ヨットの製作
Counter



   大堂津ヨットハーバーにて      志布志湾にて「今は思い出に・・・」    志布志湾「一人ぼっち」        

      製作日記

かなり昔の話であり、当時の記録も、写真以外ほとんど残ってません、淡い記憶をもとに製作日記を書いてみました。
まだまだ若い頃 某大手スーパーに勤務してました、ある年の4月鹿児島に転勤です、それまでは海の遠い地域だったので「これでヨットが持てる」と喜んでました。
住居も海に近い谷山塩屋町にかまえ、休日にはヨットハーバーを見に行くのが何よりの楽しみでした、当時 県営谷山ヨットハーバーには馬場さん(故人)と言うハーバーマスターが居られて よくヨットの話をしたものでした、ある日購入艇選定の為に同ハーバーを訪れた時の話です、いつもの通りハーバーに行くと馬場さんが居られて、「珍しいカッターが入ってますよ、見てみます」その言葉に私は取りあえずその場に車を止めて、2人で話ながら艇庫の方向に歩いていきました、その時です「ガリッ」と言う音に振り返ると今まで乗っていた車が港から海側に傾いて落ちる瞬間でした、「あっ」と言ったときは海の中 車は3分位浮いていてフロントから立ったように沈んでいきました。買って間もないローレル2000SGX4ドアでした、月賦は残っているは 新しい車は要るはで ついにプロダクション艇は諦めざるを得なくなりました。
その頃ラジコンヨットを自分で設計し楽しんでいたので、簡単にスケールアップすれば良いのではと思い再度設計しました。


       ラジコン用1mスケールの模型制作中                    塗装前の試走テスト


塗装後の勇姿

         
          完成試走                         スピネ-カーの展開

実艇製作の為のスケールモデル造り

さぁ、いよいよ実艇に向けての設計に入ります、

  1−この艇で何をしたいのか?「出来れば沖縄あたりまで行きたい」
  2−何日くらいの航海を予定しているか?「沖縄だったら片道でも1週間以上」
  3−最大で何人乗るのか?「皆でわいわいやろうと思うと7人分のスペースはほしい」
    ( バウに2人、メインキャビンに2人、フォクスルに2人、通路も利用して1人)
  この発想から全長は7,5Mにする。
  4−何の素材で作るのか?「やはり素人、船舶用規格合板が手に入りやすく比較的簡単」
  5−舟形はどうする?「ディープVのハードチャイン艇にする」
    (ヒール角45度で左右対称になる様に設計した)
  6−巡航速度は造波抵抗とスターンウエーブを考えて一番静かな4〜5ノットとした。
   その他、色んな事を考えながらの、設計でした。  


    
まずは、設計図を基に原図版でフレームの切り出し、組み立てしてます。


    
これに外装板ドッグハウスを取り付けて船体そのものは出来上がります。


このスケールモデルを使いあらゆる風洞テストを行いました。この時点での設計変更は可能ですが、実艇では変更は出来ません、この時点で数十箇所の変更を余儀なくされました。特にキールとバラスト形状の変更には苦労しました。

 
   切り出しフレームの組み立て           外装版(マリングレード合板)を張り終えて形状を整える作業


  材料について

  ビーム材にはタンギールを使い、キール及び縦通材チャイン、シアー材には国産ひのきを使いました。
  又接着剤は耐久性と安全性を考え2液性のエポキシ樹脂を使用。


FRPコーティングの上にポリパテを入れての研磨作業

  
   FRPコーティングも終わり反転作業をしてます。       デッキの取り付け作業に入っています

  
サイドデッキも張り終わりいよいよドッグハウスに        作業が楽しくなるドッグハウス作り




全体のFRPコーティングも終わりいよいよ内装と塗装工程に

いよいよ内装と外部塗装え


          夢が膨らむ内装作業                         塗装終了

 

    バウスピリットの取り付け、楽しい日々がつづく            儀装品を残し艇体完成


仮進水式が終わり儀装の為にエンジンのみで谷山ヨットハーバーに回航(写真は友人の吉野氏)


設計から2年6ヶ月をかけ製作した最大全長7,5mのヨット名前は完成間直に他界した父をしのんで『厳洋』とした。