはけっこう有名な話です。これもひとつの楽しみ(^_^)。

 収録されている曲はどの曲もこの頃のストーンズの得意としていた曲、そしてお客さんも待ち望んでいた曲で、今聞いても文句なしです。

 むしろその後の色々なストーンズのライブアルバムを聞いている現在に聞くと、かえって新鮮です。
 当然、現在も手に入れることができるものですから、ぜひぜひこのアルバム、お手元に一枚・・というレポートでした。





人形の家
/弘田三枝子


 1969年のヒットソングです。私は小学生でしたが、大ヒットだったと記憶しています。第11回レコード大賞歌唱賞にも輝いています。
 それに、もちろんNHK紅白歌合戦にも出場!

 オールド・ファンには「子供ぢゃないの」「ヴァケイション」「砂に消えた涙」「夢みるシャンソン人形」などがお馴染みかと思います。

 この方は、パンチの効いた歌唱が持ち味でもありましたが、この「人形の家」のようなしっかり歌い込み、熱唱するようなタイプの曲も、もちろん絶対の実力をもって歌いこなしていました。

 今聞いてみても、これは“ちから”の入った楽曲だと思います。
 作詞:なかにし礼 作曲・編曲:川口真 です。
 当時を席巻してしていたコンビだったかと思います。

 ベストテン番組では、この曲が入らない週は無く、テレビをつければ必ず弘田三枝子が歌っているような状況であったことを思い出します。

 このヒット曲のあとに、「ミコ(彼女の愛称)のカロリーブック」という、当時としては珍しいダイエット本も出し、これもベストセラーになっていました。

 まさに彼女はその頃人生のピークを迎えていたのではないかと思うほどの隆盛ぶりでした。

 今でも心に響く熱唱、名唱です。
 覚えている人、いますよねぇ。





Aerosmith
/ Lool Homeward Angel




 実はコレ、ブートレグです。
 エアロスミスが最初の絶頂期を迎えた頃のライブ盤なのです。

 これは、アメリカでは売れまくり・・って正式なレコードではないのですが、大ベストセラーとなっていたようです。
 何せ、当時まだライブ盤が出ていないエアロスミスの最高の状態が収録されているのです。
 噂が噂を呼び、この海賊版は非公式であるにもかかわらず名盤の呼び声高くなりました。
 で、私も手に入れたわけです。

 レコード盤のレーベル部には、それぞれ「SIDE ONE」と「SIDE TWO」と、書いてあるのみ。曲ごとの溝も切ってありません。いかにも海賊盤!

 最初の「SOS」から飛ばしまくり、最後の最後まで全開で、後にこの盤の売れ行きを正規盤で取り戻そうと「ライブ・ブートレグ」という、まさに公式海賊版みたいなタイトルで出たアルバムがありますが、それなど問題にならないくらい出来の良いライブ・アルバムとなっています。

 A面、SOSも、サムバディも、ドリーム・オンも、ライト・ミー・ア・レターも、どれもこれも、エアロスミス史上最高の演奏ではないでしょうか!

 B面にうつっても、ウォーキング・ザ・ドッグ、トレイン・ケプト・ア・ローリン(死ぬほどかっこいい!)、トイズ・イン・ジ・アティックまで、怒濤の演奏です。

 近年になってもこの盤のコンプリートCD盤などが出ているようです。海賊盤なのに、名作の誉れ高い超絶ライブ盤です。
 輸入盤屋さんで見つけたら買わないと一生の後悔ものですよ。

 




Paul McCartney
/ Paul McCartney





 ビートルズが解散寸前、解体状態の、完全に“死に体”となっていたときに、ポール・マッカートニーがソロ第一弾としてリリースしたアルバムでした。
 楽器も何もかも全部ひとりで録音したものです。
 唯一ポール以外は、奥様リンダの“ハーモニー”のみです。

 私は高校生くらいになって、後追いで聞いたのです。
 でも、当時の評価は異常に低かったのを覚えています。
 ひとつは、「ビートルズであれだけの精緻な作品の数々を出しておきながらこの体たらくかい」というもの。もうひとつは、「ジョンは『ジョンの魂』というソロアルバムであれだけのものを作ったのに、まとまりひとつないアルバムしか作れない、情けないポール」というものでした。

 今にして思えば、『神』という曲で、ビートルズに決別宣言をしたと言われていたジョンは、逆に言えばビートルズを依然として引きずっていたとも言えるわけです。

 ポールは、自由気ままに好きな音楽を個人的に存分楽しみながらやっていた・・と言うこともできます。
 当時の色々な文献などを見ても、アルバムに入っている曲そのものを吟味しての評価とはとても思えないものが多いのです。
 私もポールファンとしては、だいぶクラスメート達からバッシングを受けました。

 たしかに、一曲一曲は「完成作品」とは言えないものかもしれませんが、ポールの美しく甘い輝きに満ちた“メロディ”がしたたり落ちているアルバムなのです。
 これは、次の作品『ラム』でも同じことが言えます。

 例えて言えば、完成されたケーキなどのスイーツではなく、原料としての甘い『メロディの蜜壺』にスプーンを突っ込み、「ちょっと嘗めてみて」と言われたようなアルバムなのです。
 世界一のパティシエから、おいしさの秘密の“蜜”を嘗めてみてよ!と言われてうれしくない人がありましょうか。

 要するにそんな作品なのです。
 エブリナイトや、ジャンク、ラブリー・リンダなど佳曲がラインナップされているこのアルバム、やっと40年近く経って評価されているのです。
 みんな遅すぎるよ!!

 




Tales From Topographic Oceans
(海洋地形学の物語)
/ YES




 1970年代は、ロックが大変革を起こした年代だったかもしれません。
 その頃は、“プログレッシブ・ロック”というものが台頭していました。

 主にキーボードはシンセサイザーを使用し、未来的なテーマや、クラッシックをモチーフにした大作、また、時代の社会的な問題に切り込むなど、けっこう知的に聞こえる題材を扱っていたことが多かったような気がします。

 このイエスも、そのプログレッシブ・ロックの中で日本では“プログレ御三家”などとも言われていました。
 残るの二つのバンドは、ピンクフロイドと、エマーソン・レイク・アンド・パーマーでした。
 三者三様の音楽だったなぁ。

 で、今回ご紹介するアルバムは、イエスがジョン・アンダーソン、クリス・スクワイア、スティーブ・ハウ、リック・ウェイクマン、アラン・ホワイトという絶頂期のベスト・メンバーで作った二枚組の超大作、しかも一面一曲という考えられない構成でした。
 イエス・ファンの中でも賛否両論だったと記憶しています。とにかく長い!!

