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E型肝炎ウイルス(HEV)の輸血感染が、今年9月に起きていたことが、日本赤十字社の調査で分かり、28日の厚生労働省の審議会に報告された。
E型肝炎の輸血感染は、一昨年に北海道で起きており、国内で2例目。
HEVは現在、献血の安全検査の項目に含まれておらず、日赤はE型肝炎患者の多い北海道で、感染が疑われる献血はすべて検査するなど、安全対策を強化する方針だ。
感染したのは、リンパ腫(しゅ)を治療中の60歳代の男性患者。日赤で、保存血液を調べたところ、HEVの遺伝子が見つかり、男性患者から検出されたものと一致した。日赤は、男性患者が治療を受けた自治体名は明らかにしていない。
この患者は9月9日に血小板の輸血を受け、10月の検査で感染が確認された。E型肝炎の潜伏期間は約6週間で、患者は今のところ、発症していない。
事態を重く見た日赤は、北海道に限り、献血者が感染源となるシカや豚の生肉を食べたかどうかを問診し、疑いの強い献血はウイルスの遺伝子検出検査を行う。
E型肝炎は、主に途上国で飲料水を通じて流行する急性肝炎。慢性化しないが、劇症化による死亡例が日本でもある。国内では、シカや豚の内臓などを不十分な加熱で食べるのが原因と疑われている。
(2004/10/28/13:18 読売新聞)
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