| 駅名 | 発時刻 | 乗車人数 | 降車人数 |
| 和歌山 | 20:40 | 55+子3 | − |
| 田中口 | 20:41 | 3 | − |
| 日前宮 | 20:44 | 2 | 6 |
| 神前 | 20:46 | − | 5 |
| 竈山 | 20:48 | − | 5 |
| 交通センター前 | 20:50 | − | 1 |
| 岡崎前 | 20:52 | − | 7 |
| 吉礼 | 20:54 | − | 8 |
| 伊太祈曽 | 20:59 | − | 4 |
| 山東 | 21:01 | − | − |
| 大池遊園 | 21:05 | − | 2+子3 |
| 西山口 | 21:06 | − | 5 |
| 甘露寺前 | 21:08 | − | 4 |
| 貴志 | 21:10 | − | 13 |
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「利用者が多い!」というのが率直な感想である。乗車人数合計は60名(+子 3名)。最大断面は田中口−日前宮間の58名(+子 3名)である。
需要構造としては、和歌山市街からの帰宅客を日前宮までの三駅で受け、吉礼までに約半分、伊太祈曽までに約六割が降車する、短距離移動が主、という形になる。その一方、貴志まで乗り通す利用者が約二割ほど存在するほか、足の長い利用者も相応の比率で存在する。

和歌山出発直後の車内(貴志より先頭車)
各駅ともほぼ満遍なく利用されている状況もよくわかる。交通センター前と山東の降車人数が少ない点は、統計資料からも乗降客数の少なさがわかるので、事前の予想どおりである。この両駅に比べると、田中口の乗車人数のほうがむしろ多く、これは時間帯が幸いしたといえるだろう。

夜の貴志駅
■貴志駅土曜夜21時16分
折返し和歌山行列車が空気輸送になるのは、やむをえないところだ。和歌山の深夜需要は大都市のそれとは懸絶している。それでも貴志から 1名、伊太祈曽から 2名、吉礼から 1名、岡崎前から 1名の乗車があり、田中口で 1名、残る 4名が和歌山で降車した。
この列車は、伊太祈曽で和歌山発21時10分発の列車と交換し、車中には20名弱の利用者が見られた。また、日前宮では和歌山発21時40分発の列車と交換し、車中には40名前後の利用者の姿があった。この数字から類推すれば、両列車とも筆者乗車列車からやや少ない程度(40〜50名前後か)の利用者数があったものと想定される。

折返し和歌山到着直前の車内(和歌山より先頭車)
三連休初日の土曜夜としては少なくない利用状況であり、需要の底堅さがうかがえる。即ち、和歌山電鐵は沿線の需要に恵まれている。和歌山電鐵は沿線住民に幅広く認知され、かつ「自分たちでこの鉄道を支えなければ」という強い意識を以て支持されている、とも聞く。これに加え、会社側が続々とイベントを仕掛け、需要を喚起し、全国からの観光客まで誘致している。
しかしながら、和歌山県は全体として経済活動レベルが下り坂をたどっていることも、一方の事実として存在している。とりわけ、和歌山中心市街の衰退ぶりは甚だしく、目を覆わんばかりのものがある。和歌山電鐵の需要の太宗は、あくまでも和歌山中心市街発着なのであって、その動向次第では屋台骨が傾きかねない。現状では需要に恵まれているとしても、安定または持続可能とは断定できない。この点についてはいずれ再論したい。
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