■フェイスリフトの歴史
フェイスリフトは第2次大戦後経済的に唯一の余裕を持つ、アメリカのハリウッド映画が世界各国に配給され、映画を観る事が一般大衆の娯楽として普及していくと共に、アンチエイジング目的のフェイスリフトが、ハリウッドに広まっていき、若返り手術の効果も映画と共に世界中に広く知られるようになったのです。
従来法の広範囲皮下剥離フェイスリフトは、側頭部の毛髪内から耳の前後にかけ、長い切開線で皮下を剥離し、皮膚をできる限り多く切除する手術法でした。 しかしこの方法は術後の変化は目覚しいものがあり、もみあげの位置が耳の方へ移動して見た目が不自然になってしまうという欠点がありました。 とくに日本人等有色人種の場合は皮膚を多量に切除する法は、傷あとに強いシコリ、肥厚性瘢痕、ハゲ、稀にケロイドをつくりました。又術直後から不自然なつっぱり、さらに時間と共にたるみが戻ってくるだけでなく、耳の変形をもたらす等の症状も発見されました。
これらのフェイスリフトの欠点をなくす為に、ミニフェイスリフトが工夫されていきました。 ミニリフトは小さな切開の組み合わせで行います。 しかしこのミニフェイスリフトは改善度が極めて不十分でした。
やがて皮膚を多く切除する従来法から、左右の顔に約40ある表情筋を統括的に張っているSMASをしっかり張りなおすことを第一次的とし、今から約25年位前から皮膚切除を二次的とするSMAS法が世界各国の形成外科医に広がっていきました。
10年位前から極めて小さな切開で顔面骨の上を剥離し、内視鏡を使ってたるんだ筋膜のハリをもどす内視鏡下手術法が試みられ、世界中に普及するところでしたが、手術時間が長くかかり、局部麻酔ではできないなどの制約があり、人種によっても改善の良さが変わります。 白人の場合には不自然な印象が持続しています。 この不自然な印象がかなり長く持続するという欠点の為、一部の形成外科医の間で行われましたが、広くは普及していません。