A面 神の啓示
B面 追憶
C面 古代文明
D面 儀式
 曲はこの4曲だけです。四面も使って・・・。

 でも、特にイエス・ファンでもなかった私には、FMラジオで当時最初に一曲目の「神の啓示」を聞いたときにはたいへんな衝撃を受けました。
 クールで精緻で、綿密で、美しく、静寂感の漂う、品格のあるアルバムでした。

 でも、今聞いてみると、とってもウォームな音に聞こえるんですよ、不思議だなぁ。
 当時最先端だったシンセサイザーは、今聞くと、とってもアナログチックな音で心に染みる豊かささえ感じます。
 この2008年の時代になると、聞いているだけで、心が豊かになるような気がする、そんなアルバムになっています。

 今手に入るのかどうかはわかりませんが、あの時代の“ロックに才能が集中していた”頃の雰囲気がわかると思います。
 ぜひ、あの時代の空気を感じていただければと思います。

 




トップ・オブ・ザ・ワールド
/カーペンターズ

 カーペンターズの大ヒット曲です。もちろん全米第1位!私が子どもの頃にはラジオをつけるとよくかかっていました。

 実はこのシングル盤は“新録音”となっていて、ジャック・ドアティーのプロデュースによるものが前年に出ていたと書かれています。

 そういえば、買った頃にちょっと違和感があったのを覚えています。違和感とっいっても逆に“良くなった”感じがしたのですが・・。

 因みに、このシングルはカーペンター兄妹のプロデュースで、スチールギターのアレンジをし直し、よりソフトでしなやかになったと書かれています。

 前回ご紹介したリン・アンダーソンもヒットを飛ばした名曲ですが、私の買った頃の想い出といえば、中学生の頃の初デートで、当時、千葉の駅ビル屋上に回転する喫茶店があり、きれいな夜景を見ながら彼女とクリームソーダを飲み(彼女はレモン・スカッシュだった・・・そんな飲物があるのを知らなかった)、そのあと階下にあるレコード店に行ったときに、このレコードがかかっていたのが、いまだに鮮烈に記憶に残っています。

 この曲の歌詞が、

 なんとも言えない気持ち
 とてもふしぎな気持ち
 空はきれいに晴れわたり
 陽の光はまぶしすぎるくらい
 わたしの心から望みがかなえられた
 それはあなた
 あなたといると天国にいるような気がする

 ・・・こんな感じなのですが、まさに中学生の初デート気分にぴったりのもので、タイトルどおり“有頂天”になっておりました。

 だいじな想い出の一曲です。いまも輝いている曲ですね。

 




ローズ・ガーデン
/リン・アンダーソン

 ポップ・カントリーの女性ボーカリストとしては、第一人者だった、リン・アンダーソンの全米ナンバー・ワン・ヒットソングです。
 誰でも聞けばあの曲か、とわかる名曲です。
 そう「I beg your pardon・・・」で始まる、あの曲です。

 もともとは、ビリー・ジョー・ロイヤルという人が歌ったものらしいのですが、世界中で有名なものは、やはりこのリン・アンダーソンのシングルだと思います。

 たまたま、私が所有しているこの盤は、B面が「トップ・オブ・ザ・ワールド」で、カーペンターズが大ヒットを飛ばす前に全米では、リンの方が先にシングル・カットし、これもヒットを飛ばしています。
 ですから、カーペンターズが売れ出したときにも、私はリンの方が印象に残っていて、カーペンターズのバージョンに馴れるまで、時間が掛かったことを思い出します。

 曲が始まった瞬間にその時代が蘇ってくる、名曲中の名曲シングルのご紹介でした。





恋の季節
/ピンキーとキラーズ

 これも小学生のときに買ってもらったレコードです。
 この曲も爆発的な大ヒットだったですね。

 歌詞カードには、「当社にてボサノバ・グループが誕生しました。・・・セルジオメンデスにも迫ろうかという大きな夢をもって精進しております。」と書かれています。

 そうか、もともとは、ボサノバ・グループだったのですね。そういえば、そんな雰囲気もあったかもしれません。

 当時、“ピンキー”こと今陽子さんは、すでにお茶の間ではお馴染みのタレントだったと思います。たぶんまだ高校生。おじさんにまじって、このグループに参加していたのです。
 主役級になっていた番組も持っていたのではないかと・・・。「グーチョキパー」という番組があったと思います。
 たしか当時の愛称は『でかベビー』であったと記憶しています。40代以降の人じゃなきゃわからないですね・・(^_^;)

 大人気だったこのグループは、日曜日のゴールデンタイムに、このグループの番組を持っていたと記憶しています。ビートルズのマジカルミステリーツアーを模したように、派手なカラーリングのバスで(大きな両腕がバスの側面について、SLのように動いていた)、演奏ツアーに周り、その旅先で色々な事件に遭遇するというものだったと思います。
 その人気は、天地真理や、ピンクレディーなどと比較できるくらいのものだったですね。

 今聞いても名曲です。「夜明けのコーヒーふたりで飲もうと あの人が言った 恋の季節よ」という岩谷時子さんの作詞は、不滅の輝きをもっていますし、ちょっと、“こ洒落た”メロディーは、いずみたくさんの作・編曲でした。
 あの頃の歌謡曲は、やっぱりいいですね。

 



サザエさん・サザエさん一家
/宇野ゆう子


歌詞カードも初期の頃の感じが出てます

 おなじみのサザエさんの主題歌です。
 それにB面は、「サザエさん、サザエさん、サザエさんは愉快だな♪」でお馴染みの終了時のテーマソングという黄金のカップリングです。

 1969年ですので、ほんとうにアニメ・サザエさんが始まったばかりの頃ではないかと思います。小学生の私が親にねだって買ってもらったものです。330円也。

 姉妹社/TCJ動画センター・制作と記載されていますが、そういうところが作っていたのでしょうか?あの番組。

 で、聞き返してみると、今現在テレビで流れているものと全くの同一音源です。
 すごいですね。ずっと同じものを使っているのです。
 きっと現在放送されているものは、デジタル・リマスタリングされていると思うのですが、今聞いてもとってもいい音です。
 ま、不滅の名作ですね、この二曲。

 あと、写真をご覧いただくとわかるように、レコード盤が当時の東芝音楽工業製独特の赤いスケルトン盤になっています。
 エヴァーグリーン・レコードと呼ばれていたものです。中古盤市場では、けっこう高値を呼んでいるらしいのですが、こういうアニメの赤盤は高値がつくのかしら??(^^)

