何故アルティミシアがグリーヴァの名前を知っているか?
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Disc2で拷問イベントがあったことから魔女は心を読めないはず(アルティマニアにも魔女が心を読めるという設定はかかれていない)
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グリーヴァの名前のイベント時はまだリノアはアルティミシアに乗っ取られてない。
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アルティミシアがあのイベントを見ていたわけではない
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となると、あの名前を知っているのはスコール以外ではリノアしかありえない。
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アルティミシアがグリーヴァにジャンクションするときのBGMは「Maybe I'm a Lion」
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グリーヴァのイベントのときに、リノアの「ライオンみたいになる」というセリフがある。
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リノアとアルティミシアの共通点としては、ヴァリーのときにやるポーズが一緒、羽が二人とも生えている点。
そもそもアルティミシアは最も強いものを具現化しただけで名前を知っていたわけじゃないんじゃ?
という疑問が第一にあると思うが、それはある意味正しい。
ただ、この点に関してはそもそも、Disc2のイベント自体に不自然なところがある。
アルティミシアがライオンを具現化していれば、そもそもこんな説は浮上しないが、なぜかライオンという想像上の動物がFF8の世界には存在しているのに、リノアがスコールに、「このライオンの名前はなんていうの?」というふうに名前を聞き出している点である。
ここで名前挿入イベントさえなければ、単純にアルティミシアが最も強いものを具現化したという話で終わっている。
伝説のSeeDの好んでいたものだから未来の人も皆知っている有名なものだとか言う人がたまにいるけど、スコールの名前すら未来に伝わっていないのに、グリーヴァの愛称だけが未来に伝わっているのは不自然すぎる。というより、伝説のSeeDが最も強いと思っている、まで未来に伝わってるなんて可能性が低すぎる。
ただ、アルティミシアのセリフとして、その後に「ふふ、記憶がなくなる?」というくだりまでアルティミシアが把握しているので、最終決戦時のアルティミシアはライブラにもあったけど全ての力を手にしつつある、というか、たぶんあの時間圧縮世界では、心を読むとか読まないとかじゃなく、スコールたちの過去の記憶とかが全てアルティミシアに吸収されながら戦っている、という演出じゃないだろうか(魔法が時空の彼方に消えたり、歴代の魔女みたいに背景が混濁したり、戦闘不能者が時空に消えていったり、ね)。
このセリフがあるから、個人的にシナリオライタ以外は知らないんじゃないか、って思うんだよね。
このセリフがあるせいで、「リノアしか知りえないグリーヴァ」っていうのは100%ではなくなっているからね。時間圧縮が完成しつつあるアルティミシアならあの場所でグリーヴァを知っても不思議ではない。
ただ、リノアとアルティミシアを似せているのは確実に狙っている。ただ、確定要素はどこにもない。だからヘラクレスの栄光3でやったことのセルフパロディな気がしてならない。
もしくは最初はそういうふうにシナリオ組んでたけど、途中で却下されたような気がする。私のサイトに書いてあるように、似ている要素は数多くちりばめられているから。
リノアが何故アルティミシアになったのか?
リノアが何故都合よくスコールたちは忘れているのに、指輪と殺されたいという約束だけは覚えているのか。
魔女はそもそも寿命が終わったら継承して死ぬんじゃ?
同じ世界に二人も存在するのはおかしいんじゃ?
