たま駅長、電車になる。
■たま電車デザイン発表祭
今や日本で最も有名な猫となった感のある和歌山電鐵たま駅長。つい先頃には和歌山県第一号の県勲功爵を授けられ、「卿」と呼ばれる身分にまで登り詰めた。

小山商店の女将とともに入場
そのたま駅長が電車にもなる。「いちご電車」「おもちゃ電車」ときて、そろそろネタ切れ感が漂い始めていたから、ちょうど良い頃合での梃子入れであろう。やや時期遅れではあるが、「たま電車デザイン発表祭」に参加してきたので、その様子を伝えてみよう。とにかく、盛り上がっていた。
■たま電車デザイン発表祭
筆者は実は、たま電車そのものにはあまり興味がない。猫をかたどった電車デザインの発表にこれだけ多数の人が集まった、という現象の方がはるかに興味深い。和歌山電鐵はこの種のイベントを小刻みに仕掛けているという話で、その継続性もまた興味深いところだ。以下、写真のキャプション以外、特に解説はつけないので、雰囲気を味わってほしい。

左:小嶋社長とたま駅長の挨拶 右:水戸岡氏によるデザイン解説

祭会場の賑わい(伊太祁曽駅構内)

左:たま電車解説ポスター(1・2枚目) 右:たま電車解説ポスター(3・4枚目)

左:たま電車解説ポスター(5・6枚目) 右:たま電車解説ポスター(7・8枚目)

たま電車解説ポスター(大判)
■グッズなど
会場ではたま駅長ほか関連するグッズなどが販売されており、これらがまた飛ぶように売れていたりする。特に「たま弁当」はあっとういう間に完売となった。

たま弁当と「たまドレーヌ」
筆者が最も驚いたのはこの「たまのカフェ・ラテ」である。カフェ・ラテの上にかような顔を造形できるのには感服した。飲み進めていっても、最後まで顔がほとんど崩れないのにはさらに感服した。大量生産がきかないものの、多様な応用が可能である。

たまのカフェ・ラテ
さて、たま駅長は猫である以上、寿命はけっして長くはない。会場ではボランティアの方々が周囲をガードしているのだが、それでも「今日はかなり疲れた様子だ」などという声も聞こえてきた。人気があるうちが華、また猫としていきいきと活躍できる時間がごく限られることを鑑みれば、なんらかの「後継者」が求められるのは必然である。
未来永劫たま駅長に頼るわけにはいかないことは自明である。問題は、その「後継者」が今ほどの人気を得られるかどうか。あまりにもキャッチーな存在であったゆえに、反動がこわい部分もある。人の心は移ろいやすく、読みがたいだけに、和歌山電鐵にとっても悩ましいところだろう。
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