|
国立公園はペット禁止? 全国の国立公園と国定公園の環境保護を目的に環境省が進めている関係法令の改正で、犬や猫などペット類が持ち込み禁止対象として検討されていることが分かった。規制が実施されるとペット同伴で国立公園などに立ち入れなくなることから、愛犬家団体が反発。ペットブームの中、動物連れの野外活動を巡って議論を呼びそうだ。【澤圭一郎】
同省が見直しを検討しているのは、全国に83カ所ある国立・国定公園を管轄する「自然公園法」の施行令。国立公園内での動植物の採取、持ち出しは同法で禁止され、違反すれば6カ月以下の懲役か50万円以下の罰金が科せられる。
ところが、動植物の持ち込みについては規制がなかった。同省によると、これまで小笠原諸島で野生化したヤギが植物を食い荒らしたり、野生化したネコがメグロを食べるなどの被害が報告されているという。改正は地域に特有な高山植物や動物の生態系が、外部から新たな種が入ることで破壊されるのを防ぐ目的で、ペットも例外にしていない。
これに対して、犬を連れて山登りやキャンプを楽しむ愛好家らで作る日本アウトドア犬協会(会員数320人)の河本勝昭事務局長は「公園内に連れて入った犬が、どのくらい影響を与えているのか客観的なデータがない。自然環境の保護の観点からもペットの禁止だけでは解決しえない問題だ」と反発している。
同協会は近く、法令改正作業の公開や具体的データの公表を求める要望書を同省に提出し、反対署名活動も検討している。
同省は、盲導犬や介助犬などについては、対象とするかどうか検討課題としているが、年内に改正案をまとめ、来年4月に施行する方針で作業を進めている。
毎日新聞 2004年9月22日 3時00分 |