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◆講義レポート<10月15日>
更新遅れてすいません! 今回の講義レポートは、なな蔵⇒まちゃ⇒ステテコ⇒味噌りんがお届けします。
▼課外授業〜1時間目<ホームルーム>
第5回円丈ギャグ・アカデミーは、課外授業からのスタートです。
午前10時半に新宿末広亭前に集合したのは、受講生有志10余名と円丈学長、ぬう
生助教授。そして末広亭の扉を開けてくださったのが、本日の授業のゲストでも
ある北村社長です。朝早くからありがとうございました。
ぞろぞろと、いつもどおりに客席へ。すると、学長と助教授がなにやらそわそわ
し始めました。客席からの風景が新鮮だと楽しんでいるのです。「楽屋はまだか
にゃ〜?」という気持ちを知ってか知らずか、彼らの足は二階へ向かいます。二
階では、看板を発見しました。看板は、表と裏に別の人の名前が書いてあるんで
すね。円丈学長の反対側は小さん師匠だそうです。
さて、いよいよ待望の楽屋へ。第一印象は「狭っ!!」
ほんとうに狭いです。我々一行14〜15名が立っていっぱいいっぱいってかんじで
す。火鉢を囲んでの座席の序列、お囃子さんの席、鐘や太鼓にまつわる話
、末広亭独特のめくりの返し方、ネタ帳に隠された秘密など、現物を見ながらの
レクチャーなど、めったに経験できることではありません。
何よりも贅沢だったのは、高座に上がらせていただいたこと。客席ってほんとう
に近いんです! こんなにくっきりはっきり見えてるなんて…。今までの客席で
の振る舞い(居眠りとか大あくびとか)を思い返すにつけ、顔から火が出る思い
でした。皆様もお気をつけあそばせ。
てな感じで、無事に舞台裏見学会は終了。北村社長のご厚意に感謝しつつ、三々
五々大塚へと向かったのでした。
さて、通常授業に戻りまして1時間目はホームルーム。恒例の円丈ギャグ・アカ
デミー三つの約束を唱和します。今回は、円丈学長がぬう生助教授にリーダー役
のやり方を伝授。助教授、やや照れがあるものの、無事大役を果たしました。ち
なみに、授業開始前に、たん丈さんが「常識なんてクソ喰らえ」を「クソ喰え」
と書きまつがっていたことを全世界に向けて発表しておきます。クソは喰えないよ。
授業に入る前に、まずは学長のお話。歌手の三波春夫さんは「客席の全員を見
ろ」と言っていたと聞き、ハッとしたのだとか。全員を見て歌うと、誰もが「私
の方を見て歌ってくれている☆」と思えるからだそうです。「なるほど〜」と納
得したところで、お次と交代です。長過ぎる開口一番はなな蔵でした。
▼2時間目<新宿末廣亭お席亭インタビュー>
2時間目では新宿末廣亭の席亭である北村社長をお迎えし、お話を伺いました。
学長が北村社長にインタビューする形で講義は進行。内容は昔の寄席の話や大旦
那の話、出演者、構成の話、現在のお客さんの入場者数の話、それからなぜか新
宿2丁目の話などなど。
お話を伺って歴史を感じたり、奥深さに唸ったり、感心したり、気をつけなけれ
ばいけないなと思ったり。
その中で特に興味をひかれたのは出演者、構成の話。
出演するポジションによって役割があるということに驚きました。特に中入り前
はその役割が難しいとのこと。中入り前で満足させすぎてトリの前に帰ってしま
われたら困るので、そこをうまくやらなくてはいけないのが難しいとのことでし
た。
お客さんを満足させすぎてはいけない、かつ満足させないわけにもいかないポジ
ション、それが中入り前。難しすぎます。
こういったことを知るとより一層寄席が楽しめるような気がします。
北村社長のお話で一貫していたことは、まずお客様のことを考えていらっしゃる
ということ。
席亭をやっていてよかったと思うときはどんなときですか?という質問に対し「
お客さんに面白かったといわれること」と即答されていたことからわかるように
、お客さんに楽しんでもらうことを第一に考えていらっしゃるのだと思います。
新宿末廣亭のお客さんが増えているのも、そんなお客さんに喜んでもらう、楽し
んでもらうという北村社長の姿勢があるからこそなのでしょう。
私も足を運びたいと思いました。
以上まちゃでした。
▼3時間目<学長講義>
今回の学長講義、まずは、先日大阪に開業した、大阪繁昌亭へ行った話から。この繁昌亭、設立に当たって寄付金を集めていて、募金をしてくれた人には提灯に名前を書いてくれると言うので、学長もお金を出した所、芸人でそうした人が学長だけだったため、芸名でなく本名が書かれてしまったとのこと。続けて、現地で演じた演題とその感想。
「夢一夜」:末期ガン患者が出てくるので、笑いが来なかった。
「江戸前カーナビ」:大阪では江戸弁は受けない。やる前に気付くべきだった。
「悲しみは大須」:東京よりも大阪の人の方が、大須演芸場になじみがあるため、東京よりも受けた。
「寄席沈没」:東京で何度かやったものに手を加えて、そこそこ受けた。
続けて講義の本題へ。今日のテーマは「君はホントに常識を越えたか?」というもので、話は大きく2つ。考えることを途中で止めてしまわない、ということと、主観と客観のバランスということ。
考えを途中で止めてしまうというのは、何かを見聞きした時に、「ああ○○があるな」と、言葉に置き換えるだけで、その先を考えないことは、思考を言葉の箱に封じてしまい、そこで発想が終わってしまうということ。ギャグを作るのだったら、そこから先のこと、なぜそこにこれがあるのか、それはどういうことなのか、を考えるのが大事。繊細でなければ、芸人は勤まらないのである。反例として、学長の弟子である、たん丈と玉々丈のことが上げられた。玉々丈に「寄席沈没」を聞かせて感想を求めた所、「完璧です」の一言だけだった。この場合には、学長は自分の作品を直したいと思っているのだから、その参考になるようなことを言わなければ、繊細であるとは言えない。
たん丈にギャグを作らせた所、聞き間違えのギャグが受けたため、聞き間違えネタばかりを考えてきたり、考え始めた時の方向性に縛られて、自分のギャグの方向性が変わってしまっているのに気付かなかったりするのである。
後半は、主観と客観のバランスという話。これは、どちらも必要となる。感動こそが作品を生み出す原動力であることを考えれば、主観は大事であるし、一方、作品の構成というものを考えるに当たっては、客観の立場が必要となる。そういう観点から、学長の作品を見てみると、客観から作品へと入り、主観で物語をまとめる、ということになる。
「悲しみは埼玉へ向けて」:まずは北千住や埼玉の紹介(客観)をしてから、登場する人達の心理へと入り込んでいく(主観)。
「ぺたりこん」:まずは机に手がくっついてしまった男を笑い物にして(客観)から、その男には家族があり、ハムスターを飼っていることなどを述べることで、男の内面へとお客さんを引きずり込む(主観)。
「横松和平」:売れない漫才師が、寄席や寿司屋をネタにして(客観)から、翻って自分自身を見つめる(主観)という話。
今回、主観と客観という観点から自分の作品を眺めてみて、初めてその構成に気付いたとのことでした。やはり、落語創作は奥が深いですね。[ステテコ]
▼4時間目<宿題発表>
鋭意作成中。
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