環境化学物質の取り組み   

例えば、化学物質のフッ素は、産業職場等で、一定量以上の曝露を受けると、歯牙酸食と言われる歯の障害を受けるが、極めて薄い濃度のフッ素を歯に塗布すると、反対に、歯を丈夫にすることから、乳幼児に処方されることがあります。このように、化学物質の量-影響の関係がリスク−アセスメントである。
リスクアセスメントという言葉は、いろんな方面で使われており、危険の度合いを客観的に評価することである。化学物質のリスクアセスメントは、まず、評価する化学物質を特定し、その物質について、動物実験等により、曝露量(摂取量)と生体反応の量-反応関係を決定することになる。ほとんどの化学物質については、生体実験が出来ないので、許容誤差や信頼限界のファクターを考慮して、外挿という手法を用いて、その化学物質に対する生体の許容できる濃度(許容濃度等)が決定される。
化学物質の人に対する生体影響を評価する場合、まず、疫学調査等により、化学物質の量-反応関係を求められる。左図に示すような推定曲線が得られたら、安全サイドのデータの95%信頼限界を算出して、ほとんどの人に対して、安全と考えられる5〜10%の曝露の安全域が推定曲線の外挿から求められる。
動物実験等で得られた化学物質の毒性評価をそのままヒトに当てはめることはできず、その動物との種の違いから、不確実性のパラメターとして、安全係数とも言える不確実係数を割り当てて、ヒトに対する生体影響を決めていくことになる。
化学物質の毒性を評価する事と、同時に、実際に人がその化学物質にどの程度曝露されているかを知ることが必要である。その際、曝露を受ける時期が、感受性の高い幼年時であるか、成人であるか、また、時間的には一日の中で、終日24時間の曝露か、8時間程度の職業的な曝露(作業時)のみであるか、さらには、一生涯曝露を受け続けるか等を考慮して評価することになる。
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