この答えについてはこのサイトにすでに書いてあるつもり。
確定要素はないけれども、それならやっぱりライオンとグリーヴァを分ける意味がない、という話に戻ってしまう。それに加えて他の伏線は腐るほど埋もれている。
なので、総合するとアルティミシアは確かに圧縮された世界で過去の記憶を混濁させながら戦っていたが、やはりリノアだったのか。それとも、たまたまリノアとアルティミシアに似ている要素があるのか、と考えると私はリノア=アルティミシアのほうが面白いと思う。2012/4/16追記
リノア=アルティミシアとされる理由
約束の地であるイデアの庭において、「スコールになら倒されてもいいかな」というリノアの会話がゲーム中に存在することがまず挙げられる。ゲーム中に意味の無いセリフが組み込まれたとは考えにくく、これはリノア=アルティミシアの巨大な伏線、と見る解釈。いわゆる前フリであり、
リノアがスコールと約束した会話が、同じイデアの庭に存在するアルティミシア城という舞台において、アルティミシアとスコールで
忠実に再現されている点が注目すべき部分である。
(しかし、この「スコールになら倒されてもいいかな」というセリフは、リノアが魔女になった不安を抱えているということを表現するためのイベント、とも取ることは可能)
また、翼がある魔女はヴァリー状態のリノアとアルティミシアのみ。イデア、アデル、ゼファーの魔女や時間圧縮世界に登場する「歴代の魔女」には翼など無かった。翼の色こそ違えど、リノアが白、アルティミシアが黒という構図は、いかにも悪に染まってしまった演出という解釈も可能。
エンディングにおいて、スコールがダンス会場でリノアの顔を思い出せなかったにも関わらず、凱旋門においてリノアの顔を思い出したという点も挙げられる。ゲーム中で実際に凱旋門で待ち受けていたのはイデア(アルティミシア)である。
また、魔女になったばかりのラグナロクにおけるイベントでのリノアのセリフの意味合いが、アルティミシアの最後のセリフと酷似している点が挙げられる。
「子供のころは? 両親に触れたり、触られたり、抱っこされたり…」
「思い出したことがあるかい」
「子供の頃を」
「未来なんか欲しくない…今がずっと続いて欲しい」
「時間は待ってはくれない」
「にぎりしめても」
「ひらいたと同時に離れていく」
Disc2における、リノアとスコールの会話に登場するグリーヴァがラストバトルに登場する点も挙げられる。スコールとリノア、二人きりで行われた会話のグリーヴァに関する内容を、アルティミシアが知っているのである。あの時点で、リノアはアルティミシアに乗っ取られてなどいないし、そもそもあの場面ではリノアはまだ魔女ですらない。
また、このイベントには不自然な点がある。このイベントをハッキリと覚えていない人のために、前後の文章を以下に記載する。
「かっこいいもんね、これ。なんてモンスターがモデルなの?」
「モンスターじゃない。想像上の動物……ライオンだ」
「とても強い。誇り高くて……強いんだ」
「誇り高くて……強い?スコールみたく?」
「そうだといいけどな」
「このライ……オ…ン?って、名前はあるの?」
「もちろんさ……」
名前入力画面が挿入。デフォルトの名前は「グリーヴァ」
「ふぅ〜ん。そういう名前なの」
「あのね、ゼルがこれを見ながら同じの作ってくれるんだよ」
「そしたら、わたしもがんばってみる。ライオンみたいになれるように」
見ての通り、ライオンという名前が先に出ているのである。それにも関わらず、「リノアが、スコールが指輪につけている愛称を聞き出している」という点が最も注目すべき点である。シナリオライタの立場から考えても、この
「グリーヴァ」と「ライオン」を分ける必要はなく、更には、入手G.F.でもない「グリーヴァ」の名前を入力可能にする必要はないのである。
(入手G.F.でないという、この特殊な「グリーヴァ」は他のG.F.と違い、リネームカードによる名前の変更が効かないG.F.でもある)
スコールが持っているアクセサリに描かれている「想像上の動物」の名前はライオンとしてFF8の世界に存在しており、名前が入力可能な「グリーヴァ」はスコール(プレイヤ)とリノアだけが知っている愛称である。
(ここで、「グリーヴァ」の名前を入力すると、どんな名前だろうとラストバトルにおいてアルティミシアがその名前を呼ぶ)
また、このイベントにおいてリノアが「私もライオンみたいになる」と言っている点にも注目である。知っての通り、アルティミシアはグリーヴァにジャンクションし、文字通りライオン化した。
もう一つの前フリとして、
「わたし、スコールの大切な物あずかってるから」
「それ、ちゃんと返さないでいなくなるなんて、できないもん」
「これ、スコールの指輪。わたし、あずかってるんだ」
(ゼルの奴……)
「それは一番気に入ってるんだ。ちゃんと返せよな」
というものが挙げられる。気がつきにくい描写ではあるが、スコールの指輪がゼルを通してリノアに渡され、リノア封印前イベントからも明らかなように、指輪複製イベントはあったものの、最終的に指輪を所持していたのはリノアのみなのである。
ここで、少し話は逸れるが、アルティマニアのプロローグを持ちだす。ゲーム中にはムービー(及びムービー中の英文)でしか描写がないが、
『オープニングムービーに表示される英文』
"I'll be here..."
