白髪の原因、幹細胞にあり マウスで解明、予防に光も

共同通信
2004/12/24

 【ワシントン23日共同】白髪になるのは、毛を着色する細胞のもとになる「色素幹細胞」という細胞が失われたり、正常に働かなくなったりするためであることを、米ハーバード大の西村栄美助手らがマウスの実験で初めて確かめ、米科学誌サイエンス(電子版)に23日発表した。

 人でも同様の性質を持つ細胞が既に見つかっている。白髪の原因がはっきりしたことで、今後、予防薬の開発につながる可能性があるという。

 毛は、表皮の下に伸びる毛根の最も深い部分にある「毛球」で作られ、そこで色素細胞が出すメラニンを取り込んで色が付く。色素の供給が止まると白髪になることは分かっていたが、詳しい仕組みは不明だった。

 西村助手は2年前、色素細胞のもとになる色素幹細胞を、毛根の中ほどで発見した。今回、マウスが高齢化し体毛が白くなるのと並行して、この幹細胞が減少しているのを見つけた。

 さらに「BCL2」という細胞保護に必要な遺伝子の働きを止めたマウスでは、誕生後間もなく幹細胞が失われ、その結果、ほぼ全身の毛が白くなることを確かめた。人の毛根でも、似た細胞が年齢に伴って減る傾向を確認したという。

(2004/12/24 共同通信)


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