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ゾイド考察

このコーナーでは、ゾイドシリーズに関する疑問について、考察していきたいと思います
主にアニメシリーズに関する考察となるかと思いますが、
バトルストーリー、漫画、ゲームなど色々試してみようとも思っています。

なお数学・理科の教科書、考察の載っているサイト、各種専門書、空想科学読本シリーズを資料としています。
何分、その分野を専攻していないので、激しいツッコミを入れられるとつらいので、やんわりと見てくださいね。
現在の考察題目 4点


へリック共和国とガイロス帝国の人口について:2013年1月作成
イマイチ公式な資料がない両国の人口を、軍人の数から想像してみました。
暫定的ですが、へリック共和国が5億人、ガイロス帝国が約1億人程度でいかがでしょうか。
ZAC2101年 へリック共和国 ガイロス帝国 総力戦開始直前の人口についての推計(旧ゼネバス人含)
国名 全人口 兵力 軍人比率 ※ZAC2101年の総戦力から人口を推計
へリック共和国 550,000,000 派遣部隊 80% 3,000,000 0.7% ※現実の軍人比率から両国を推計
防衛隊 20% 750,000 ※国力=人口と推計
全軍 100% 3,750,000 ※現実の数値から、人口増加率を推計
ガイロス帝国 100,000,000 迎撃部隊 90% 4,500,000 5% ※人口増加率から、各年人口を推計
防衛隊 10% 500,000 ※数千万人の死者=50,000,000人と推計
全軍 100% 5,000,000 ※旧ゼネバス帝国の人口も含める
ヴァルハラ 人口 割合
30,000,000 30%
国力比 5.5
へリック共和国 推定人口 割合 へリック共和国・ゼネバス帝国・ガイロス帝国 三ヶ国推定
総数 550,000,000 100% ZAC 推定人口 想定平均年増加率=1.8%(年)
男性 275,000,000 50% 主なできごと
女性 275,000,000 50% 2,101 650,000,000 セスリムニル市の戦い
2,100 638,506,876 第二次全面会戦
ガイロス帝国 推定人口 割合 2,098 616,126,690 ガイロス帝国皇帝ルドルフ戴冠式
総数 100,000,000 100% 2,088 515,456,764 ルドルフ誕生
男性 50,000,000 50% 2,060 312,791,151 プロイツェン誕生?
女性 50,000,000 50% 2,056 292,148,265 グランドカタストロフ
推定死者50,000,000人
2,029 211,360,747 グローバリーIII不時着
両国 推定総人口 割合 1,980 88,182,664 第1次中央大陸戦争勃発
総数 650,000,000 100% 1,979 86,623,442 ゼネバス帝国建国
男性 325,000,000 50% 1,957 58,503,833 中央大陸統一
女性 325,000,000 50% 1,700 597,043 デルポイで人口の爆発的増加
人口比率がきれいなピラミッドな場合
年齢層 男性 女性
0〜4歳 27,380,952 27,380,952
5〜9歳 26,190,476 26,190,476
10〜14歳 25,000,000 25,000,000
15〜19歳 23,809,524 23,809,524
20〜24歳 22,619,048 22,619,048
25〜29歳 21,428,571 21,428,571
30〜34歳 20,238,095 20,238,095
35〜39歳 19,047,619 19,047,619
40〜44歳 17,857,143 17,857,143
45〜49歳 16,666,667 16,666,667
50〜54歳 15,476,190 15,476,190
55〜59歳 14,285,714 14,285,714
60〜64歳 13,095,238 13,095,238
65〜69歳 11,904,762 11,904,762
70〜74歳 10,714,286 10,714,286
75〜79歳 9,523,810 9,523,810
80〜84歳 8,333,333 8,333,333
85〜89歳 7,142,857 7,142,857
90〜94歳 5,952,381 5,952,381
95〜99歳 4,761,905 4,761,905
100歳以上 3,571,429 3,571,429

真デスザウラーついて:2009年1月作成

まずはこの画像をよーくごらん頂きたい。



覚えている方がいらっしゃるだろうか?
なんと、アニメ:ゾイドの最終話、『明日への帰還』において、デスザウラーが引き起こした爆発なのである。
そこで今回は、このような 驚くべき力を持った
真なる荷電粒子砲について考察していこう。

