逆ダブルバスレフ1号機 GDB-1 の製作(2002/8/19)
ダブルバスレフの動作原理とか改良とかを色々考えているうちに、スピーカーユニットの位置をポートの空いている側のキャビネットに変えてもダブルバスレフ
として成立するのでは?と思いつきました。そのあたりの経緯は 「日々の夢想」
に書いてあります。
下が切断された材料一式です。小型なので、サブロク2/3で2本出来ます。なんといっても安い、小さいので強度は十分であろうと言うこと、少しでも小さく
作りたい、等などの理由で、880円/枚の12mmコンパネで作ります。
ポートの長さを変えた実験をしたいので、ポートは外径48mmの塩ビパイプを使います。必要本数は合計4本で、長いもの(150mmあります)が本命用、
2本(75m)が実験用です。
内部構造が分かるうちに撮影。下のボックスは、内容積WHDが137x280x75、上は137x280x169です。
ポートの周波数は長岡鉄男さん式の計算式で108Hzと50Hz、二重振り子の式で115Hzと47Hzのはずです。
内部の板が斜めになってしまっているのは狙ったわけではありません。
ユニットは手持ちだったフォステクスFF-125K。
とりあえず完成、音だし。SP台がないので床に直置き。
耳で聞いただけですが、下は40Hzまでは高いレベル、35Hzまでレスポンスしてます。
f0cとfd1を高いところに持ってゆくことで50Hzくらいまでフラットにしたいというのが望みでしたが、それは無理だったようです。ユニットの性格も
あるのでしょうが、やはりハイあがりです。
しかし、この位置なら低音感もあるので、音楽は十分楽しく聞けます。エンヤとかに入っているようなズーンと言うような超低音もちゃんと聞こえます。
今のところは、少なくとも、ダブルバスレフをコンパクトにする、という目的は果たしたようです。本当にダブルバスレフとして動作しているかはインピーダン
ス特性を測ってみないと判りませんが。
外ポート(外から見えているポート)の長さを150mm,75mmと変えて、インピーダンスを測ってみました。この特性からもダブルバスレフとして動作し
ていることがわかります。
耳で聞いたところでは、fd1(上の方の谷)からfc1(真ん中の山)までの区間あたりにレベルの落ち込みがあるようです。バスレフの共振振動数より下で
は逆相になりますので、それが現れているのかもしれません。
数値は次のようになりました。fd1が高めに出ますが、二重振り子公式の方が一致は良いようです。特に、長岡さんの公式では外ポート長のfd1への影響が
見積もれないのですが、二重振り子公式では、違いを割りと良く予測しているようです。測定値は100Hz以上10Hz刻み、100Hz以下5Hz刻みで
す。
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150mm fd1
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150mm fd2
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75mm fd1
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75mm fd2
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二重振り子公式
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115Hz
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48Hz
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121Hz
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60Hz
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長岡公式
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108Hz
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50Hz
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108Hz
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66Hz
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測定値
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120Hz
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50Hz
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130Hz
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60Hz
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内ポートダンプ実験(2002/8/22)
内ポートに10mm厚み位のスポンジをつけて、少しダンプしてみました。インピーダンスは下のようになります。特に真ん中の山が抑えられていますが、計算
上では、ここでは、ユニットと内ポートで共振していることになっているので、理屈どおりの結果です。
測定できないので正確なことは言えませんが、聴感上は少しフラットになっています。100Hz付近に聴感上の谷があります。
内外ポートダンプ実験(2002/8/22)
外ポートにも同様にスポンジを貼り付けて測ってみました。一番下のインピーダンスの山だけに大きな影響があります。真ん中の山に影響がないのは予想通りで
すが、上の山への影響が思ったより小さいです。聴感上の低域は内ポートのみのダンプとあまり変わりません。60Hz以下は大きく変わっているはずなのです
が、もとよりレベルの低いのが、それ以上に下がっても判らないのかもしれません。耳だけの測定の限界です。
ポートからの高域のもれが減ったので、にぎやかさが、やや抑えられた感じはします。
周波数特性測定(2004/5/19)
ユニットをFOSTEX FE127Eに変え、ハイ上がりを押さえるため3.5mHと8ohmのPSTを使いました。その状態で、ポートダンプ無しのf特
を下に示します。

同じく内外ポートを薄いスポンジでダンプした状態です。100Hz付近と200-600Hzのディップが少し平坦になっています。40Hz以下もやや下
がっています。

キャビに吸音材を少し入れてやかましさは解消されましたので、最低域の上昇をねらって外ポートのダンプははずしてみます。はずした状態を下に示します。最
低域だけが数dBアップしましたので、この状態をとりあえず完成版とします。