 アニメが始まる前に、実写版サザエさんがあって、江利チエミ、川崎敬三主演で行われていたものを知っている人はそうとうな年齢だ。・・・俺だっ(*_ _)。
 



黒ネコのタンゴ
/皆川おさむ

 これは、私が小学生のときに実際に買ってもらったレコードです。とにかく大ヒットした曲です。
 これを聞かない日はないというような爆発的なヒットだったように記憶しています。
 NHKが紅白にも出場させようとしたのですが、たしか児童福祉法に違反するとかで出なかったこともあったように聞きました。

 日本の曲かと思ったら、イタリアで毎年開かれる「ゼッキーノ・ドロ」という子供のための音楽コンテスト入賞曲で過去特に人気のあった曲なのだそうです。今、歌詞カードを見たらそう書いてありました。

 当時、おさむ君は区立原町小学校一年と書かれています。

 大人にも子供にも、とても楽しい曲でした。
 ジャケットにも写っている置鮎礼子さんもよくいっしょにテレビに出ていましたっけ。「ニッキ・ニャッキ」という“嫌いな食べ物”が消えてしまう呪文の歌を歌っていました。

 おさむ君、昭和38年生まれ、礼子ちゃん、昭和39年生まれと書かれています。
 今、二人は何をしているのでしょうか?




Pet Sounds
/The Beach Boys

 「名盤」だとか、「ロック史上に偉大な足跡を残した」とか、実際に発表された1966年よりも、むしろ後々に見直されたアルバムだと思います。

 実は恥ずかしながら、私はついほんの最近まで聞いたことが無かったのです。聞こう聞こうとは思っていたのですが、ジャケットを見ると、いい音楽が入っているというイメージが湧かないんですよね。
 山羊と戯れてる写真を見て、世紀の傑作だとは思えないもの。・・・だから、お店でレジまであと何歩というところで引き返すことの繰り返しだったのです。

 で、このアルバムは、ビートルズの「ラバー・ソウル」を聞いてショックを受けたメンバーのブライアン・ウィルソンがバンドのツアーに参加せず、一人スタジオに籠もり作り上げたトラックに、後からメンバーがボーカルをレコーディングしたものなんだそうです。・・・詳しくない(^^;)

 そして、今度はそれを聞いたビートルズのポール・マッカートニーがショックを受けて、世紀の大傑作「サージェントペパーズ・ロンリーハーツ・クラブバンド」を作ることになったらしい。・・・詳しくない(´ヘ`;)

 聞いてみると、非常に不思議な音楽でした。ロックと呼ぶのもふさわしくないような気がしました。
 あまり予備知識がないので、聞いたままの感想です。
 ビートルズのように、誰もが聞いた瞬間にわかるような感じも無いです。でも、聞けば聞くほど何かが隠されているような気がします・・直感ですけど。

 あとは、曲の構成がブライアン・ウィルソンが自分の思うように、練りに練ったものではないかと感じました。コード進行なども完全に個人の思うがままに考えられているように思いましたし、楽器の構成もです。
 全てが一人の作曲家&プロデューサーの頭の中にあったものが具現化されたものであるように思いました。

 ただ、各楽器の録音については、割と粗雑な印象が残りました。ビートルズほどマイクセッティングやスタジオの環境、その他録音条件にこだわっていないような気がしました。

 全体に聞いた印象は、美しくて、内省的な孤高の音楽という感じでした。
 このアルバムは聞けば聞くほど、良さがわかってくるような気がします。そして、一度魅了されてしまったら、それこそ骨の髄まで、とことんどっぷりと浸かってしまうような音楽なのではないかと・・・。
 もし、お門違いだったらごめんなさい。ブログにでもコメントください。そして、あなたの“聞きどころ”を教えてください。

 



Beggars Banquet
/The Rolling Stones

アナログ盤裏ジャケット


アナログ盤見開き部分


CDになって実現した本来のジャケット


 ローリングストーンズの数あるアルバムの中で私が一番好きなアルバムです。とにかく良く聞きました。
 最大の印象は、ビートルズの影響が皆無なことでしょう。
 ストーンズは自分達のやりたいこと、やりたい音楽をこのアルバムで思う存分表現していると思います。

 ストーンズが主張したジャケット案は、左の一番下の“トイレに落書き”のものでしたが、デッカ・レコードは「品位に欠ける」として上の写真のようになりました。
 私は、アナログ盤で手に入れたときは、この上品?なジャケットでしたので、むしろ馴染んでいるため、逆にこちらの方が好きですが・・・。

 このアルバムトップに入っている『悪魔を憐れむ歌』はジャン・リュック・ゴダールの「ワン・プラス・ワン」という映画で延々演奏シーンが繰り返されていましたが、非常に不思議かつ、悪魔的な恐ろしさを感じる曲でした。
 この曲をストーンズが演奏すると何かが起こるなどとも言われ、オルタモントのコンサートでは、観客がこの曲を演奏するストーンズの目の前で刺殺されるという悲惨な事件もありました。

 ですが、その後現在に至るまで、この曲はストーンズの代表的な曲であり、コンサートでも欠かせない曲となっています。
 さらに、アナログB面一曲目の「ストリート・ファイティング・マン」もストーンズの過激な一面をクローズアップした、これもまた代表曲のひとつとなっています。
 この二曲がアナログA・B両面の看板を張っていることにより、名盤の風格が出ていると感じます。

 全般にブルースっぽい感じが横溢しているように感じますが、よく聞けばマウンテンソングっぽいものあり、アコースティックギターが全面にフィチャーされたダウン・トゥ・アースな仕上がりになっています。
 これを好きなストーンズファンは多いのではないでしょうか。

 ラストの「地の塩」に代表されるような、ストーンズには珍しい、“主張”を感じる曲も多く含まれているのも特徴です。

 私には、ストーンズとっておきの一枚です。




Jade Ring(翡翠の指輪)
/Ku Reijo(区麗情)





 もう、このアルバムを買ってから10年は経ったかもしれません。
 ある日残業からの帰り、車中でこの曲をFM放送で聞きました。あまりにタイトル曲の「翡翠の指輪」が良い曲だったので、歌っている人と、曲名をとにかくあわてて覚え、翌日にはCDを買い求めました。

 中国と日本のクウォーターなんだそうですが、母親から翡翠の指輪を誕生日にもらうと幸せになれる・・というような言い伝えが中国にあるらしく、大人になった自分が母親との想い出や、今の自分の気持ちを切々と、そして力強く歌い上げるこの曲に感動したのです。
 とにかくもう、“ハートわしづかみ”な曲です。
 演奏も素晴らしく、ドラムの感動的な叩き方や、ピアノも、そして特筆すべきはバイオリンの間奏です。ちからいっぱい、息も絶えるほどの熱演です。
 これを聞いて心が動かない人はいないでしょう。

 ほんとうは、結婚式にでも歌われるとヒットしたのかもしれませんが、曲中に失恋したときの母親とのやりとりのくだりが出てくるので、そこが結婚式に歌われる曲にならなかった理由かもしれません。