南エウロペ大陸にあるイブポリス。
ここに生まれ変わったゾイドコアを手に入れ、復活したデスザウラーがいるという。
のっしのっしを我が物顔で歩くデスザウラー。
そのはるか上空から落下していくのは、重力崩壊を引き起こすプラネタルサイト砲弾。
直径25m、16口径という化け物砲、グラビティカノンから放たれたのだ。
超重力が広がり、デスザウラーを飲み込んでいく。
デススティガーでさえ圧壊した威力に、手ごたえを感じていた共和国・帝国連合軍。
と、次の瞬間!
なんとデスザウラーが超重力を押し返したではないか!
呆然とする一同をよそに、どんどん重力場を圧縮していくデスザウラー。
「これが、真なるデスザウラーの、真なる荷電粒子砲の威力だ!」
ヒルツの声と同時に、極太の荷電粒子が15本に枝分かれし、惑星Zi全土へ広がっていく!
次々と壊滅していく都市。
それにしてもこの古代ゾイド人、ノリノリである。

以上、世界まる見え! テレビ特捜部のナレーション風に始めましたが、ネタ切れなので普通に戻します。
かねてから、真なる荷電粒子砲の威力には疑問を持っていました。
果たしてどの程度の破壊力なのか、と。
幸い、上図のシーンで、一連の様子が分かっているので計算してみました。

爆発の様子から、核爆発のように火球が広がっていく種類のものだと分かります。
そして、このような爆発は、火球の半径と火球の広がりきる時間が分かれば求められます。
ここで理数系を専攻されている方は、地平線の丸みから角度とかを計算できるのでしょうが、私にはできませんでした。
また、他には全体の様子を測定できるシーンもありませでした。
そこで、限られた材料を駆使して、極めてアナログナな方法をとります。
画像を何枚もコピーして、地平線の丸みを基準にして貼り合わせます!
惑星Ziの直径は分かっているので、うまくいけばグリッド線が引けるはずです。
微調整を繰り返しながらできがったのが、下の図です。



けっこうイメージ通りに作れました。
画像にある三つの爆発を図ってみると、直径は平均してグリッド1マス分=125.325q程度かと思われます。
そして、火球の広がりきる時間は1.92秒。
これはストップウォッチで十数回測った平均値です。
ここから、真デスザウラーの荷電粒子砲 1/15は
  火球の半径            62,663m
  火球の形成時間         1.92秒
  核出力(TNT爆薬換算) 238,532,320,855,049t
  エネルギー             998,019,230,457,526,000,000,000J(ジュール)
と計算できました。
……桁が多すぎで何のことやら分かりません。
一般的な命数法にのっとれば、9980垓1927京457兆5260億ジュールと天文学的な数字になります。
しかも、これはデスザウラーが放った荷電粒子が15分割された一つに過ぎません。
単純計算をすれば、あの時デスザウラーが溜め込んでいたエネルギーは
9980垓1927京457兆5260億ジュール×15となり得ます。
もっとも、火球の半径・火球の形成時間は、いわゆる『アニメ表現』で正しくないかもしれません。
まぁこのあたりは楽しめればいいや、というスタンスでいきます。