"Why...?"
"I'll be 'Waiting'...here..."
"For what?"
"I'll be waiting...for you...so"
"If you came here..."
"You'll find me."
"I promise."
アルティマニア『プロローグ』より
少女は、待っていた。
---誰を?
そう彼女は問いかける。
ずいぶん長い間、ここで待ち続けているように思える。
あるいは刹那の時を。
時間は意味を持たない。
大切なのは、誰を待っているのか、思い出すこと……。
最初から、待つべきものなどいないのではないか---ふと、少女の心にそんな疑いが忍び寄る。
指先に触れる硬質な感触。
獅子の指輪
---それが少女のよりどころとなる。
くる。きっとくる。
そのとき自分を見つけられるように、少女はいつまでも待ち続けると心に誓う。
彼は存在する。
そして彼女のいる場所を目指している。
なぜならここが約束の地だから。
ふたりで決めた再会の場所だから……。
突風が花びらを舞い上げ、視界を薄桃に染める。
美しき嵐の中で、少女はにぎりしめた小さな拳を開く。
包まれていたのは純白に輝く一枚の羽根。それは少女の想いを乗せて、風に高く運ばれていく。
空の果てへ。
時の狭間へ。
傷つき迷う、待ち人のもとへ---。
このアルティマニアに書いてあるプロローグは、一部省略しているが間違いなくリノアの描写である。エンディング時(そしてオープニング時)におけるリノアですら、約束の場所は覚えているのに「誰を待っていたのかを忘れている」のである。
(ただし、単純にスコールが時間の狭間に迷い込んだために、スコールの存在が希薄になっているという描写と解釈することも可能。ここで言いたいのはどちらかというと、スコールがトラビアイベント前から、「おねえちゃん」を待っていたことは覚えていたのに、肝心な「エルオーネ」を覚えていなかった、という記憶の失い方がゲーム中にあったこと)
それでも心の拠り所となっているのは、リノアだけが持っている「グリーヴァ」の指輪。この描写は、リノア=アルティミシアだとしたら、そのままアルティミシアにあてはまるのだ。
イデアの庭に位置するアルティミシア城、グリーヴァを召喚して、ライオン化して戦うアルティミシア。何のためにこの場所に、いつからいたか、誰を待っていたかすらを覚えていないであろうアルティミシアがリノアだとしたら、グリーヴァ(指輪)だけを心の拠り所として、誰を待つわけでもなく、約束を果たすべく留まり続けたのではないか、と。
(指輪を返すまでは)
「消えるわけにはいかない」
「いなくなるなんてできないもん」
(もちろん、リノア封印前イベントでリノアが指輪を返そうとしたことに対して、スコールが指輪は返さなくていい、と言っているため、「指輪を必ず返せよな」のくだりは前フリとして消化済みと取ることもできる)
「ここにしよう。俺……ここにいるから」
「俺、ここでリノアを待ってるから……きてくれ」
「わかった。私もここに来る」
「これで今度は会えるね!絶対だからね」
「思い出したことがあるかい」
「子供の頃を」
「その感触」
「そのときの言葉」
「そのときの気持ち」
「大人になっていくにつれ」
「何かを残して 何かを捨てていくのだろう」
「時間は待ってはくれない」
「にぎりしめても」
「ひらいたと同時に離れていく」
「そして…」
否定解釈
時間圧縮開始から始まる連続バトルにおける、歴代の魔女の存在。スコール達は、「現在」から「未来」方向へ進んでいたはずである。
ラグナ
「で、エルオーネがリノアと【アルティミシアを過去へと送る】!」
「【時間圧縮が始まる】!エルオーネ、【リノアを取り戻す】!」
「【圧縮された時間の中を未来へ進む】!」
オダイン
「おまえたちは時間圧縮の世界を未来方向へ進むでおじゃる」
「時間圧縮世界を抜けたらそこはアルティミシアの時代でおじゃるよ」
すなわち、歴代の魔女とは、「現在」から「未来」の間に存在した「歴代の魔女」を指す。つまりは、「現在」の魔女であるリノア以降の魔女が存在したことを示す。そのため、リノア=アルティミシアは有り得ない、という解釈。
アルティミシア
「おまえの思う、最も強い者を召喚してやろう」
