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独立行政法人・動物衛生研究所は、北海道で今年3月にBSE(牛海綿状脳症)の感染が確認された乳牛(94か月)の末梢(まっしょう)神経組織や副腎から、BSEの病原体・異常プリオンを、ごく微量ながら検出した。仙台市で開かれている国際学会で1日発表した。
異常プリオンは、脳や脊髄(せきずい)、小腸の一部などの「特定危険部位」にたまることが知られているが、筋肉中の末梢神経組織や、副腎から確認されたのは初めてという。
異常プリオンは、人間に感染すると致死性の中枢神経障害「変異型クロイツフェルト・ヤコブ病」を引きおこすとされ、国内では食肉の加工段階で特定危険部位の除去が義務づけられている。末梢神経組織や副腎はこの危険部位に該当しないが、研究グループは「特定危険部位について範囲の再検討が必要かもしれない」と指摘している。
一方、厚生労働省は「乳牛は高齢なため、異常プリオンが末梢神経まで蓄積したと考えられる。量はごくわずかで感染性はない」と話している。
(2004/11/2/10:29 読売新聞)
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