グリーンラインかけあし全駅
日暮里・舎人ライナーと同日、平成20(2008)年 3月30日に、横浜市グリーンラインも開業している。ある日寸暇があったので、駆け足で全駅を瞥見してみた。以下、その印象記。
■日吉
東急東横線との接続駅であるが、かくも狭い道路の地下、よくぞ駅をつくったものだと感心する。グリーンライン日吉駅は東急東横線との交点に中心を据え、この写真でいえば駅向こうの慶應義塾の敷地にまで入りこんでいる。将来は鶴見まで延伸する構想もあるという説もあり、駅構造を見ればさもありなんというところ。

日吉駅(中山側から鶴見側を遠望)
■日吉本町
道を歩いているだけでは、これが駅だとは気づかなかったに違いない。駅周辺は典型的な乱開発郊外地で、街らしい集積はほとんどない。都市型開発を進める将来の布石になりうるという意味において、駅舎を敢えて地上に現したのは良い策であろう。しかし、東葉高速東海神のように、目立たぬ中間駅になる可能性もないわけではない。

日吉本町駅
■高田
立派な駅前広場が整備されているとはいえ、開業後も工事がまだ続いている。駅前広場の本格的な活用には、まだまだ時間がかかりそうな様子。なお、写真フレーム外右側には、地元の地名を冠したタクシーが列をなしていた。もともと相応の需要があることがわかる。
よくわからないのは駅の構造。写真では表現しようがないものの、上下二層式になっている。周辺の土地利用に大きな制約があるようには見えないので、不思議。

高田駅駅前広場
■東山田
東山田−都筑ふれあいの丘間は、港北ニュータウンの領域に入り、計画的開発がなされ整然とした街なみとなる。地下鉄だというのに、駅舎を地上に露出させる発想は、面白い。

東山田駅
■北山田
実に整然とした街なみである。空中を走る電線もなく、風景がすっきりしている。さりながら、整然としすぎ、どこか無機的で空虚な印象が伴うのは気のせいだろうか。新しい街には共通する第一印象で、ここに限られた話ではないのだが……。

北山田駅
■センター北
港北ニュータウンの中心の一つ。駅近くに観覧車もあり、なかなか賑やかな雰囲気だ。ただ、巨大なニュータウンの中心である以上、もっと空間的な集積があっても良いように思われる。人が多く賑やかさはあっても、現状では遊園地のようで、街らしい要素は薄い。

センター北駅
■センター南
港北ニュータウンの中心のもう一つ。交通地理の上では、バスとの接続も充実していることから、こちら比重がより高いかもしれない。フィルムが尽きたので写真がなく、説得力に欠けざるをえないが、先に記した「街らしい要素は薄い」という思いは、センター南の駅頭に出て一層強く感じたものである。人がたくさんいることは、街らしさとイコールではない。それとも敢えて、郊外型開発に徹したのだろうか。
■都筑ふれあいの丘
駅前広場から駅舎を見ると、瀟洒かつ落ち着いた雰囲気でまとまっている。ところが、駅舎から周囲を見渡すと、どうにも落ち着かない。

都筑ふれあいの丘駅
センター北駅の写真を部分的に拡大し、再掲してみよう。

都筑ふれあいの丘駅超遠望
紅白だんだらの高い煙突が見えるだろう。様式からして一目でわかる清掃工場で、これが駅前に聳え立っている姿は、どうにも圧迫感がある。近年ではごみ処理を属地的に行うため、迷惑施設とは必ずしもいえないものの、さりとて物理的な圧迫感が消えるわけではない。しかも「ふれあいの丘」、高齢者の保養・福祉を企図した地区なのである。あまりにもミスマッチ、混沌としすぎてはいないか。
■川和町
近傍に車両基地がある駅。即ち、付近の開発が進んでいない地区ということだ。一方で通過交通が多く、道路は混雑し渋滞している。

川和町駅
■中山
JR横浜線との接続駅。駅前広場も充実しており、バス路線との接続も多い。ただし、利用者は日吉−センター南間に集中しているようで、中山で乗り換える利用者の数が多いとはいえない。これは環状線の宿命のようなもの。武蔵野線のように、将来化ける可能性もあるから、しばらくは見守る必要があるだろう。

中山駅
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