貴方の貯金・保険・社債大丈夫! 各付けの正しい読み方

「保険はトリプルAの会社を選ぶべきか」「私のメ−ンバンクはダブルBだが大丈夫か」−個人の間で「各付け」に関心が高まっている。企業や金融機関経営破たんが珍しくなくなったことが背景にある。格付けの意味を理解する為に記載する。
管理組合が関心
「安全思考が強い組合を納得させるには、銀行の各付けを重視して修繕積立金を預ける銀行を選ぶしかない」。ある管理組合理事長は銀行の各付けの動向に目を凝らす。又新規の定期貯金は東京三菱銀行にした。理由は各付けがダブルA(AA)マイナスだから。

各付けの動きを見て、トリプルB(BBB)以下になった金融機関からは貯金を引き上げる。と話す。マンション管理組合で構成する日本住宅管理組合が調査を実施。金融機関を選ぶ参考は半数以上が「各付け会社の各付け」を挙た。
「安全をざっと考えるうえでの目安はBBBのラインだ。BBB以上の企業を「投資適格」、それに届かないダブルB(BB)以下の企業を「投機的」と呼んで区別することが多い。」
ダブルB以下、一段の注意を
格付けを有効活用するためのポイントは



「1」
格付けの符号の意味を知る 「AA」「BBB」などには独自の意味がある(下の表は「R&1」
の長期債の定義)

(注)「AAA」「AA」「A」「BBB」=投資適格。「BB」「B」「CCC」「CC」「C」=投機的。 AAからCCCまでは上位に近い物に「プラス、下位に近い物に「マイナス」をつけて区別することがある。例えば、AAの中に上位ならAA+、BBBの中で下位ならBBB-となる。
AAA 債務履行の確実性は最も高く、多くの優れた要素がある
AA 債務履行の確実性は極めて高く、優れた要素がある
A 債務履行の確実性は高く、部分的に優れた要素がある
BBB 債務履行の確実性は十分であるが、将来環境が大きく変化した場合、注意すべく要素がある
BB 債務履行の確実性は当面問題ないが、将来環境が変化した場合、十分注意すべき要素がある
B 債務履行の確実性に問題があり、耐えず注意すべき要素がある
CCC 債務履行に陥っているか、又はその懸念が強い。債務履行に陥った債権は回収が十分には見こめない可能性がある
CC 債務履行に陥っているか、又はその懸念が極めて強い。債務履行に陥った債権は回収がある程度しか見こめない
C 債務履行に陥っており、債権の回収も殆ど見こめない

「2」
格付けが低いほど債務不履行率は高まることを年頭に

「投機的」とされるBB以下は債務不履行率が跳ね上る。「投資適格」と呼ばれるBBB以上でもリスクは残る
格付け別の債務不履行率
R&1まとめ。現在ついている格付けで判断して、5年以内に
債務不履行(デフオルト)になる確率
0% 0.20% 0.96% 1.54% 7.73%
AAA AA
(AA+〜AA-)
A
(A+〜A-)
BBB
(BBB+〜BBB-)
BB以下
BB+〜

「3」
複数の格付けをチエックする

格付け会社は複数あり、独自の手法でしている。各社の格付け手法はインターネットのホ−ムペ−ジでも見ることが出きる
格付け会社ホ−ムペ−ジのアドレス

ム−ディ−ズ.インベスターズ.サ−ビス

スタンダ−ドルアンドルブァ−ズ

格付け投資情報センタ−

日本格付け研究所


「4」
格付けの変化を知る

今の格付けがづっと続くとは限らない。最近は格下げされる企業が急増中

「5」格付け以外の情報も併用して投資判断
格付けはあくまで判断材料の一つ。企業や金融機関の信用度をチエックする場合、株価や業績等も参考に。

変化をチェック
現在の格付けが変化する可能性がある事をも必ず抑えておこう。R&Iでは今年4月までの1年間で百社以上の企業の格付けを引き下げた。通常、格付け会社は最低でも1年に1度は格付けを見なおすが、経済環境の不鮮明さが増している為、見なおしの頻度を上げているところも多い。

最近では社債の発行企業の格付けが変化した場合、社債購入者にこそ情報を知らせるサ−ビスをする証券会社もある。自分の資金に関係する企業の格付けは定期的にチェッしよう。格付け会社のインタ−ネットのホ−ムペ−ジを使えば格付けを見られるし、

日本経済新聞では原則として毎月第一土曜日付け.朝刊の企業財務面で、R&Iが付けた格付けを一覧表で紹介している。社債の発行会社や貯金先の銀行の格付けが変化した場合、投資方針などを見なおすのも一方だ。

株価なども注目
格付けと合わせて、他の情報に気を配る事も大切。「株価の動きも格付けの変動で上下するのでチエックが欠かせない」と指摘する。経験則によると,経営が行き詰まった企業の場合、各付けよりも株価のほうが先に動き始める。「株価を追いながら各付けの情報を把握すれば、企業の経営状態を掴める。」と話す。

みずほ証券の高田氏は、「格付けは一つの会社の意見と言う面があり、信じこむ必要はない」と助言する。自己責任の資金運用が強く求められる今、格付けは重要な判断材料だが、過度に依存せず多様な視点で総合的に判断する姿勢も大切と言う。