さて、この膨大なエネルギーは一体全体どんなモノに匹敵するのでしょうか。
現実・フィクションから色々なデータを持ってきてみました。

事例 出典 エネルギー(J:ジュール)
管理人が足の小指を角にぶつける - 5
管理人が全力疾走する - 1,378
管理人の自家用車の60km/h - 142,700
マッドサンダーが最高速度で突進 ゾイドバトルストーリー 226,055,700
ロケットパンチ マジンガーZ 231,200,000
九四式45口径46cm砲 第二次世界大戦 戦艦大和 444,130,000
エナジーライガーが最高速度で突進 ゾイドバトルストーリー 2,687,911,200
TNT爆薬1tのエネルギー - 4,184,000,000
リトルボーイ 第二次世界大戦 広島 62,760,000,000,000
ファットマン 第二次世界大戦 長崎 83,680,000,000,000
ツァーリ・ボンバ 冷戦 ソビエト連邦 210,000,000,000,000,000
平均的な台風 - 1,000,000,000,000,000,000
M9.5の地震 1960年のチリ地震 11,000,000,000,000,000,000
コロニー落とし 機動戦士ガンダム 194,556,000,000,000,000,000
ディープインパクト彗星 映画 ディープインパクト 400,000,000,000,000,000,000,000
スーパーイナズマキック トップをねらえ! 439,509,697,895,916,000,000,000
恐竜を滅ぼした隕石 - 520,000,000,000,000,000,000,000
真デスザウラーの荷電粒子砲 1/15 ゾイド 真デスザウラー 998,019,230,457,526,000,000,000
波動砲 宇宙戦艦ヤマト 10,000,000,000,000,000,000,000,000,000
時速72000km:直径400kmの隕石 NHKスペシャル 地球大進化 10,000,000,000,000,000,000,000,000,000
アルマゲドン小惑星 映画 アルマゲドン 200,000,000,000,000,000,000,000,000,000
地球を木っ端微塵にできる - 190,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000
ゴラス 映画 妖星ゴラス  3,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000

これは……うん。
思いのほか致命的な威力ですね。
単純なエネルギー比較でいえば、直径10kmの小惑星衝突に匹敵します。
地球では過去に同じ規模のエネルギーで恐竜が滅びました。
惑星Ziを消し去ったり宇宙を滅ぼしたりするにはぜんぜん足りませんが、
身長がせいぜい200m程度の機動兵器としては凄まじいポテンシャルです。
仮に火球の半径を1/4にしても、並みの原水爆の数千倍とは……。
よく文明が残っていたものだと思います。
ゾイド史上最強の破壊力と言っても過言ではありますまい。
キングゴジュラスやグレートZナイトも霞んで見えます。
ただ、近距離で使うとデスザウラー本体やゾイドイヴの損傷などのリスクが出てしまうので、
この規模のエネルギーを使う場面は極めて限られてくるのでしょうね。



惑星Ziについて:2009年1月作成

全てのゾイド作品の舞台となる(装甲巨神Zナイトは除く)金属生命体の星。
公式な数字はいくつかありますが、いまいち物足りなさを感じていました。
そこで、様々なデータと推測から、この天体の特徴を調べていきたいと思います。
なお、特に表記しない場合、惑星Zi大異変(グランドカタストロフ)後の考察となります。

まずは、惑星Ziの公式データです。

 地球からおよそ6万光年彼方、銀河の正反対(ゾイド・ゾーン)に存在する惑星で、
 大きさは直径10026kmと地球のだいたい85%、地軸の傾き26.3度。
 ゾイド星系の第一惑星として誕生したが現在では第二惑星となっており、
 F級黄白色恒星の周りを平均公転速度10万1326km/hで公転している。

……うーん、地球の直径が12756.3kmなので、78.60%じゃないかと思うのですがどうなんでしょうか。
また、現実の最新データを当てはめると、地球から
惑星Ziまでは約5万4000光年となるのでしょうね。

下図は、公式データを基にした3Dモデルと世界地図です。
世界地図には、分かる範囲で地名を書いてみました。
アニメ『ZOIDS』では、南エウロペ大陸の下の方をウロウロしていただけみたいですね。

↑画像をクリックすると大きな地図が開きます

そして、公式に発行されている書籍やアニメシリーズでの描写から推測したデータです。
人間が生活できる=地球と無視できるレベルでほぼ同じという考え方です。

 1日の時間 ……24時間  1週間の日数……7日 1ヶ月の日数……30日前後
 1年の月数……12ヶ月 1年の日数……365日 
 表面重力……1G 
 大気の分子量……28.8g/mol (窒素80% 酸素20%) 地表の大気分子の平均速度……499.43m/s 
 地表面温度……288

その根拠は、 「HISTORY OF ZOIDS」において、『ZAC(ゾイド星暦):地球の星暦とほぼ同じだが、
ゾイド星は直径が地球より若干小さいため、自転時間が早く地球にくらべ約7〜8年位年代が進んでいる。』
との記述があり、何年間で7〜8年ずれるのか不明確だが、この書物が扱う時代が、ZAC1978〜2038辺りなので、
この程度の期間であると仮定すると、地球と惑星Ziの1年の誤差は0.3〜0.5%程度の近似値となること。
地球で使っている曜日(月曜〜日曜)を使っており、それ以外の曜日が記載されていないこと。
年表で12月の次が1月であること。
地球人をが防護服なしに日光を浴び、マスクなしに呼吸をし、なおかつ地球産の動植物が繁殖してることなど、です。
ただし、タキオン粒子や磁気風については資料がないので考慮していません。


