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英国の貴族や名士のスポーツとして300年の歴史を持つとされるキツネ狩りを禁止する法案が15日、英下院で大差で可決された。与党・労働党は上院で同法案が否決されても、下院の可決だけで立法化できる制度を適用し、06年秋以降の施行を目指す構えだ。ロンドン中心部の議会周辺ではこの日、数千人の狩猟愛好者らと機動隊が衝突。法案審議中の議場に活動家5人が乱入、議事が一時停止する前代未聞の騒ぎが起きた。
猟犬が野生のキツネを追いつめ、馬に乗ったハンターが銃で仕留める狩りの手法に対し、動物愛護団体などからの批判が高まっていた。スコットランドではすでに禁止されているが、労働党はこれまでの総選挙で掲げたマニフェスト(政権公約)にイングランド、ウェールズを含む全面禁止の方針を盛り込んだ。
一方、禁止反対の声は保守党支持の傾向が強い富裕層にとどまらず、「農村の伝統軽視」と反発する狩猟愛好者や農家にも広がっている。
(2004/09/16/10:59) 朝日新聞WEB版
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