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脊椎(せきつい)から神経組織が露出し、運動障害などが出る赤ちゃんの先天異常「ニ分脊椎」のリスクを葉酸摂取で減らせると知っている女子高生はわずか3%-。小牧市民病院(愛知県小牧市)の近藤厚生(こんどう・あつお)医師が実施したアンケートでこんな結果が出た。
旧厚生省は2000年に女性に葉酸摂取を勧める通知を出したが、その後もニ分脊椎の発症率は増加し続けている。背景には啓発不足があるとされ、近藤医師は「学校教育の場を活用してもっと情報提供するべきだ」と話している。
アンケートは2003年1月から今年7月にかけ愛知県などで実施。高校3年の女子生徒353人と成人女性161人、赤ちゃんを産んだことがある女性770人から回答を得た。
ニ分脊椎などの神経管閉鎖障害の発症リスクと葉酸の関係を「知っている」とした女子高生は3%にすぎず、成人女性は13%、赤ちゃんを産んだことがある女性でも15%にとどまった。
日本産婦人科医会と横浜市立大国際先天異常モニタリングセンターの調査によると、ニ分脊椎の発症率は2003年に赤ちゃん1万人当たり5.6人となり、5年連続で前年を上回った。
ホウレンソウなどに多く含まれる葉酸を摂取することで発症リスクを下げられるが、調理の際の加熱で失われやすい。厚生労働省は妊娠を計画している女性に対し、栄養補助食品から1日0.4ミリグラムを摂取するよう勧めている。
(2004/08/02 共同通信)
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