これらを基にして、地球と比較しながら作成したのが下記の表です。
地球 惑星Zi 対比
衛星数 1 2
大気分子の平均速度(m/s) 499.43 499.43 100.00%
地表面温度(K) 288 288 100.00%
表面重力(G) 1.00 1.00 100.00%
直径(km) 12,756.30 10,026.00 78.60%
半径(km) 6,378.15 5,013.00 78.60%
円周(km) 40,054.78 31,481.64 78.60%
面積(m2) 510,950,815.627 315,634,922.640 61.77%
体積(m3) 1,086,306,981,562.93 527,425,955,731.44 48.55%
質量(t) 5,972,000,000,000,000,000,000.00 3,689,145,217,812,130,000,000.00 61.77%
密度(kg/m3) 5,497,525,194.40 6,994,622,046.42 127.23%
自転速度(km/h) 1,700.00 1,335.00 78.53%
自転周期(h) 23.56 23.58 100.09%
地軸の傾き 23.45 26.30 112.15%
脱出速度(km/s) 11.18 9.92 88.81%
公転周期(h) 8,760.00 8,760.00 100.00%
公転速度(km/h) 107,280.00 101,326.00 94.45%
公転距離:円周(q) 939,772,800.00 887,615,760.00 94.45%
太陽の直径(q) 1,392,000.00 1,314,738.06 94.45%
太陽の半径 696,000.00 657,369.03 94.45%
太陽の質量(s) 1,989,100,000,000,000,000,000,000,000,000.00 1,933,110,216,470,000,000,000,000,000,000.00 97.19%
太陽から距離:半径(q) 149,645,350.32 141,340,089.17 94.45%
太陽の表面温度 6,000.00 6,000.00 100.00%
太陽の絶対実視等級 4.83 4.95
太陽のスペクトル型 G2V型 F9V型
太陽の色 黄色 黄白色
惑星から見た太陽の明るさ 1.00 1.00 100.00%
太陽の実際の明るさ 1.00 0.89 89.21%

いかがでしょうか。
太陽のスペクトル分類はかなりあやしいのですが、それらしくまとめられたと思います。


ゾイドイヴについて:2009年1月作成

ゾイドイヴは謎が解明されないままアニメが終わってしまいました。
公式設定がない以上、受けて側が色々と想像するほかありません。
ここでは、当サイトの掲示板に投稿された二つの考察を載せています。

「ゾイドイヴおよび古代ゾイド人に関する仮説 パターン04」 著者:シヴナ様

I. ゾイドイヴの誕生と古代人に関する仮説

現 在生存する古代ゾイド人(以下、ゾイド人と省略する)およびゾイドは、ゾイドイヴから強い影響を受け、またその停止と共に氏を運命付けられた存在であるこ とが分かっている。しかしゾイド人とゾイドは、同列に考えるべき存在だろうか? 否、ゾイド人はゾイドを使役する特徴ゆえ、その上位にあると考えたほうが いいだろう。また、根源的にも同じ惑星Ziの生物である以外、待ったく別種の生命体と考えたほうが説明しやすいだろう。ここでは古代におけるゾイド人とゾ イドの関係、および補足的にゾイドイヴの誕生について仮説を立てる。

i. ゾイド人のゾイドの使役

現在でも行われている ことだが、古い時代から家畜としてゾイドを使役する習慣がゾイド人にはあったものと考えられる。それは初期にはとても原始的なものだったが、時が経つにつ れ用途が複雑化しただろう事は想像に難くない。この段階で、より多く、より複雑にゾイドを使役するために研究が進められたと考えられる。ここであるゾイド の特性が発見され、それを利用しようという考えが発生した。これをこの仮説では「ゾイドイヴ・プロジェクト」の起こりとする。

