このサイトを作った頃とは色々と考え方が変わってきたので更新。

ページ名としては形式的に「最後に」となってしまったが、
このページだけ見ればこのサイトに書かれている全ての内容を把握できそうなくらい長くなってしまった(笑)

リノア=アルティミシア説とは何か?

事の発端はほぼ間違いなくこのサイト、Kiss The Moon様

何故公式設定でも無いこの説が一部の人から支持を受けるのか?Kiss The Moon様自体、漫画やゲーム等の二次創作サイトと銘打っているのにも関わらず。

それは創作と考察の微妙な違いにある。創作とは漫画やゲームのキャラなどを使い、本編とは全く関係の無い、想像による話を作ることである。それに対して考察とは、ゲーム中の設定からこの時のキャラの行動の意味はこういう理由からだったのでは?このイベントは製作者がこういう意図で設けたんじゃないか、と考えるものである。

Kiss The Moon様の書いてる文章がこれのどちらとも取れるというのがまず一つの論点となる。Kiss The Moon様が例えこれを100%創作のつもりで書いたのだとしても、その内容に非常に真実味があるため、これを支持する人が一部で現れ始める。つまり、この説がFF8の隠された設定であると考える人たち。これがいわゆる肯定派である。

それに対して、どう譲歩して考えてもこれが裏設定であることは有り得ないという人たちも現れる。ゲーム中にどこにも明言されていないため、この説は単なるこじつけだと言うことである。これがいわゆる否定派となる。

まあこのような分類分けをする事自体がナンセンスだと思うのだが。


簡単に言えば、この説の全てのはじまり・この説が肯定・支持される理由はグリーヴァの名前に関するイベントだけである。

Disc2において、アルティミシアが拷問を行っていることから、「魔女は心を読めない」はずなのである。

それにも関わらず、ラストバトルにおいて、アルティミシアはスコールとリノアしか知らないはずの「グリーヴァ」を召喚したのである。あのG.F.のデフォルトの「ライオン」では無く。

それに加え、Disc3におけるスコールに倒して欲しい云々のイベントの必要性。

頑張ってライオンみたいになるといったリノアに対して、グリーヴァをジャンクションしライオン化したアルティミシア。

魔女が心を読めないという設定+二人しか知りえない状況で名前を付ける設定というところが「いかにも隠してる」感じがするけど、魔女の寿命の設定のところを見ればリノア=アルティミシアなんて考えにくいし。

要するにどっちもどっちなんだよね。

魔女が心を読めるという設定を書いていない+拷問イベント、二人しか知り得ない状況でグリーヴァの名前を決めるイベントが設定されたことは偶然と取るかどうかってトコ。まあこれは人によるだろうけど、魔女が心を読めないってのは魔女のイメージ的にいかにも失念しちゃう点だし、二人しか知り得ない状況でグリーヴァの名前を付けたイベントだって、一回目のプレイでラストバトルまでそのことを覚えてる訳が無い。

まあ、もし「魔女が心を読める」設定ならば、Disc2の拷問イベントが「あれ?」って感じになる訳だが。もし「魔女が心を読めない」、つまりはリノア=アルティミシアであるならばDisc3の約束の地で交わされた本来ならば何の意味も持たない「スコールに私を倒して欲しい」云々の伏線が効いてきてシックリ来る気もする。

しつこいようだが、私個人の意見を言えば他のどうでもいい魔女の能力が書かれているのにも関わらず、魔女が心を読める設定がアルティマニアに書かれていない+拷問のイベントから、魔女は心を読めない設定であるのは確実であると思う。

それに、何故敵のG.F.であるグリーヴァの名前を付ける必要があったのか?プレイヤが所持しているG.F.という訳では無いのだ。「グリーヴァだけ異質」なのである。そして、それをアルティミシアが召喚する必要性。ラストバトルに「グリーヴァを登場させる」のは演出としてまあいいんだが、スコール達の所持G.F.でもない「グリーヴァの名前を付けさせる」というイベントにはどういう意味があるのか?