 でも、この「翡翠の指輪」一曲を聞くだけでも価値のあるすばらしいCDです。
 まだ買えるのでしょうか。そうであればオススメの作品です。今、聞き返しても感動の度合いはまったく変わりません。




Made In Japan &Live In Japan
/Deep Purple


 ハードロックの大御所、ディープパープルの日本公演実況盤は最初日本でだけ発売され大好評!噂はヨーロッパでも拡がり、当時逆輸入される状況になりました。やがてヨーロッパでもタイトルを変えて発売されることに。

 上の写真はヨーロッパで発売された「メイド・イン・ジャパン」、下の写真は当初日本で発売された「ライブ・イン・ジャパン」です。内容は全く同じ。

 当時日本のファンの誰もが、そのジャケット写真を見て武道館公演の録音だと思い、やはり武道館で演奏すると奇跡が起こる・・などと思ったものでした。

 私は輸入盤屋さんで日本盤より安かったヨーロッパ盤を買い、ジャケットの中に書かれている録音場所を見て、ややや!!と驚きました。武道館神話を信じていたギター小僧は愕然とするのではないかと思ったものです。そのほとんどが大阪の厚生年金ホールのものだったからです。

 でも、いいものはいい!すばらしい演奏のオンパレードです。リッチー・ブラックモアのギター、イアン・ギランのシャウト、イアン・ペイスのドラム、ジョン・ロードのオルガン・・どれを取っても名演中の名演です。

 ただ、当時も今も私は長いインプロビゼイションが大嫌いなので、「ザ・ミュール」はじめ、やたら即興的な部分がでてくると「こんなのいらない」と思ったものでした。「そこがいいんじゃないか」と言う人は多いと思いますが、やっぱりつまんないです、すいません。

 



RINGO
/Ringo Starr

添付されていたブックレットは
一曲ごとに歌詞とそれに因んだ
リトグラフ風のイラストが添えられて
いました

 ビートルズ解散後に各メンバーがソロアルバムをどんどん出していった中でも、特に全米で爆発的なヒットを放った、ビートルズのドラマー リンゴ・スターのアルバムです。

 なぜ取り上げたかというと、7月7日の七夕がリンゴの誕生日だったから思い出したのです。

 とにかくこのアルバムからはシングルカットがたくさんされて、「Phtogrph/想い出のフォトグラフ」や「You're Sixteen」など立て続けに全米ナンバー・ワンを獲得しました。リンゴの金字塔と言って良い大名盤です。

 特に話題になったのは、ジョン、ポール、ジョージの三人が一曲に集中することはなかったのですが、このアルバムで全員揃ったということでした。
 当時深夜放送で初めて“想い出のフォトグラフ”を聞いたときは、「ビートルズ全員が揃った形でリンゴの新作が出る、シングルはこれだ」とDJが興奮しながらレコードを掛け、私は前身に鳥肌(関西ではさぶいぼ)が立ち、素晴らしい曲だと大興奮したものでした。

 ジョンがリンゴに送った「アイム・ザ・グレイテスト
」ポールが送った「シックス・オクロック」など素晴らしい出来栄えです。
 そしてもちろんジョージとリンゴの共作「想い出のフォトグラフ」は最高の曲に仕上がっていました。

 アルバムの最後にリンゴがまるでコンサートの終わりでバンドメンバーを紹介するように、ジョン、ポール、ジョージの三人他、レコーディングメンバーに感謝の言葉を述べるのを当時聞いて胸がいっぱいになったものでした。

 今、聞き返しても“全曲良い”最高のアルバムです。




しあわせの涙
/岡崎友紀

 ymamaさんのブログを見ていたら、ユーミンの話で盛り上がっていて、その中で岡崎友紀さんの名前も出ていました。
 それで思い出して、レコード棚から引っ張り出してきたのがこのレコードです。

 当時は、売れっ子だったですね。驚くのは、写真のダブルジャケットの裏側にプロフィールが書かれているのですが、自宅マンションの住所まで記載されていることです。当時大丈夫だったんでしょうか?

 私はたぶん中学生くらいだったと思いますが、この「月間・明星募集入選歌」は、なかなか良い曲で、テレビで聞いてすぐに町内のレコード屋さんに自転車で買いに走りました。
 当時の田舎の中学生には、ほんとうにきれいな都会のお嬢様に見えました。その歌声は天使の声にも聞こえたものです。

 プロフィールにある、出演略歴も、デビューしたばかりだと思うのですがすごいです。ミュージカル:王様と私、アニーよ銃をとれ テレビ:太陽の丘、あねいもうと、胡椒息子、お嫁さん、マイホーム'70 司会:ヤング720、みんなの科学 等々。ヤング720なんて、とても懐かしい朝の番組です。

 詩もメロディも甘酸っぱく、思春期の中学生時代を思い出させてくれます。
 この曲を覚えている人はいらっしゃるでしょうか?

 



TAKE OFF(離陸)
/TULIP


 私が高校生の頃でしょうか、このチューリップのアルバムがリリースされたのは。
 当時は、そんなにいいアルバムだとは思っていなかったのですが、今聞いてみるといいアルバムです。

 左の下の写真は、中に入っていた歌詞カード(特大)ですが、写真集のようになっていて、“まんま”ビートルズのホワイトアルバムに入っていたもののパクリですが、ビートルズがよっぽど好きだったんでしょうね。

 一曲目は、ホワイトアルバムの一曲目バック・イン・ザ・USSRを彷彿とさせますし、随所に出てくるビートルズっぽいサウンドとアレンジ、最後には「超大作」という組曲を持ってくるなど、今度はアビー・ロードみたいです。

 さらに、幾度となくポール・マッカートニーの「Ram」というアルバムそっくりのサウンドやアレンジなどが飛び出てきて、ビートルズ&ポールのファンにも楽しいアルバムとなっています。

 サウンドは、ドラムの音などけっこうシャープで、当時としては先端を行っていたのかもしれません。

 そして、何と言ってもB面の「青春の影」は今でも良く聞く名曲です。何で当時その良さが分からなかったのだろうかと思いますが、自分自身がまだまだ“子供”だったのでしょうね。テレビなどでも、感動の回想シーンなどのBGMに使われています。そのシーンが感動的でなくとも、この曲の良さで涙してしまうことがあります。
 歳を取ったのかなσ(゚∀゚