ii. ゾイドの特性

こ こで一つの疑問が生じる。古代、ゾイド人が発見したゾイドの特性は何であったか? これにはゾイドイヴに関するデータが少なく、決定的なことは何もいえな い。ただ、ある特殊な波長がゾイドに多大な影響を与えるのではないだろうか。ゾイドイヴが発光するのは、それゆえと捉えることもできる。今回は、この説を 支持して話を進めていく。

iii. 「ゾイドイヴ・プロジェクト」

ゾイド人がゾイドイヴに求めるものは、一まとめに表せ たとは言え、実際上は複数あっただろう。今回の仮説では「ゾイドを制御すること」、「ゾイドをより強力にすること」、「ゾイドを生産すること(繁殖させる こと)」とする。「ゾイドを制御すること」はオーガノイドの誕生に繋がり、「ゾイドをより強力にすること」のために光が放たれ、そして「ゾイドを生産する こと」がゾイドイヴの根源的な能力になった。そしてゾイド人はまず「ゾイドをより強力にすること」、「ゾイドを生産すること」を、順番などは不明だが成功 させた。

iv. ゾイド人の分岐

より多いゾイドを、より強いゾイドを手に入れたゾイド人だったが、しばらくするとその制 御に苦心するようになった。そのために「ゾイドを制御すること」が求められた。ここでオーガノイドが誕生するが、同時にゾイド人は「ゾイドイヴとリンクを 持つもの」、「ゾイドイヴとリンクを持たないもの」に分かれた。ここでは区別を付けるため、前者を「新生ゾイド人」、後者を「古来ゾイド人」とする。

こうした一連の流れによってゾイドイヴが誕生した可能性は、十分にあるだろう。

II. ゾイドイヴの擬似停止に関する仮説

ゾ イドイヴの誕生により、ゾイド人はより高度にゾイドを扱う術を得た。これにより文明は繁栄し、人々の暮らしは豊かになった。しかしそんな時代にも終わりは ある。権力争いの発生、戦いの末のゾイドイヴ停止…… ここではこの一連の流れの中で何が起こっていたのか仮説を立てる。

i. 権力の逆転

最 初は古来ゾイド人が権力を持っていたが、次第にゾイドへの強い影響力を持つ新生ゾイド人が実権を握るようになったのは、当然の歴史の流れだったろう。ゾイ ドイヴは多大な恩恵を与えたが、同時に争いの種を蒔きもした。次第に古来ゾイド人と新生ゾイド人、あるいは同じ人種の仲でも権力争いが大きくなり、愚かな 戦いが繰り広げられるようになった。

ii. デスザウラーの誕生と悪名高い活躍

この状況を打破するために、人々は強力な 力を持ったゾイドを求めた。そして誕生したのが死の魔獣「デスザウラー」だった。デスザウラーは一千のゾイドを相手に闘い、一夜について敵国を滅ぼしもし たが、新生ゾイド人であっても扱いきれない化け物になっていた。この化け物を止めるために二つのサソリが作り出されようとしたが、しかし彼らが実際に戦う ことはなかった。

iii. ゾイドイヴ停止の決断

例えサソリがデスザウラーを止めることができたとしても、このままでは 待ち受ける未来に変わりはない── デスザウラーは国だけでなく、豊かだった惑星Ziにも破滅をもたらそうとしていた。これを避けるためには、ゾイドイヴ の停止によりデスザウラーを止めるしかない。しかしゾイドイヴとリンクの強くなりすぎたゾイドも新生ゾイド人も、もはやゾイドイヴなくしては生きられない 存在になっていた。
しかしそれに反対するものもいた。そのためにとられたのが「擬似停止」という手段だった。ゾイドイヴの出力を可能な限りまで下げ、デスザウラーの行動が鈍ったところで封印を施す。しかしそれによって新生ゾイド人にも痛手が出ることは明らかだった。