リノア=アルティミシアで無いならば、

「Disc2の拷問イベントは何だったの?魔女って心読めないんじゃないの?」っていう小さい疑問(最後のグリーヴァ召喚はスコールの心を読んだ訳では無い可能性もあるため)と、Disc3の「スコールに倒して欲しい」云々の会話は何の意味も無いということ。

まあこの2つがちょっとだけすっきりしないな〜と思う程度。何故なら、ストーリに特に絡んでこないならスコールに倒して欲しい云々の会話は必要無いのだから。

んで、リノア=アルティミシアならば、魔女の中で翼があったのはリノアとアルティミシアだけという共通点や、似たようなセリフの使いまわし、アルティミシアの過去を忘れているかのようなセリフに意味が出てくるかな、程度。

まあ、別にどっちの解釈でも納得できるんだが、リノア=アルティミシアだとシナリオ的にスッキリするというのが私の解釈。

でも「仮にリノア=アルティミシアだとしたら何でそんだけしか描写無いの?」とか「隠す必要性は?」とかを考えると可能性は低いとも言えるのがこの説。アルティマニアのスタッフのコメントを見る限り、FF8はハッピーエンディングを前提に作ってるはずなので、そんなことをするとは思えないし、仮にホントにリノア=アルティミシアだとしても描写が少なすぎる。100歩譲ってリノア=アルティミシアが裏設定だとしてもFF8-2のような補完を出さなければ誰も納得しないくらい描写としては少ない(もしくは製作スタッフ側による「実は隠されたストーリがあるんです」のような暗的な示唆の一つでもなければ)。

ハッピーエンディング前提とスタッフが言ってる限り、ヒロインがラスボスなんてことはまず無い話である。それに加えて魔女の寿命の説明という点もある。やはり、この説は偶然の産物と考えるのが自然なのか?

しかし、興味深いのはこのシナリオライタ。ヘラクレスの栄光3というゲームと同じ人物なのだが、ヘラクレスの栄光3では、主人公=諸悪の根源という設定を最後の最後に明かしたりする点。

主人公達が記憶喪失であり、不老不死(自分達の意志で死ぬことができない)だったり、時間がループする話など、名前入力イベントの使い方も似ており(まあこれはこじつけに近いんだが)、FF8と偶然とは呼べない程良く似ているのだ。

これらの点から総合して、私の意見を言わせてもらえれば、「やはり可能性は無くも無いが、かなり譲歩してリノア=アルティミシアであったとしても、このシナリオライタの独断で(他のスタッフは知らない)埋め込んだのでは無いか?」程度である。

別にどちらよりの考え方をしなくても、この説は納得できる点やスッキリする点があるためである。問題はこの説が無くてもシナリオの引っかかりとしては極めて少ない点にある。

仮にシナリオライタ独自のものだった場合、他のスタッフからの示唆やFF8-2などでこの説の補完の可能性はほぼ無いということで謎のまま埋もれてしまう可能性が非常に高くなってしまうわけだが。

しかしまあ、もしシナリオライタ独自の判断によるものであれば、「リノア=アルティミシアだとして何故これだけの描写しか無いのか?」というある意味最大の疑問に納得がいく。


一部肯定意見に賛同できるのは、「いかにも隠し方がそれっぽい」点である。冷静に事実だけ並べてプレイしていたら、「魔女は心を読めない」はずであり、あのイベントが行われた時期を考えても、アルティミシアがあのことを知っている訳が無いのだから。何より、魔女の能力として「心が読める」ということがどこにも書かれていないのだ。あのティンバーのTV局でサイファーを連れて行くときのやりとりですら、「心を読んだ」とは一言も書かれてはいない(アルティマニアP31より)。

Disc3におけるアルティミシアがリノアを乗っ取った時にしてもそうだ。イデアを乗っ取っていたアルティミシアが、エルオーネの情報をほとんど何も読み取れていなかったことからも、また「完全に意識を明け渡していれば記憶を読まれることは無い」という設定からも、果たして本当にアルティミシアが”意識を失っていたリノア”からグリーヴァの情報を読み取れたのか?という訳である。仮に読み取れたとすれば、リノアはイデアのように完全に意識を明け渡していなかったがため、アルティミシアによって読み取られてしまったという設定が不可欠となる。というか、リノア=アルティミシアの疑いが浮上した時点で、ゲーム中には必要なさそうなセリフやらイベントのリノアとアルティミシアの妙な共通点の数々がその説を後押ししてくるため、その疑いがかかるだけで充分に説としては説得力が現れる。少なくとも、Disc2で拷問を行わせていたのは他でもないアルティミシアそのものだ。他の魔女がどうあれ、アルティミシアがラストバトル中にスコールの心を読めたことはほぼ100%無い(拷問だけでなく、アデルもラグナの罠に引っ掛かったくらいだし、魔女が心を読めるはずは無いんだけども)。

