武雄道(川棚から岩峠)
全行程 約11.6キロメートル
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川棚から岩峠


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川棚五反田岳辺田波佐見岩峠


長崎県測量の最後です。支隊がこの道を測量し、伊能忠敬を含む本隊は彼杵村から俵坂を越えて佐賀藩領へ入ります。

地図に記した赤の文字は『測量日記』に出てくる地名です。

地図に記した薄緑の文字は大村藩の『郷村記』に出てくる地名です。



歩きやすく、家族連れでも大丈夫だと思いますが、県道を左右に横切りながら歩きます。車に注意してください。



     

川棚
伊能忠敬測量日記より

文化十年九月二十日
(1813年10月13日)

 曇り晴れ。六っ時後
(午前5時過ぎ)に川棚村を出立した。同村内に申(前年の文化九年)十二月三日に残した追分けの碑より初める。武雄道を測量する。

 左の川棚川に添う。山川を渡り十五間
(27.3m)。東川棚の内、字石木。

五反田
 字五反田(五反田郷)。猪乗川を渡り七間(127.3m)。百姓の治右衛門宅で小休止。

岳辺田
 波佐見村(東彼杵郡波佐見町)枝平瀬の内、字柳谷。字峯ノ平。右に馬頭観音。字丸尾。字岳部田(岳辺田郷)。右に八天狗社。右に幸天大明神(波佐見神社)。右に真言宗亀井山東前寺。枝面長原(ハルのルビあり。面丁原)の内、字西前寺。字風仙寺。右に太神宮の遙拝所の社。字長野(長野郷)。川棚の川上を渡り十間(18m)、波佐見川(川棚川)という。枝田ノ頭(田頭郷)の内、字米ノ山。字石垣。

 百姓の熊治郎宅で昼休み。枝田ノ頭。

波佐見
 右に権現の社。枝金谷(金屋郷)の内、字井手ノ原。波佐見川(川棚川)を歩いて渡り十二間(21.82m)。字朴(ホウのルビあり)ノ木。波佐見本村。俗に言う波佐見宿。左に二町(218m)ばかり引き込んで鹿山大明神(鹿山神社)の社。波佐見川(川棚川)の手前で打ち止めて、二里三町一十五間(8,209m)

 九っ半時頃に波左見村に着く。止宿は庄屋の平岩仁左衛門宅。

岩峠
九月二十一日

 晴天。六っ時後
(午前5時過ぎ)に彼杵郡大村領波佐見村を出立した。同所の昨日の打ち止めより初めて武雄道を測る。波佐見川(川棚川)を歩いて渡り二十一間(38.18m)。枝金谷(金屋郷)の内、舞僧(舞相)。枝折敷瀬(折敷瀬郷)の内、字小熊。字横枕。波佐見川(川棚川)は巾二十四間(43.64m)。字内ノ場(内の波)。字岩峠(佐賀県との県境)。左に溜池が三町(327m)ばかり。野陣で小休止。・・・後略・・・