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東日本部落解放研究所第26回研究者集会・全体会
石川さんの報告とインタビュー
(9月1日13:20〜14:25 報告:石川一雄、インタビューアー:鈴木慰)
研究者集会の全体会では、「狭山第三次再審闘争にむけて」と題して石川一雄さんの報告とともにインタビュー形式で石川さんの話を伺った
。
〔石川さんの報告から〕
石川さんは、「狭山」の支援に対して参会者への感謝とともに、現状の報告と再審請求勝利に向けての強い決意を語られた。挨拶に立った来賓の部落解放関東甲信越地方協議会の片岡明幸議長ともども、第3次再審請求が来年にも裁判所の判断が予想される重要な局面を迎えていること、それ故に10月に予定されている第11回三者協議が注目されること、裁判所に事実調べの開始と検察への更なる証拠開示勧告・命令を求めて高裁前アピール行動をはじめ全力で闘っていることを説明し、あらためて協力と支援を呼びかけた。
その後、質問に答える形で取調の様子や自白の経緯、冤罪事件の被告人との交流などについて語った。およそ半世紀の時間を経ながら印象的な出来事は石川さんの記憶に生き生きと刻まれており、また、自分が陥らされた冤罪を晴らすために事件を徹底的に調べ直してきたことがよく分かる話しであり、その何としても無罪を勝ち取ろうとする姿勢に感銘を受けた。参会者一同、あらためて狭山闘争勝利を誓い合った。

〔石川さんへのインタビューから〕
■この間の三者協議で開示された証拠に関して■
逮捕当日の5月23日の上申書については記憶にはなかった。ただ、逮捕されてから警察の取調の合間などには延々と「脅迫状」の書き写しをさせられ、その大量の写しを警察は綴りにしていた記憶があるが、それは開示されていない。この間の三者協議で検察は総数で約80点の証拠を開示してきたが、それはごく一部にすぎず、無罪を明らかにする多くの証拠が隠されているはず。
■自白の殺害現場や経路について■
殺害現場を「雑木林の4本杉のところ」としたのは私。あの場所は少し開けていて村の人が仕事から帰る時に休むところ。それを思い浮かべて答えたと思う。殺害現場のすぐ隣の畑で働いていたOさんについては取調で訊かれた記憶はない。被害者の出会い地点から連れて行った「雑木林」までの間には何人もの畑仕事の人などがいたことがわかっているが、それも取調では訊かれていない。実際にはあり得ない作られた自白だ。
■冤罪事件の被告・被疑者との交流について■
千葉刑務所以来交友のある布川事件の桜井さんやその後知り合った足利事件の菅谷さんとは近しくしていただき、集会等で参加していただくなど励ましや支援をいただいている。
三鷹事件の死刑囚竹内景助さん(無罪を訴えていたが獄中死、現在遺族によって死後再審請求中)には、東京拘置所で話しかけられ、色々教えられ、本当のことを言うよう諭された。真実(無実)を訴えるきっかけになった。(まとめ:吉田健介)

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