155zagato story 015
 155Z そのデザイン4
 エルコレ・スパダの155ZAGATOのデザインはIDEA時代でのTIPOプロジェクト時のデザインスタディ、カルロ・ガイノによる155GTAデザインへのインスパイア、そしてZAGATOに移籍してから追加されたエッセンスから成り立っていると考えるのはどうだろうか。

155GTAの製作記録等は情報が少なく、書籍等も殆ど無いため推測に頼らざろう得ないのが現状である。過去にSCモデルから出ていたミニカーから、ハイウイング使用のGTA(デザインスケッチ その2)もランニングプロトが作られたのではないか。当時のフォードシエラRSやエスコートに採用されていたハイウイングは、デザイナーにおいてはトレンドだったのかもしれない。

modeliAUTO誌に掲載されていたGTAプロトの模型
リヤウイングはデザインスケッチその2に似ている



155GTAのデザインスケッチ その1

155GTAのデザインスケッチ その2


155は完全なI.DE.Aデザインの車両ではない。
プロジェクトスタート時にはアルファチェントロとI.DE.Aの共同デザインだったといわれている。チェントロからI.DE.Aに本格的に業務移管されることにより、155はより完成度の高い商品へ変貌していく。
プロジェクトの開始は86年より前と考えられる。マリオ・マイオリ、フランコ・マチェガッア、ワルター・デ・シルヴァ、そしてエルコレ・lスパダによりプロジェクトスタート。当初はさまざまなデザインを模索していたと言われている。
最初のモックアップが完成したのが87年、直後にスパダによってリデザインされた車両は4年後に販売される155のイメージとほぼ変わらない完成度の高いスタイルになっていた。
アルファロメオのキャラクターにあわせ、スポーツパッケージ的なリデザインも同時に検討され、その車両に取り付けられているリアスポイラー、同色のサイドスカート・エアダム・ミラーは、後のQ4に導入されたスポーツエッセンスである。
ドアのサイドに配されたブラックのキャラクターラインは75のイメージを踏襲したものだったが、こちらは採用されることはなかった。

特筆すべきはサイドスカートの形状である。前後のボリュームの差異はあるにしても、TI-Zに採用されたスカートと同型と考えてもいいだろう。このデザインが155そのものに採用されていたならば、TI-Zにはどのようなスカートが取り付けられることになったのか。
どのような理由で採用されなかったのかはわからないが、いずれにしても、数年後にTI-Zへ採用したということは、エルコレ・スパダという人間が自分のデザインに対し強固な自身と拘りをもつデザイナーであることの表れなのだろう。


開発初期は、155ではなく
NUOVA75とされていた


サイドスカートはTI−Zの形状に酷似(87年)
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