 チューリップの若さ溢れる頃のアルバムです。
 手に入るものであれば、ぜひCDでお試しください。
 “オトナ”なみなさんの青春時代が眼前に繰り広げられます。




ひなげしの花
/アグネス・チャン

 なつかしい、アグネスの「ひなげしの花」です。一時は、ものまね番組といえば、この曲ばっかりという頃がありましたっけ。

 このシングル・レコードは、私が自分の小遣いで買った最初のシングル・レコードです。そのときに一緒にビートルズの「レット・イット・ビー」のアルバムも買い、ビートルズにどっぷりはまりこむことのきっかけになったのですが。

 当時の記憶を思い起こすと、公開生放送のテレビドラマ番組にアグネスが出演し、香港から来た少女の役で出演。デビュー寸前のときだったのだと思いますが、その舞台でデビュー曲を歌い、高く澄んだ声に思わずひきこまれました。それで、一週間後くらいに発売されたレコードを早速買いに行ったわけです。
 その後数週間で、この曲は大ヒット。
 そりゃ、売れるよ、いい曲だもの・・と思いました。

 さっきターンテーブルに乗せて、久しぶりに聞いてみましたが、いいですよ、今でも。
 当時のステレオ感たっぷりのミキシングも70年代の感じが良く出ているし、音もけっこうクリアーで驚きます。
 子どもから大人に向かう頃の自分の思いでの曲です。

 



Wedding Album
/John And Yoko




 ジョン・レノンがビートルズ存続中に出したソロ・アルバムには、これはもう「ファンでも我慢できるだろうか」というものがありますが、「トゥー・バージンズ」を聞いたことがある方はよくおわかりだと思います。

 この「ウエディング・アルバム」もファンとしての許容度を試されているようなものです。

 A面は延々「ジョン!」「ヨーコ!」と二人が呼び合っているだけのものです。私など大ファンですから、このあらゆるバリエーションでの二人のドラマのような展開のアドリブには見事に耐えることができますが、「ジョンのイマジンっていいよね、愛と平和のメッセージ、伝わるね」などと一般的な論評などを信じている、幸せ、かつ生半可なファンには耐えようもないでしょう。

 B面はさらにしんどいですよ、アムステルダムでの二人の“ベッドイン”イベント時のメッセージがこれまた人の忍耐度を試すように続くのです。
 ラストの方で「ホワイト・アルバム」でリンゴが歌っていた「グッド・ナイト」なども静かにジョンが歌うのですが、この味わいがわかるには、ジョン・レノン・ファンを命がけで全うする覚悟がなければ無理でしょう。

 ボックスに入ったこのアルバムには、ウエディング・ケーキ(もちろん写真ですけど)や、当時の新聞記事のスクラップ、二人の描いた絵や、ポジ写真、結婚届けの写し、ポストカード、大きな写真集などが左の写真のように“山”と入っています。これだけ入れとけばアルバムを聞いたあとでも文句は言われんだろうと言わんばかりです。

 ジョンのファンを本気で名乗りたい方、チャレンジしてください(^_^)v




It's Alive
/Ramones



 私は、熱狂的なビートルズ・ファンであり、その他、ローリング・ストーンズ、キッス、エアロスミスなどが大好きなのですが、ビートルズと同じくらい大好きなのが、この“ラモーンズ”です。

 “ワン・ツー・スリー・フォー”の掛け声とともに、直球一直線のニューヨーク・パンクが炸裂します。しかも超高速で、工事現場の削岩機のような大音響が鼓膜を突き破ります。

 すべてのパンクの大原点、基準点、三角点と言ってもよいでしょう。そして、この基準点を超えたパンクバンドはひとつもなかったと私は思います。セックス・ピストルズなんて、このアルバムを聞いたあとでは、かったるくて、33回転のアルバムを45回転で聞いても、このラモーンズのスピードには追いつけない感じです。

 しかも、メロディが良くて、キャッチーでありながら、ものすごい過激さ。モズライトのちょっと変わったモデルとマーシャル・アンプの“フルアップ”で作り出すオーヴァー・ドライブサウンドは、この世に比べるものがないほどの胸のすくものです。

 初来日の渋谷パルコ/西武劇場にも当時の彼女と行きましたが、予想に反して、パンクスだけでなく、サラリーマンから、OL、女子高生まで千差万別、十人十色という観客がヘッドバンギング&ダンスで大盛り上がりでした。前座はシーナ&ロケッツ(このバンド名もラモーンズの曲とアルバム名からきているのだと思います)。大音量で椅子が揺れるくらいのサウンドでした。

 二度目の来日時のM座有明(もうない)でのライブにも行きました。さらにスピードと過激さを増して最高のライブでした。

 最近では、伊東美咲がやっている携帯電話のCMで、このバンドの“Do You Remember Rock'n Roll Radio”が使われていました。

 日本でも知っている人は知っている伝説のバンドです。爽快、壮絶、悶絶、狂喜乱舞100%のラモンーズは過激で素直なあなたにおすすめです。

 



French Kiss
/Bob Welch

 ボブ・ウエルチといって、知っている人がどれだけいるでしょうか?
 このアルバムに入っている「エボニー・アイズ」はけっこう全米でヒットしたので覚えている人もいるかもしれません。

 大ブレークする前のフリート・ウッド・マックのメンバーで、・・マック脱退後は、パリスというハードなロックバンドを結成したが、鳴かず飛ばず。うけたのは一部日本のロッキングオン読者でさらに評論家渋谷陽一氏のファンのみという、極めてマニアックな人です。

 しかし、このアルバムに関しては、フリート・ウッド・マックのアルバムもしのぐかという全曲ポップでおしゃれなロックチューンとなっています。

 もうちょっと、マックに残っていれば億万長者だったわけで、昔、フリート・ウッド・マックのメンバーと一緒に屋外の何万人という人の前でステージに上がったときに、「くう〜、やめなきゃよかった」とふざけて、メンバーに笑われていたのを思い出します。

 それは、さておき、今聞いても、どの曲もヨーロピアンな香りを感じさせる、おしゃれで、しかもハードなギターサウンドを伴った、最良のポップロックアルバムです。
 友情出演ということで、フリート・ウッド・マックのメンバーも参加しています。

 もう、売っていないだろうなぁ。




The Concert For Bangla Desh
/George Harrison , Elic Clapton , Bob Dylan 他

 「バングラデシュのコンサート」、このアルバムがリマスタリングされて、CD、DVDが発売されたようです。1971の“バングラデシュ難民救済コンサート”は、ロック界にとって大きな歴史的出来事でした。

 このコンサートを企画し、成功させたのは、ビートルズ解散後にアルバム「オール・シングス・マスト・パス」を大ヒットさせ、シングル「マイ・スウィート・ロード」もナンバーワンにした元ビートル、そしてもっとも目立たなかったビートルでした。

 この人がジョンよりもポールよりも人望が有り、人をひきつける魅力が有ったのに、当時のビートルズファンは驚いたのでしょうか?私はまだ中学生になったばかりだったのでわかりませんが。

 このアナログアルバムは中古で買いました。なにせ3枚組5,000円なんて、あの当時の中学生には買うことができませんから。

 今あらためて聞いてみると、そのサウンドがビートルズとはまったく異なっていて、ギターもツインドラムも、コーラスもリラックスしているようでいて、どわっとパワーが押し寄せてくる、そんな感じで、歴史の一こまがステージで進行している緊張感がひしひと伝わってきます。

 親友であり、弟分であるクラプトンをドラッグ漬けの生活から引きずり出し、2年間の隠遁生活?にあったディランをもステージで見事に復活させた(リンゴがタンバリン)のは、ジョンでもポールでもなく、ジョージだったことがなぜかうれしいのです。

 リマスターのCD,DVDともかなりの出来だということで、ぜひ買って聞いて、見てみたいと思います。
 ステージのジョージの白い衣装がめちゃかっこよかったですよね。早くDVD見たいヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ !!!






