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てんかん発作を引き起こす新たな原因遺伝子を、理化学研究所横浜研究所の大野博司チームリーダーらが発見した。根本治療がないてんかん発症の仕組みの解明につながる成果で、将来は診断や治療に生かされそうだ。
米生物学誌「ジャーナル・オブ・セル・バイオロジー」電子版に18日掲載された。
てんかんは、けいれん発作を繰り返す病気で、患者は人口の1%以上。事故による患者以外のほとんどは、遺伝子の変異が原因と見られている。
研究チームが注目したのは、神経細胞だけで作られている「AP―3B」というたんぱく質。マウスで、このたんぱく質をつくる遺伝子を壊したところ、人間のてんかん発作によく似たけいれん発作が起きた。
この神経細胞を調べると、神経細胞間で情報を伝える「神経伝達物質」を貯蔵する小さな袋の形や数に異常が見られ、神経を抑制する働きが弱くなっていた。そのため、神経が異常に興奮し、けいれん発作が起こると考えられるという。
(2004/10/18/23:13 読売新聞
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