リノアとアルティミシアの妙な共通点、それはただの魔女としての対比では説明しきれない、「ライオンみたいになる」といったリノアとグリーヴァにジャンクションしライオン化したアルティミシア。約束の地において城を構えていたアルティミシアと、「スコールに倒して欲しい」やら、”イデア・リノア・アデル・アルティミシア・ゼファーの魔女・歴代の魔女”、あれだけ居た魔女の中で翼を持っていたのはリノアとアルティミシアだけであり、翼の色こそ違うが、白から黒に変わっているあたりが「いかにもそれっぽい」訳だ。エンディングの一場面でも、リノアの背中から翼が出た後に顔がぼやけるというシーンを覚えているだろうか?このあたりだけを見れば、リノア=アルティミシアでほぼ確実とも言い切りたいところだが、やはり問題は魔女の寿命の話である。別にどっちの意味合いで取れるとはいえ、リノア=アルティミシアならばあのような書き方はしないだろうと言わざるを得ないような記述。


この説が「ただのこじつけ」と言われる大きな原因の2つは、私のサイトのようにリノア=アルティミシア説を前提とした上でのリノアとアルティミシアの類似点を中心にこの説を論証しようとすることと、「魔女が心を読める」というイメージにあると思う。しかし、「魔女が心を読める」ということはゲーム中では一切言われておらず、アルティマニアにも示されておらず、拷問イベントからもわかる事実。

ま、「そもそも最後のグリーヴァ登場イベントに深い意味は無い」やら「拷問イベントは演出で実は魔女は心を読める」、「宇宙におけるリノア乗っ取りの際に都合よくグリーヴァの情報を読み取った」、「スコールの名前は伝わってないけどグリーヴァの名前は未来に残っている」、「スコールからドローして具現化した」とか考えたらその時点で終わりなんだけどね。しかし、少なくとも私はこれらのどれも納得がいかない。ハッキリ言って説得力が無いもの。

最後のグリーヴァの登場や名前を付けるイベント、時期、リノアのセリフ通りライオン化するアルティミシア、リノアのセリフ通り約束の地にいるアルティミシアをスコールが結果的に倒すというシナリオ。偶然にしては出来すぎじゃないか?と。ただそれだけなのがリノア=アルティミシア説だと私は考えている。そして、Kiss The Moon様以外の海外サイトでもリノア=アルティミシア説が浮上しているのも面白いトコだ。これがただのKiss The Moon様の二次創作ってだけなら海外でまでその説が浮上する可能性は限りなく低いんだから。やはり多少疑う余地はあるというのがリノア=アルティミシア説。

そういえば、アルティミシアが「グリーヴァの事やスコールとの約束」は覚えているのに「最も重要なスコールを忘れている」というのもこじつけと呼ばれるポイントか。だが、エルオーネのことは覚えていなかったのに「おねえちゃん」を待っていたことを覚えていたスコールは都合良くは無いのだろうか?「おねえちゃん」を待っている回想があったのは、まだ孤児院に居た時の記憶を取り戻す前である(というより、孤児院にいたことは覚えていたのに誰と一緒にいたかは覚えていなかった点か)。

それに、アルティマニアのプロローグによれば、リノアもまた「指輪と約束」のことは覚えているのに、「誰と約束をしたのかは思い出せない」という描写が存在している。このあたりも私にとっては「いかにもそれっぽい」描写の一つだ。まあこういう物語によくあるパターンというか何と言うか。


(余談)

久しぶりの更新です。半年近く放置してたのかな?久しぶりに某掲示板を覗いてみたらちょっと面白い話を見つけたので更新しています。FF8と同じシナリオライタのヘラクレスの栄光3というゲームのストーリが全部書かれているサイトがあったので読んでみたらなかなかこれが面白い。

勿論、同じシナリオライタだからリノア=アルティミシアというのは飛躍しすぎているし、ついさっき読み終わるまではヘラクレスの栄光3というゲームについても全く興味は無かった(同じシナリオライタとは知っていたが、FF8との関係性を持たせるのは無理が有りすぎるだろうと考えていたため)。

まあ、これについては賛否両論かなり別れそうですが、これが偶然だとは思えないし、私としてはストーリも面白かったです。少なくとも、リノア=アルティミシア説の可能性→このシナリオライタは何者か?→ヘラクレスの栄光3で似たようなことをやっている→やはり多少可能性はあるんじゃないか?という流れは比較的自然に受け止めれました。


話は変わりますが、今考えてみるとこのサイトの構成、明らかに間違えたなーというのが本音。このサイトに書いた大半のことって「リノア=アルティミシアだという前提に納得してもらえたなら、これらの演出やセリフ・イベント、リノアとアルティミシアの類似点が面白い意味を持ってくるんじゃないか?」と書いたほうが良かったなー、と。一番大事な、この説に至るまでの過程が重視して書かれて無いし、論点のまとめとかいいつつ論点ずれすぎなのが現状だし(笑)。