iv. カプセルと子どもたち

新 生ゾイド人と対のオーガノイドが共に長い時間眠るには、おそらくいくつかのリスクが伴っただろう。また、目覚めた後の世界にいち早く適応できることが求め られ、結果として子どもが選ばれることになったものと考えられる。新生ゾイド人が眠るときにオーガノイドに記憶を移したらしいことが分かっているが、ここ にも子供でなければならない理由があったのかもしれない。
ここで一つの小さな仮説を紹介しておく。新生ゾイド人には対となるオーガノイドと共に あったが、それが生まれてすぐからかは定かではない。ここで新生ゾイド人がある程度成長してからとすると、そこに大人と子どもの線引きが引かれていたので はないだろうか? また、上記の仮説と照らし合わせるならば、まだオーガノイドが生まれてないからこそ記憶を預けることができた、ということもあったかも しれない。
現在生存するゾイド人は、いずれも子どもと呼べる年齢でカプセルに入っていた。なぜ大人でないのか? そして大人がいないのか? ここには議論する余地が十分ある。保護者役の人間すらいないというのは、何とも不自然と感じられるからだ。

v. ゾイドイヴ、そしてデスザウラーの封印

子 どもたちを未来への使者として眠らせた後、人々はゾイドイヴの停止に取り掛かった。方法はいくつか考えられるが、ゾイドイヴの出力を下げてデスザウラーの 動きを鈍らせ、隙を突いて封印したのだろう。また彼らは古来ゾイド人からゾイドイヴを守るため、イヴポリス自体にも封印を施した。しかしそれはゾイドイヴ の庇護の消失を意味し、生物構造的にゾイドより弱い新生ゾイド人は滅亡し、また古来ゾイド人もなれない自然災害によって滅亡した。あるいは、光の急激な減 少によって禁断症状の出たゾイドに襲われるといったこともあったかもしれない。

III. 補足

この一連だけでは、流れに沿っているために説明不足な箇所がいくつかある。ここではそれについて説明を付け足す。

i. ゾイドイヴは一体だけなのか?

ゾイドイヴのような存在は、複数いたほうが実用的ではないかと考えることができる。実際に当時は擬似ゾイドイヴが他にもあったかもしれない。しかしそれは戦いによってデスザウラーなどが焼き払ったのだろう。
元から一体だけだったと考えることもできる。素材的な問題があったかもしれないし、原理的な問題があったかもしれない。複数の要因があったかもしれないが、原理的な問題が関わっていたと考えるのがこの中では一番説得力がありそうだ。

ii. ゾイドイヴの光についての補足

ゾ イドイヴの光は、今回はゾイドに強い影響力を与える特殊な波長としている。しかし、光自体は波長を出すときの副産物と考えたほうが自然かもしれない。ま た、この波長は地中にも伝わり、海底にまで届くものだと考えられる。そうでなければ、全てのゾイドに影響力を与えることは不可能だろう。また、この仮説に おいては、ゾイドイヴの光には一種の洗脳能力的な要素があったものと考えられる。ゾイドはこの波長なしには生きていけない、一種の依存状態に陥り、これが ゾイドイヴの停止とゾイドの死滅を結びつけるものになったものと思われる。

iii. 新生ゾイド人と古来ゾイド人の分化について

新 生ゾイド人は、それが未知の領域であったため、最初は地位の低いものがなったと思われる。しかし時が経つと共に地位は向上し、またある程度安全線が実証さ れたため、一部の地位の高い人も新生ゾイド人になった。しかし新生ゾイド人になるためには高い費用がかかるため、新生ゾイド人は少数の種族に留まったのだ ろう。
あるいは新生ゾイド人は手術でなく遺伝子操作的なものが必要だった場合、初めから地位の高い人が新生ゾイド人を生んだという事も考えられる。

iv. 石版に対する説明

お そらく未来への使者、子どもたちに対する手紙のような存在だっただろう。文字で書かれてはいるが、ゾイド人には石版に触れただけでその内容を知る能力を 持ったものもいることが分かっている。記憶がなくなった弊害として文字が読めなくなったとしても大丈夫なように、親たちがそのような工夫を施したのかもし れない。