Pink Lady
米盤

 あの一世を風靡したピンクレディーがアメリカ進出したときの米国デビュー盤です。私は日本では発売されないかもしれないと思い、輸入してしまいました。その後日本でも発売されたのですが・・・。

 当時のことを、勘違いしている人は、一儲けたくらんだ事務所側が無理矢理彼女達をアメリカ進出させたのだと思っているかと存じますが・・・。

 ご本人達のロングインタビューを近年聞いたところによると、全米進出はアメリカ側から強いオファーが有り、彼女達が持った自分達の番組もかなりな人気だったようで、しかも破格の大スター扱いだったようです。、契約期間が切れても番組を続けてくれという強い要望が出されたが、日本が心配で帰ってきたとのこと。で、日本での人気が留守中に落ちていったわけです。

 で、このアルバム本体の話ですが、素晴らしいのひと言に尽きます。
 このアルバムを彼女達のアルバムだと言わずに聞かせたとすると誰もがアメリカの一流女性コーラスグループだと思うことでしょう。

 プロデューサーから歌唱法を根本的に変更させられたとのことで、抑えめの、アダルトな美しいボーカルに驚きます。

 特に“Dancing In The Halls Of Love”と“Strange When We Kiss”、“Deeply”の三曲は出色の出来です。

 一曲、トム・ジョーンズの曲が入っていますが、きっと彼女たちからのリクエストで入れたのではないかと思います。高校生のときにプロ歌手を目指してヤマハの教室に通っていた二人はエンターテイナーのお手本としてトム・ジョーンズの曲を練習していたとのこと。夢がかなってアメリカのエンターテイメントの世界にデビューしたのですから、原点に帰ったのではないかなと、私は想像しました。

 今、このアルバムが手に入るのかどうかわかりませんが、もし見つけたら“買い”ですよ。
 お世辞抜きで素晴らしいアルバムです。




Red Rose Speedway
/Paul McCartney & Wings

 ビートルズ解散後、第一弾のソロアルバム“マッカートニー”はジョンの解散後第一弾“ジョンの魂”に比べると芸術性や、アルバムのトータル性など完成度も落ちると散々な批判を浴び(今聞くといい曲がけっこうあってアットホームないいアルバム)、第二弾の“ラム”はポールファンには受けたが、ジョンのファンからはまたもやコケにされていた・・・。

 ウイングス第一弾の“ワイルドライフ”は墜落状態でこっぴどく言われたものでした。

 そして、“ポール&・・・”と自分をメインにバンド名を変え、このアルバムを出したわけです。
 後追いビートルズ世代の私は、初めてリアルタイムで新譜を聴いたビートルズメンバーのアルバムでした。

 で、いいんだなぁ、このアルバム。最高傑作はこの次の“バンド・オン・ザ・ラン”かもしれないけれど、このアルバムのバンドっぽい演奏とエンターテイメント的要素たっぷりの充実した展開、そして、ちょっとワイルドでヤクザな感じが残っているのもポールのアルバムとしては、これが最後だと思います。

 アンプのボリュームダイアルを思いっきり右側にひねって大音量で聞くのが似合うライブ感あふれる名演奏盤です。

 そして、このアルバムの「マイ・ラブ」が解散後のポール最初の全米ナンバーワン・ヒットとなり、ポールの第一弾ロケットエンジンが点火し、このあとは、バンド・オン・ザ・ラン以降、ナンバーワン・ヒットの連発とグラミー賞総なめ状態で、ジョンは地団駄踏んでいたようです。

 一曲目からどの曲を聞いても、わくわくするロックン・ロール&バラードです。まったくビートルズ的な曲もないし、自由気ままなポールの才能爆発です。

 ラストのメドレー3曲もコンサートみたいで最後まで楽しませてくれます。
 これは、買っておいた方がいいアルバムですよ。
 私の一押しです。




ニューイヤー・コンサート2002
/小澤征爾&ウィーンフィル

 このCDは当時売れてましたね。
 聞いてみると、やはり売れて当然という気がします。ニューイヤー・コンサートらしく晴れ晴れとした演奏で、豊かでどっしりとしているのに、軽やかで優雅、ゆったりとしているのに、軽快感と爽快感を感じる、そんな聞いていてうきうきしながら楽しめるものです。

 能力のあるオーディオで、大きな音量で悠々と鳴らしてみると身も心もくつろげるような気がします。

 クラッシックの苦手な人でも素直に楽しめる作品ではないかと思います。
 シュトラウス・ファミリーの麗しいワルツ、ポルカが堪能できます。

 



LOVE YOU LIVE
/The Rolling Stones

 ローリング・ストーンズのライブアルバムでは最高傑作かもしれません。
 ジャケットはアンディ・ウォホールが手がけたものです。かっこいい!!
 70年代に発売されたこの2枚組アルバム、隅から隅まで何度も何度も聞きました。

 アナログA、B面に入っている有名曲は、けっこう原曲と歌詞の男と女を入れ替えてあったり、唄い方をかなり端折った唄い方にしてあったりですが、当時原曲のレコードを持っていなかったこともあって、こちらがオリジナルのような錯覚に陥り、オリジナルアルバムを聞いたときに、スローで、しかも歌詞が違う、などと勘違いしてしまったものでした。

 それにしても、終始右スピーカーから聞こえるキース・リチャードのヴギーアンプから出てくるミカウバー(彼のギターの愛称)の音を聞いているだけでも大興奮&うっとり状態です。
 このギターと左スピカーから出てくる、ロン・ウッドのギターのからみは絶妙です。片方が押すと、片方が引くという、あうんの呼吸が素晴らしく、どちらがリードということもリズムということもない、ギターを聞くだけでも、このアルバムを聞く価値は十分にあります。