リノア=アルティミシア説を導くため「だけ」には「指輪イベントと魔女は心を読めない」ということだけをもっと強く書けばいいだけの話だし、他の点はどう考えてもこの説を後付けするためだけの都合論でしかない。

後、書く必要も無いとは思いますが、一応。アルティミシアの目的に対する考察や、魔女の力の継承に関するページは私が勝手に想像しただけのものであり、Kiss The Moon様に書かれているように「リノアの自己犠牲心から自ら封印されることを望んだり、あの時点でリノアはアルティミシアの正体に気がついていた」という部分は完全なる二次創作ではあり、これが真実という可能性も勿論極めて低い訳である。しかし、他のもっと重要な部分は二次創作でもなんでもなく、事実を並べた結果の可能性を述べているだけである。まああの辺を裏設定だとか鵜呑みにしている人は本当にごく一部なんだろうけど。それらの話はリノア=アルティミシア説を論じる点に至っては全くの見当違いもいい所であり、リノア=アルティミシア説が真実だとしても、この部分は誰にもわかるはずが無い部分。それぞれの解釈によってどういうストーリだったかはおのずと変わってくるだろう。というか、もしこの部分までハッキリしているなら100%リノア=アルティミシアとなってしまうわけだから、仮にリノア=アルティミシアだとしても、この部分はハッキリする訳が無い。

リノア=アルティミシア、仮にだがこれを裏設定と言いきるためにはアルティマニア中にある、ハッピーエンディングで終わったという話をまず覆す必要がある、もしくは製作スタッフ側が「実は隠されたストーリがあるんです」的な示唆をすることが必須条件である。何故なら、リノア=アルティミシアがアルティマニアの中で言っているような意味合いでのハッピーエンディングである訳が無いのだから。

これらのことからも、発売から8年近く経っているにも関わらずFF8-2のような補完が出ている訳でも無いので、リノア=アルティミシアは100%公式設定では無い。

唯一可能性があるとすれば、シナリオライタの独断。そうだとすれば、一見可能性は0のように思えるのだが、ヘラクレスの栄光3のシナリオを書いたこの人ならホントやりそうな気がするから決して低くは無い。シナリオや設定の類似性からもこれが偶然だとはとても思えないしね。

それにしても、ようやく自分の中で結論が出た。「公式設定では無いが、シナリオライタの独断である可能性はある」。要するに可能性としては物凄い低い訳だ(笑)。

ま、この考えだと結局「答え」は出ないという結論に戻る訳なので、非常に残念だが。

それにしてもFF8には本当に楽しませてもらった。ゲームの中だけでなく、このように外まで展開するゲームに出会ったのは初めてだ。これが妄想だろうが考察だろうがそんなことはどうでもいい。他のページでも確か書いたが、これが真実だろうとそうじゃなかろうと、このリノア=アルティミシア説が偶然の産物であるならば、このゲームそのものに心から拍手を送りたい。また、このような駄文サイトを御覧になって頂いた方、そして、このようなサイトを作るキッカケとなったKiss The Moon様に再度感謝したいと思います。有難うございました。

誠に勝手ながら、自らの結論は出たため、今をもちまして”Room of CoT”は更新終了とさせて頂きます。今振り返ってみると、どのページも酷い内容で、嘘もかなり含んで書いてるな〜とは思うので、気が向いたらサイト構成及び内容の訂正はしたいと考えてはいますが、今のところ全て未定で、更新はとりあえず終了致します。読んで頂いた方、意見を下さった方、本当に有難うございました。

もし、またこのようなゲームに出会えることができたなら今度は自分自身で発見したいものだ。


最後に、ヘラクレスの栄光3の興味深い内容を簡単に説明すると、主人公が実はそもそもの根源悪だったということをゲーム終盤になって明かしたり、主人公達は不死であり、死ぬことができず、記憶喪失に陥っている、時間がループする、世界の創造主達の話などである点。


「目が覚めたのね? 気分は? 歩いても平気? 一人で外に出ても大丈夫?」
「あなた まだ何も思い出せない? 名前くらい思い出したんじゃないの?」
「****さんね? 私はキュレネー。よろしく。あなたを一人にするの とっても不安だから少しの間 付いていくわね。」
(ヘラクレス3のゲームスタート時の会話より)




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