| 155zagato story 016 | |||
| 155Z プロトタイプの謎 | |||
| ZAGATOが製作したプロトタイプの155 TI-Zと、量産型の155ZAGATOの仔細については、既に前述した。フロントフェンダー前端のキャラクターラインの違いから判断した場合、手持ちの資料では、本国で開発中だったウイングレス・内装がノーマルの車両と、葉山で発表され、その後日本に残っているレカロシート、ウイング付き車両の二種類だけである。 現在、ウイングレス・ノーマルシート仕様のTI-Zプロトについては、所在等を含めて情報がない。スパーダがZAGATOに復帰してから製作を行ったとすると、この写真は92年末から93年初頭と予想している。 一説にはイタリアに存在しているとか、国内で元関係者が持っている、とも言われているが定かではない。 一方、94年の9月に葉山で発表されたプロトタイプは93年の春には既に国内へ持ち込まれていたと言われている。発表されるまでの半年以上をどのように過ごしたかについては、現在情報がない。某所で、コンクリうちっぱなしの地下駐車場に保管してある状態の写真を見たが、それが同じ車両かどうかは定かではない(ステッカー・ウイング等の無い、グリルが赤い状態の車両だった)。 このプロトタイプは葉山で発表する直前にサイドへステッカー類を追加したと言われている。販売カタログの謳い文句であるレーシング色を前面に出す為だろうか。 (後日、フロントスポイラーのコーナに小さなステッカーが追加されたが、コレはおそらく傷隠しと予想) |
![]() 155TI-Zプロト その1 ![]() 155TI-Zプロト その2 |
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| ここで一つの仮説を立ててみる。それは、 上記二台は全く同一の車両ではないか、という節である。 もともとプロトタイプが2台あるのでは、というのは僕自身がこの手の調査を始める時に参考にしたweb記事や、集めた写真からの推測である。しかし、調査をする上でさまざまな疑問が発生してきたため、今回の様な仮説を検討してみることにした。 あくまで仮説でしかない、ということを留意して欲しい。 ZAGATOはプロトタイプを一度に複数造ることは稀である。バージョンの異なるものならいざ知らず、ほぼ同時期に二台以上作成した、と考えるのは難しいだろう。 同時期に造られたSETAやBAMBOOも1台のみであった。 日本側主体のプロジェクトであったとはいえ、1台しかないプロトタイプを平気で日本へ持ってきてしまい、結果それをそのまま売却してしまう会社だったりする。 (余談ではあるが、後に造られたOSCAのDROMOSも同様に売却。国内にひっそり隠されている。こちらは二種類(エアコンあり・無しバージョン)を作成) そして、 葉山の発表時についていた巨大なリヤウイング。 発表直前に、某所(S&S?)にあったレーシングマシン用リアウイングをトランクフードに両面テープで仮固定しただけという話もある。 ・本国でテスト中の写真が92年後半のものだとしたら ・93年の春に既にプロトタイプが国内に持ち込まれていた事実 ・内装は日本持ち込み前に換装されたとしたら ・本国のZAGATOの展示場に155ZAGATOは無いという事実 ・唯一ZAGATOが所有していたといわれる白色の155ZAGATOが 日本のオーナーへ売却されたという話 ロワバーの有無、リヤドアCピラーのエンブレム、文字等の違いなど、矛盾している点もいくらかあるが、現物の情報が無い以上、同一車種と考える仮説はあながち飛躍していないのではないか。 個人的には、155ZAGATOは日本以外にデリバリーはされなかったと考えている。本国や、ヨーロッパに1台でもあればもう少し情報が入ってきてもいいと思うのだが・・・ |
![]() 白色の155ZAGATOは、もともとはアンドレア所有のZAGATOだった、という話 本国に155ZAGATOが展示されていたことは一度も無かったらしい。 黒色のSZ(ES-30 アンドレア元所有車)同様、日本はこの手の車両を引張ってくる為のパイプが強い。 ![]() 内装も本国でカスタマイズ。 フロントシートも、もとはプロトタイプと同じ レカロSR2タイプのシートバック換装品だった。 但し、マルティニのストライプは無し (現オーナーにより、SPARCOのアルカンタラへ交換) |
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