 さらに、ミック・ジャガーのボーカルは極上のシャウトを聞かせてくれます。

 アナログC面にあたる、“エル・モカンボ”サイドと呼ばれていたクラブでの演奏は、特にレゲエの演奏がレイドバックしていて、もう、とろけそうにいいです。

 ラストD面は圧巻の「ブラウン・シュガー」と「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」、最後に「悪魔を哀れむ歌」で最高の締めくくりを聞かせてくれます。

 今でもライブの大名盤です。




BABYLON BYBUS
/BOB MARLEY & THE WAILERS


 ボブ・マーリィーとウエイラーズの2枚組ライブ盤です。学生時代、レゲエに引きずり込まれて大好きになったボブ・マーリィーですが、このアルバムは何度聞いたかわからないくらい、繰り返し聞きました。

 全曲、抜群の出来で、ボーカルも演奏もバックコーラスも最高の出来です。私にとってのレゲエ・バイブルになっていますし、レゲエのドラムについてもバイブルとなり、ずいぶんレゲエのリズムをこのアルバムで練習しました。

 ボブ・マーリィーは若くして亡くなりましたが、亡くなる前に日本公演に来たことがありました。
 私は、根性入れてチケットを手に入れ、渋谷公会堂のコンサートを聴きにでかけました。
 印象に残ったのは、コーラスのアイ・スリーの女性達(マーリィーの奥さんもいる)の圧倒的な前に出てくる歌声でした。バンドを機関車のように引っ張っているように感じました。
 そして、意外だったのが、リードギターのソロがレコードよりもフィーチャーされていて、とても盛り上がりました。
 ボブ・マーリィーの存在感も圧倒的でした。

 何よりも驚いたのが、その音の良さでした。
 ジャマイカのバンドだからと、ひどい機材でひどい音かと思いきや、今でこそ「サウンド・システム」がレゲエのウリだということは一般的ですが、当時聞いたそのPAシステムの音は驚愕に値するものでした。

 大音量なのに、まるでレコードの音をそのまま大きくしたような、美しい音質でした。何から何まで、隅から隅まで、楽器の音もボーカルもクリアに聞こえて、しかも大迫力!感服いたしました。

 今でも、海外のバンドなどを含め、コンサートには数多く出かけましたが、あの音は最高だったと思います。
 ぜひ、一度聞いていただきたいアルバムです。

 



GET YOUR WINGS
/AEROSMITH


 今でこそ、全米でも、世界でもビッグなエアロスミスですが、このアルバムを発売した当時は、まだまだ無名なバンドでした。日本では、ファーストアルバムさえも発売されず、このセカンドアルバムが日本発売第一弾(日本では1975年、米では1974年発売)でした。

 で、初めて聞いたときの印象は、めちゃくちゃロックンロールしているライブ感覚あふれるバンドサウンドだと感じました。このアルバムの最初のプロデューサーはライブ感覚を大事にする彼らと意見が一致せず、すぐにジャック・ダグラスと交代し、それがばっちりマッチしてこのアルバムが日の目を見ました。

 このアルバムの次の「トイズ・イン・ジ・アティック」からの派手な音になる前のどちらかというとハードロックよりもストーンズのようなロックンロールバンドサウンドでまとめられ、ギターやドラムの音もナマな感じで今聞いても素晴らしいバンドだったと驚きます。
 そして、この頃の曲をライブでやった時が一番エアロスミスがかっこいい瞬間ではなかったかと思います。

 当時ライブの凄さが段々話題にのぼり、「S.O.S.」という曲などは、“内緒盤”で聞くと髪の毛が逆立つほどのかっこよさでした。
 あまりに“内緒盤”が出回り、しまいには正規盤で「ライブ・ブートレグ」なんてタイトルのアルバムが出たほどでした。

 このアルバム最大の聞き物で、唯一のカヴァー曲「トレイン・ケプト・ア・ローリン」はヤードバーズ(ギターはジェフ・ベック、ベースがなんとジミー・ペイジ!)のもので、途中からライブ録音に切り替わり、気絶するほど素晴らしいドライブの効いた演奏を聞かせてくれます。エアロのライブはこの曲を聞かなきゃ始まらない感じでした。
 のちにビッグになり、ステージでこの曲をやったときに、本家ヤードバーズにいたジェフ・ベックが飛び入りして、ギターのジョーペリーは子どものように喜んだと聞きました。これってバンドやる人には“夢”ですね。

 



CLAIR DE LUNE (月の光)
/Tomita (富田 勲)


 1970年代、シンセサイザー自体がまだ楽器として認知されてもいない頃、日本人の富田勲がムーグ・シンセサイザーを使ってドビュッシーの世界を表現したものです。

 当時は、もちろんシンセサイザーはモノフォニック(単音)で、しかもプリセットされた音など無く、サンプリングなんて全く想像すらできない状態でした。
 音も、ひとつずつピンクノイズ(ピーという音)とホワイトノイズ(シャーッという音)をダイヤルを回して混合し、自分で作った時代です。
 謂わば、絵の具をまぜて色を作るところからやったわけです。
 それを何度も録音して重ねていく、気の遠くなるような作業を経て、この作品は出来上がっています。
 そして、今聞いても限りなく美しく、芸術的なものです。

 日本では、相手にされず、アメリカのRCAが目をつけて発売するや、海外で絶賛され、グラミー賞まで受賞し、逆輸入で日本に発売されるという珍事になったものでした。

 今でもこのアルバムは、バイブル的な存在ではないかと思います。

 FMラジオで初めて聞いた、このアルバム中のアラベスク第1番の印象は鮮烈でした。
 当時の学生、現在の“オトナ”の方々にも忘れられない名盤ではないでしょうか。

 



ドリフのズンドコ節
/ザ・ドリフターズ

 これが懐かしい人は30代後半から40代くらいの人でしょうか。当時のドリフターズの人気はすさまじいものでした。たしか、レコード大賞の大衆賞か何かをもらったのではなかったかと思います。

 まだ「なんだばかやろ」の荒井注さんがいました。当然“志村けん”さんはまだいません。

 クレジットを見ると『作者不詳』となっていて、“なかにし礼”補作詞、“川口真”編曲となっています。

 六番までありますが、五番までは、ドリフのオリジナルバージョンで、六番が原曲です。六番に入る前にいかりや長さんが、「元歌〜っ」と叫びます。

 この元歌は、現在氷川きよしさんが歌っているものに近いメロディーなんですよね。ウチの母親がよく「ほんとうのこの歌はこうだ」と歌ったメロディーは氷川さんの歌ったものと似ていました。