…………これ以上は今は頭が回らないため、今回はここまでとする。

IV. おまけ

考察をするときのための覚書的考察。

i. 「イヴ」の意味するところ

・最初の?
 漫画版の解釈はこちらの方。ただ、アニメ版だとしっくりこないのが実情……
・母親?
 現代のヘブライ語辞典でイヴと引くと、最初に出てくるハズの意味。全てのゾイドに恩恵を与えると考えれば、実情と合致している。

ii. 「イヴ」の概念について

・"イヴ"を時間であらわすと
 日本語では"前夜"となるが、遊牧民的考えからすれば"当日の夜"となる。
 農耕民族:朝日が昇ってからが一日の始まり
 遊牧民族:光がない時からが一日の始まり
 聖書で世界が始め闇だったことからも、この思想(概念)が分かる。
・時間概念を考慮した"イヴ"の存在
 "闇"の状態であったときに、イヴが作られたのではないだろうか?という一つの仮説を作ることができる。

iii. ゾイドイヴの停止とゾイド人の死に関して

ゾ イドイヴの停止によってゾイド人も死ぬという話は、イヴポリスにてダークカイザー(プロイツェン)が話している。しかし、ここでのゾイド人は全てのゾイド 人を指すのだろうか。このときに生存したゾイド人はフィーネ、リーゼ、ヒルツの三人である。この三人が死ぬのであれば、この会話でのゾイド人も生きてはい けないという意味は成立するといえるだろう。また、この時代に生きているゾイド人は、すべてカプセルで眠っていたという共通点を持つ。あるいはそこに起因 して生きてはいけないというようなことが起こるのかもしれない。

iv. 眠りの長さ

実際にあれこれ考えていると、本当に 最初からここまで長い時間を眠り続ける予定だったのかどうか疑問にも思う。一時的に子どもを保護するためにカプセルを使ったか、あるいは切り札的存在を温 存しておくための措置だったかもしれない。しかし、予定が狂ってそのまま眠らされ続けた、ということも可能性としてはあるだろう。
ここでは本来カプセルが長期的に使えるものではなかったのではという疑問もあるが、おそらく外の機械を変えるくらいで事足りるものだったのだろう。保護目的のカプセルはもともと頑丈で問題なかったのだろう。
また、フィーネの使命に関しては、カプセルの外から彼女の脳に何かを送り込んだのだろう。あのカプセルにはもともと記憶を対のオーガノイドに渡すという機能があったかもしれない。仮にそうとすれば、これくらいの操作なら十分にできたのだろう。


以上で今回の古代に関する考察を終了する。

※ なお、ゾイドイヴが発するのは公式的には熱エネルギーです。(公式HPの「滅びの刻」予告より)

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考察:ゾイドイブとは結局何なのか?著者:S.T

  古代ゾイド人の生活様式を仮定するためには、まずゾイドイヴ(以下イヴ)という存在を仮定しなければならない。なぜならば、イヴが活動停止すると、ゾイド はおろか古代ゾイド人も生命活動を停止してしまうという設定だからだ。彼らの生活を描くためには、文明の根幹を成す存在を無視する事はできないのである。

 アニメ版:イヴに関する基本情報は大様にして次の通りである。
  @古代ゾイド人が創り上げた装置であって、自然発生した物ではない。
  A女性の立像を模している。
  B全高は高層ビルに匹敵する。
  C大型の建造物に側面と上面を囲われており、無数のワイヤーやチューブによって繋がれている。
   ・劇中での模式図
     ‖〓 〓‖←……建造物
     ‖※○※‖
     ‖〔▽〕‖
     ‖※△※‖
   本体……↑↑……ワイヤー等

  D常時発光しており、出力が上がると光度が増し、出力が下がると光度が低くなる。
  Eイヴの光を浴びると、ゾイドの自己再生力は著しく高まり、コアも活性化する。
  F一部の古代ゾイド人によって制御可能である。
  G活動を抑制すると、比例してゾイドの活動も抑制される。
  Hゾイドコア産生機能がある。
  I機能が完全停止すると、古代ゾイド人・ゾイド共に死滅する。

