アヒルも鳥インフルエンザ流行の要因、WHOが発表

読売新聞WEB版
2004/10/30/13:00

 世界保健機関(WHO)は29日、タイなど東南アジアで多く飼育されているアヒルが、鶏の鳥インフルエンザ流行の一因になっている可能性が高いとして、注意を呼びかける文書を発表した。

 WHOによると、鳥インフルエンザに感染したアヒルの排せつ物に含まれる病原体H5N1型ウイルスの量は、発症した鶏と同程度あることが、米の研究で判明した。

 ウイルスが鶏に感染すると極めて致死率が高いのに比べ、アヒルは自然宿主であるカモの近縁種のため発症しない。

 見た目は健康なので感染が分からず、「アヒルがウイルスの“見えない貯蔵庫”の役目を果たし、水場などを共有している鶏に感染させてしまう」という。また、今年見つかったウイルスは、昨年に比べ生存期間が長く、より環境に適応していることも分かった。

 人間の鳥インフルエンザ患者は、発症した鶏から感染したとされる。ただ、患者調査では、鶏に接触していないのに発症した例が数件あり、アヒルが感染源となった可能性も否定できない。

 WHOでは<1>患者調査の項目にアヒルとの接触の有無を加える<2>家にアヒルを入れない<3>人間が使う水をアヒルなどの家きん類と共有しない――といった対策を呼びかけている。

(2004/10/30/13:00 読売新聞)


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