 針を降ろして聞いてみた感じは、ドリフの声が若いです。そして、サウンドは低音がグングン効いていて、ベースの音がとてもかっこよくて、時代を感じさせます。昔はどの歌謡曲もこんな低音でした。たぶんフェンダーのジャズ・ベースじゃないかと思います。今のズボズボいう低音じゃなくて、芯のある硬い音です。

 とにかくいい時代でした。懐かしい・・・。




白い色は恋人の色
/ベッツィ&クリス

 最近、CMでこの曲のカバー・バージョンを聞きましたが、なかなかいい仕上がりでした。
 よい曲は何年経っても変わらないものだ、と思いました。

 どこまでも透明感の漂う美しい曲で、たしかこの二人はハワイから来ていたと記憶しています。
 当時のベストテン番組にはいつも出ていましたっけ。

 昔の歌謡曲のよいところは、その曲を聞いただけで、その時代やその時の自分の気持ちがよみがえってくることです。
 この曲も当時の空気のにおいまで思い出させてくれます。




黒船
/サディスティック・ミカ・バンド

 加藤和彦さんが当時の奥さんをボーカルに作ったバンドで、ジョン・レノンのプラスティック・オノ・バンドにならって命名したのかもしれません。

 ちなみにプロデューサーは、ビートルズのホワイト・アルバムのプロデュースをしたことのある「クリス・トーマス」です。クリス・トーマスは加藤さんの奥さんのミカさんを自分のものにしてしまうという結末もエピソードとしてあります。

 このアルバムはロック・エンサイクロペディアという歴代の最重要なロックの殿堂入りしたようなバンドしか載ることのできない洋書で見かけたことがあります。

 前回のクリエイションとは逆に、日本的な味付けをロックと融合させ、完成度の高い、これも日本のロック史上に燦然と輝く大名盤です。

 ギターは高中正義、ドラムは高橋幸宏とメンバーも超一流で、演奏も緊張感のあるタイトなものです。一部の隙もない印象です。

 墨絵の世界から始まり、黒船がやって来たり、どんたくの歌や、四季の変遷を曲にしたり、台風が来たり、タイムマシンに乗ってジュラ紀に行ったり、鹿鳴館時代の舞踏会に行ったりと、めくるめくようなロックで表現された世界です。

 もちろん、このアルバムも今聞いても、最高水準のものです。




Pure Electric Soul
/CREATION

 竹田和夫率いるクリエイションの入魂のアルバムで、この中に入っている“スピニング・トー・ホールド”はプロレスのファンク兄弟が使う決め技の名前で、実際にファンク兄弟も気に入ってリング登場曲として使っていました。

 それはさておき、クリエイションは当時本場アメリカのウイスキー・ア・ゴーゴーに出演し、高い評価を受け凱旋。マウンテンのフェリックス・パパラルディなどとも組んだりして実力を遺憾なく発揮していました。

 このアルバムは完全に日本的なものが全く無い、ロック・ブルース・ソウルアルバムと言えます。
 一切の妥協無し、日本的なメロディを使ってある意味“逃げ”たり“ウケ”をねらったりすることもありません。

 竹田和夫の実力あるギターとバンドの演奏力、音楽的な蓄えが全編にあふれる力作で、竹田のボーカルもありのままをうったえかけ、ぶつけてくる本格派です。

 そして、日本のロック・シーンに残る名作であると思います。最後にヤードバーズの“Happenings Ten Years Time Ago”をカヴァーしますが、これはすごい、今でも心臓が飛び出すくらいドキドキする演奏です。




新宿の女
/藤 圭子

 藤圭子です。そう、“うただひかる”のお母さんです。
藤圭子というと、「圭子の夢は夜ひらく」をよく代表的な曲としてあげる人がいますが、私としては、なんといっても(誰も何にも言ってないけど)、この『新宿の女』です。大ヒットしたのになぜかテレビでも懐かしのヒット曲番組などではかかりませんね。
 「夢は夜ひらく」は、むしろ“園まり”の方が私には印象的でした。

 【演歌の星を背負った宿命の少女!!黒いベルベットに純白のギター!!】がジャケットに書いてあるうたい文句です。
 まさに演歌界の“女星飛雄馬”といったところです。

 私が買ったのは、中学生くらいだったのでしょうか?ませてました。私の年代から上の人たちは、ドーナツ盤の真ん中の手裏剣のような部分が懐かしくありませんか?




RUMOURS(噂)
/FLEETWOODMAC

 第一回目はフリートウッドマックのベストセラー盤です。このアルバムは全米でも記録的なセールスを記録しました。
 この前作のファンタスティック・マックで、がらりと変貌したこのバンドは、元々ブルースを基調とした、かなりマニアックな人たちが聞いていたイギリスのバンドでした。

 しかし、ギターのリンゼー・バッキンガムとボーカルのスティーヴィー・ニックスが加わり、一気にオトナのポップス&ロック路線になり、全米で70週以上もチャートの上位にランクされるこのアルバムが発表されました。
 ライブ活動にも火が点き、10万人も集めるコンサートが繰り広げられ、ライブアルバムも2枚組にもかかわらず、750万セット売れたと、当時聞きました。

 メンバーの誰もがボーカルを取れて、かつてのブルースを隠し味にアダルトでありながらポップな曲調は、誰の耳にも心地よく、すばらしいポップ・ロックアルバムでした。

 もちろん今聞いても少しも色あせることのない、大名盤です。




帰ってきたヨッパライ
/ザ・フォーク・クルセイダーズ

 私が、生まれて初めて買ったレコードです。
 といってもまだ子どもだったので、親に買ってもらったのですが。

 当時のテレビのベストテン番組では、常にランクインしていて、本人達は“くちパク”か、または、人形劇の画面が出てレコードが流れていることが多かったような気がします。

 “アングラレコード”という言葉が流行ったのも、この曲からだったと思います。
 当時のアメリカのアンダーグラウンドなロック状況などはまったく関係なく、ただテープ早回しをそう呼んでいたような気がします。

 このバンドのメンバーは加藤和彦さん、北山修さん、はしだのりひこさんとそうそうたるメンバーです。
 遊びで作った曲だと思うのですが、ストーリー仕立ての面白いこの曲は、老若男女に受けていたと記憶しています。

 最後にヨッパライが現世に戻ってきて、お経(北山修さんの声)が聞こえるのですが、よく聞くと It's Been A Hard Days's Night と言っていて、ビートルズのハードデイズナイトの一節だったりして、それも楽しいです。

 
 このページでは、すでに研究室のある、ビートルズ・オリジナル盤とモダン・ジャズ以外のロック・ポップス・歌謡曲などの懐かしいレコードや、名盤と呼ばれる優秀盤、ちょっと変わった珍盤などの研究をいたします。
 「あった、あった、こんなのあった」という感じでご覧いただければ幸いです。