「おまえが強く思えば思うほど、」
「それは、おまえを苦しめるだろう」
グリーヴァ召喚及び、戦闘
「ふふっ記憶がなくなる?」
「本当のG.F.の恐ろしさはそんなものではない」
「G.F.の真の恐ろしさ、きさまらに教えてやろう」
「その力、見せてやれ!グリーヴァ!」
ラスボスであるアルティミシアには、他人の思う最も強いものを具現化できるような力がある?と考えるのが普通である。
「もう少しで完全なる時間圧縮の世界が完成するというのに……」
また、アルティミシアが上記のようなセリフを吐いていることからも、ラストバトルにおけるアルティミシアの力は、「完成態」の一歩手前の力と呼べるほど強大となっているはずである。そのため、上記のような常識を超えた力を有していても不思議ではなく、「他人の思う最も強いものを具現化する」という、いかにも魔女らしい能力を持っていても特に注目するところではない。
さらに、アルティミシアがグリーヴァの名前を呼ぶのは召喚後であり、ゲーム中で「???」をドローするとG.F.の名前が判明したシステムに似ている。そのため、アルティミシアは「他人の思う最も強いものを具現化する」まで、名前を知らなかった、という解釈もある。
また、前後の文章が無視されがちであるが、
「ふふっ記憶がなくなる?」
ともアルティミシアは言っている。このセリフはほぼ間違いなく、スコール達がトラビアガーデンで話していた会話を嘲笑うような意味合いである。つまり、なぜかアルティミシアはスコール達の会話を把握しているのである。これは恐らく、時間圧縮世界の一歩手前とも呼べるあの世界(すべてが一つになりつつある世界)では、時間が経つにつれ、スコール達の意識がアルティミシアに徐々に流れ込んでいる(という演出)か、もしくは「完成態」に近いアルティミシアの能力は、相手の意識を汲み取ることが可能になっていると考えるのが妥当である。
(実際、ラストバトルは、時間が経つにつれて存在が希薄になっていくことを示すかのように、所持する魔法が時空の狭間に消えて行ったり、戦闘不能になったものは次々と消滅していく)
「みんながここにいるってことは、まだ時間が俺たちの存在を許してくれてるってことだ」
(このセリフが示すように、存在が希薄な全てがアルティミシアと一つになりつつある、ギリギリな世界にスコール達が存在していることは事実である)
つまり、肯定解釈で述べたような「グリーヴァ」に関するイベントはリノア=アルティミシアを導出するための材料に成り得ないことを意味する。
イデア
「アルティミシアは未来の魔女です。私の何代も後の遠い未来の魔女です」
イデアの何代も後の、と言っている時点で、リノアはあてはまらないのではないか?という解釈も可能。
(イデアが言っているというより、シナリオライタがこのようなセリフを用意したということは、リノア=アルティミシアなど考えていなかったのではないか、という意味合い)
そもそも、アルティミシアやアデルのように「悪い魔女」となりえるのは「騎士の居ない魔女」とゲーム中で説明されている。スコールという騎士が存在するリノアが、アルティミシアのような悪い魔女になりえる理由がない。
(しかし、シドという魔女の騎士がいたイデアも、アルティミシアに操られた状態では悪い魔女になっていた、という事実もある。同様に、サイファーという魔女の騎士を従えていたアルティミシアも悪い魔女になっている。まあ、サイファーは魔女の騎士「ごっこ」、つまり騎士として未熟、もしくはアルティミシアから信頼を得ていたような存在ではなかったこともまた事実であるが。しかし、リノア=アルティミシアであるとすれば、対立するスコールとサイファーは、魔女の騎士として実は同じ女性を守るために戦っていた、という「いかにもそれっぽい」設定でもある)
アルティマニアによると、「FF8はハッピーエンドである」とプロデューサーが述べている。リノア=アルティミシアになりえることがハッピーエンドなわけがないため、公式はリノア=アルティミシアなど考えていない、という説。
(しかし、この話は「FF7のエンディングと比較すればFF8のエンディングはハッピーエンドだった」という内容であるため、絶対的なハッピーエンドという意味ではない)
