肥満による血圧上昇、仕組み発見 肝臓の信号が引き金

産経新聞WEB版
2011/08/09

 東北大学の片桐秀樹教授らは、肥満になると血圧が上がる仕組みを発見した。マウスの実験で、肝臓に脂肪がたまったことを示す信号が脳に伝わることが引き金となって血圧が上がることが分かった。内臓脂肪(メタボリック)症候群発症の仕組みの解明や新しい治療法の開発につながる可能性がある。欧州循環器学会誌(電子版)に9日掲載された。

 やせたマウスにエサを与えて太らせていく実験をすると肝臓に脂肪がたまり血圧が上がり続けたが、肝臓から脳につながる神経を切ると太らせても血圧は一定だった。片桐教授は「肝臓に脂肪がたまった情報が脳に伝わると結果的に血圧が上昇する」とみている。

 研究グループによるとマウスが太ると肝臓細胞でたんぱく質「PPARガンマ」が活発に働き、脂肪がたまりやすくなる。ヒトでも同じ仕組みがあるとみられるという。やせたマウスを遺伝子操作して肝臓で同たんぱく質が活発に働くようにした実験でも血圧が上がったが、肝臓から脳につながる神経を切ると上がらなかった。


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