原理も仕組みも動力源も一切不明の、古代ゾイド人の脅威の技術力と言えるだろう。
 ちなみに、上山 道朗氏著の機獣新世紀ZOIDSでは、『ゾイドイヴとは全てのゾイドの母なる存在、かつ最も古く巨大な力を持つゾイド』とされている。コアの分裂でしか繁殖できないゾイドの生態を考えると、割りと説得力があるが、それだと@と矛盾してしまう。
  アニメ版のイヴは、優れたエネルギープラントとも解釈できるのだが、それにしては不可解なのがIである。@で述べたようにあれは人工物である。当然なが ら、建造以前はイヴが存在せずとも古代ゾイド人達は生きていたのだろう。幾ら文明発展の為とはいえ、活動停止したら一族郎党即死亡というリスクを冒すもの だろうか? 日本で例えるなら、原発よりも遥かに優れたエネルギープラントが建設可能となり、資源枯渇問題が完全解決する換わりに、それが停止したら全国 民が死亡する。……こんな政策を政府が出そうものなら、いくら温厚な日本人でも国民総暴動であろう。古代ゾイド人がイヴの建造以前に、彼らが存亡に関わる 事態になっていたという事実を匂わせる発言も記述も無い。しかしながら、彼らがイヴを作らなければならない事態に陥ったとして仮定すると、予てから推察し ていた仮説を唱える事ができる。
 人工物であるイヴの中には、ある金属生命体のゾイドコアが内包されているという仮説である。Iの設定について考 えている時、テレビの生物特集がヒントになった。地球では、初期のバクテリアが光合成を始め、やがて光合成を行う生物の爆発的な酸素産生により、後の動物 の酸素呼が可能な環境となった。惑星Ziにおいても、地球とは違う道筋ながら、結果として酷似した大気構成となっているのは周知の通りである。では、アニ メ版の惑星Ziに、光合成を行う生物とは別に、酸素ではない『何か』を産生する生物がいたとしたらどうだろうか? 少しは説得力がでてくるかもしれない。 劇中の描写を見る限り『何か』は『光』と言い換える事もできる。ここでは、その生物を『イブの素』と仮称して話を進めたい。
 『イヴの素』は、他 の金属生命体よりもいち早く陸に上がり、また最初にゾイドコアという器官を得た生物ではなかろうか。つまりは最初に上陸した金属外骨格生命体である。『イ ヴの素』は酸素や地熱といったエネルギーを利用し、代謝をする副産物として『光』を排出する。後に上陸した生物はその『光』を自らの生命活動に利用した。 当然『光』を利用しない生物もあり、その後多種多様な進化の枝分かれをしていったのではないだろうか。
 このように仮定すると、『イヴの素』が惑 星Zi上に住む特定の生物にとって、生きる為に欠く事のできないファクターであるとする事ができる。やがて、恐竜型ゾイドの大繁殖・動物型ゾイドの台頭・ ゾイド人の発生と時代は移り、ゾイド人は文明を持つまでになったのではあるまいか。しかしながら、ここに至ってなお、イブの建造に関する必要性は見えてこ ない。彼らを追い詰めた事件とはなんだったのか。確証はないが、BS史で言うところの大異変ではないか、と私は睨んでいる。なぜならば、アニメ版の空には 月が二つしかないからだ。
 本来、惑星Ziの月は三つであり、BS史においては彗星の衝突で一つが砕けている。 アニメ版では、この事件が古代ゾイド人の時代に起こったのではないだろうか。もしも、惑星移民が移住した後にこの事件が起こっていれば、劇中で一切語られ ない事はあまりに不自然である。天体衝突という未曾有の天災に『イヴの素』が絶滅の危機に瀕したとすると、自らが生き残る為に、古代ゾイド人が保護政策を 執ったとしても不思議は無い……と思う。現実に行われている自然保護の究極形みたいなものだ。あの女性の姿は、宗教的な意味合いを持つデザインの外殻。一 皮剥くと、ゾイドコアがびっしりと……。
 長々と書いてしまったが、保護した『イヴの素』を一箇所に集め、今後同じような事態にならないよう管理 する為、イヴが建造されたのだとしたらIの解釈にはならないだろうか。ゾイドコアの産生という機能も、人の管理下になって初めて獲得したものならば、古代 ゾイド人がイヴの建造を機にオーガノイドを持つようになった、という考え方もできる。当然、イヴに干渉できる個人または血族は社会的地位も高くなり、イヴ の周辺になるほど都市も近代化したはずだ。イヴポリスがやたらと高層ビルが立ち並んでいた理由も、このあたりにあると推察できる。
 本来の目的は『光』の安定供給だったものが、やがて権力の象徴となり、デスザウラーを生み出す戦火を熾したのだとしたら何とも皮肉な結果である。
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