モーツァルトの頭蓋骨の真贋、DNA鑑定で決着へ

読売新聞WEB版
2004/10/28/21:13

 【ウィーン=石黒穣】ウィーン古典派の大作曲家モーツァルト(1756―1791年)のものとされる頭蓋骨の真贋に決着をつけるため、DNA(遺伝子)鑑定が行われることになった。

 オーストリアのウィーン医科大学教授らの研究チームが、モーツァルトの生地ザルツブルク市当局の許可を得て、同地に眠っていた父親や姪の遺骨を掘り出した。これらの遺骨のDNAを、同地の国際モーツァルテウム財団が保管する頭蓋骨のものと比較し、結果を生誕250年の2006年に発表する計画だ。

 歌劇「魔笛」を完成させた1791年、35歳で早世したモーツァルトは、経済的な困窮から、ウィーンの共同墓穴に埋葬された。10年後、この土地は他の用途に使うため掘り起こされ、モーツァルトの遺骨は散逸したとされる。墓を掘った人物によって頭蓋骨だけは確保され、様々な人の手を転々とした後、1902年に同財団が手に入れ、保管している。

 モーツァルトの死因をめぐっては、この頭蓋骨の左こめかみ部分にひびがあることから、泥酔して頭を負傷して死を招いたとする説がある。

(2004/10/28/21:13 読売新聞)


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