「歴代の魔女」に関する解釈
時間圧縮世界において、「過去」「現在」「未来」の区別はないため、
「歴代の魔女」とは文字通り、過去の魔女が移動中に現れただけ、とも考えられる。
「残るのは時間圧縮される世界でおじゃる」
「過去現在未来がくっつくでおじゃるよ。ごちゃまぜでおじゃるよ」
(アルティマニアより)
「過去の時点ではじまった時間圧縮が、俺達のいる現在にも影響を与えはじめた。時の経過は意味を失い、永遠は一瞬に等しくなる」
また、「
現在魔女が何人いるかはわかっていない」というチュートリアルの文章から、
リノア以外の魔女が「現在」から「未来」にかけて存在しているのはほぼ事実である。そのため、「現在」から「未来」にかけて「歴代の魔女」が存在しても、リノア=アルティミシア説の否定要素には足らない、とも考えられる。
イデアの
何代も後の、のセリフの解釈
イデアがアルティミシアのことを
何代後かどうかを把握できたかどうかは疑問であり、単純に
「遠い未来」を修飾するためだけの「私の何代も後」とも取れる。シナリオライタの立場から考えても、未来の魔女というだけでは薄く、「何代も後」をつけることによってアルティミシアの時代が「遠い」未来であることを
初めてアルティミシアの存在が明らかになる場面においてプレイヤに理解させるために書いただけ、という解釈。
結論
リノア=アルティミシア説は上記の通り、肯定、否定どちらとも取れるような説であることは明らかである。FF8が「プレイヤに解釈を任せる」系のゲームであれば答えは無数に存在する、というのが結論の1つである。
また、肯定・否定どちらとも取れるような描写は、単に「アルティミシアもかつてはリノアやイデアのような普通の女性だった」ということを表現するために、リノアやイデアと対比させたとも考えられる。
なぜなら、アルティミシアがSeeDに狙われる原因となったのはそもそもSeeDの存在にあり、アルティミシアはおそらく、昔は悪い魔女でなどなかったと思われるからである。
SeeDは広い意味ではアルティミシア(のような悪い魔女)を倒すために作られたものであるが、SeeDが魔女を倒すという目的で作られたことがそもそも、アルティミシアのような魔女を作る要因となっているのがFF8のタイムパラドックスの一つである。何故なら、アルティミシアはずっと、自分がなぜSeeDに命を狙われなければいけないのかを知りたがっていた。それがそもそものアルティミシアの怒りの源である。
「幻想に幻想を重ねて夢を見ているのは誰だ?」
魔女が勝手に悪いものだと思っているのは誰だ?
「ならば、愚かな物、おまえたち!こうするしかない」
「みずからの幻想に逃げ込め!」
「私はその幻想の世界でおまえたちのために舞い続けよう!」
「私は恐怖をもたらす魔女として未来永劫舞い続けよう!」
お前たちがそういう立場で来るのならば、私もお前たちのイメージ通り、恐怖の魔女として未来永劫舞い続けよう、と。
「SeeD。バラムガーデンのSeeD」
「ガーデンはSeeDを育てる。SeeDは魔女を倒す」
つまりは、スコールが言ったように、敵と自分達を分けるのは善悪なんかじゃなく、お互いの立場が違うだけ、なのだ。お互い、自分が正しいと思っている。それが争いの原因でもある、というのがFF8のテーマではないか、という解釈。つまりは、アルティミシアはそもそも悪い魔女ではない、ということを表現するために、リノアやイデアといった全ての魔女と似た要素を併せ持つ存在、として描かれたのではないか、という解釈である。そのために、アルティミシアはリノアやイデア、アデルに似ている要素があるのではないか、と考えることも可能である。つまりは、ハインの魔女の力を持つという、呪われた運命を背負った女性の代表として、アルティミシアというキャラクターが描かれたのではないか。
(イデアが体を乗っ取られながらも、アルティミシアの目的を読みとったように、)
リノアが昏睡中に垣間見たであろう、アルティミシアの思念がどれほど悲しみと憎しみに包まれたものであったかどうかは、リノアが決意を決めて封印されようとしたことが示す通りである。それほどの決意をさせるまでに、魔女の力を背負ったアルティミシアの苦しみは大きく、現在の魔女であるリノアが、自分の力を「現在に」封印することによって、アルティミシアのような悲しい魔女を「未来に」生み出さないようにしようとしたのは恐らく事実である(自身がアルティミシアと気がついて封印されようとしたという意味ではない)。
「だって、ものすごい決心してエスタに行ったんだよ」
「それなのに助けに来てもらったらうれしくてうれしくて……」
ディシディアFFのアルティミシアの専用武器が、FF8のリノアの武器と同じである、という点は、公式的見解が一見リノア=アルティミシアであるという答えとも取れるように見えるが、あくまで、ディシディアは「後出し」の別のゲームに過ぎない。
つまり、上記のように、「アルティミシアがかつてリノアやイデアのような普通の女性だった」ということを表現するために、FF8で似せただけなのに、ネット上でリノア=アルティミシア説と発展しているという事実に、面白がって乗っかった(もしくはネット上で話題になっていることに対するパロディ)という可能性も捨てきれないからである。
しかし、正確にはリノアの武器=魔女の武器ではないことからも、ディシディアのラスボス(カオス)キャラの武器がアルティミシアだけ異質である点を考えれば、間違いなく公式側のスタッフもリノア=アルティミシア説について知っているのは事実である。それを把握している上で、ディシディアでこんな設定にしたことを考えれば、「ハッキリした答えを言う気はないが、プレイヤが勝手に想像するのは自由」ということを示している。
……このリノア=アルティミシア説が最初に話題になっていた頃は、リノア=アルティミシア説に対する誤解も多く、可能性として考えることすら否定されていた。つまり、どちらとも取れるような設定が多いにも関わらず、リノア=アルティミシアなんて0%だ、と多くの人に思われていた。恐らく当時から肯定していた人も、多少矛盾点はあるけどこっちの解釈のほうが面白いから、支持しよう的な風潮が流れていたのもまた事実である。FF8をたった一度プレイしただけの人や、いくら数回プレイしていようが、世界観や設定をアルティマニアも含めて知らなければ、こんな結論に至る訳がないというのが、最大の原因であるが、日本で話題になっていたころから海外でもリノア=アルティミシア説が出回っていたことからも、一部では説得力のある説であることは事実である。
実は、当初このHPを作ろうと思い立ったキッカケがまさにこれである。アルティマニアに書いてある魔女の寿命の一文や、あれだけ詳しいアルティマニアに何故か「魔女が心を読めるという描写が存在しない」。
(ただし、潜在レベルでの洗脳は可能とは書かれている。ゲーム中でもガルバディアガーデン生が「魔女には他人を洗脳する力がある」というセリフを述べる。しかし、洗脳と心を読むことは恐らく別問題である。それは拷問イベントがあることや、Disc1のサイファーとイデアの初対面の場面のやりとりすら、アルティマニアには心を読んだと一切書かれていない点からも明らかである[アルティマニアP31参照])
そして個人的に最大の注目点であるプロローグの文章。少なくともこの3つを知らない人たちには、リノア=アルティミシア説が根拠の薄い説に見えても仕方がないと私は思う。だからこそ、以前にも述べたようにアルティマニアの存在は問題なのだ。ゲームだけで読み取れない事実や印象が多すぎる。
0%と思われていたであろうこの説の説得力が最低でも1%以上はあるということを示したかった、というのがこのサイトを作るに至った過程である。そのために、敢えてサイト設立当初は肯定を誘導するかのような記述が多かったことに関しては、今ここで謝罪致します。紛らわしい文章を書いて申し訳ありませんでした。
しかし、恐らくこのページを書いたことによって、自分にとっての最後のピースははめられたと思っています。更新が最後になるかどうかはまた別の話ですが、恐らく修正はしても加筆という意味での更新は終わると思います。改めて、このサイトをご覧の皆様に感謝致します。
……それにしても、偶然だったのかな〜。単に似せただけで、リノア=アルティミシア説にまで発展して、単純に公式が乗っかったんだとしたら、ホントにFF8そのものが凄すぎる。
是非、読むだけでなく、もう一度皆さんもプレイしてみてください。