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経緯
リノア=アルティミシアの経緯の種類
リノア=アルティミシアと騒がれる理由は間違いなく、Kiss the Moon様のサイトによるものだと思っている。色々なところでこの説を目にしたことがあるが、それぞれの人の意見をまとめてみると、
1.Kiss the Moonのページの影響でリノア=アルティミシアと思い、FF8をプレイし直して見て更に考えを深めた人(又はリノア=アルティミシア説に対して肯定・否定両方可能性があると考える人)。
2.持っていたFF8の知識だけを頼りにKiss the Moonのページを見てリノア=アルティミシアを正しいと信じ込んでいる人。
3.持っていたFF8の知識だけを頼りにKiss the Moonのページを見てリノア=アルティミシアを真っ向から否定する人(又は、改めてFF8をプレイしてみた上で否定している人)。
4.Kiss the Moonのページの影響を受けない状態から独自にリノア=アルティミシアを編み出したという人。
という風に大きく分けられる。
1+2と3がやはり多く、その中でも2:8くらいで否定派が押しているといった感じか。肯定派が押される原因は、2のような人が多くの割合を占めており、全く自分の言葉でリノア=アルティミシアについての矛盾を説明できない人が多いことに加え、1の人でもリノア=アルティミシアという概念に捕らわれてからのプレイであるため、リノア=アルティミシアの証明材料を見つけることが全て後付けになっており、証明順序が全て逆になっているからだと思われる。かといって、一度あのサイトを見てから全てを忘れろというのは非常に難しいことなのだが。 (まあ、リノア=アルティミシアとした場合の数多くの疑問点のうち、否定派は一つでも否定したら良いのに対して、肯定派は全てを説明しなければならないため、肯定派が押され気味になるのは当然といえば当然なのだが)
ちなみに、リノア=アルティミシアまでは辿り着かなくとも疑問点の発見は意外と簡単にできる。そのコツはゲームに対してツッコミ役に徹すること。
例えば、サイファーの拷問シーンにおいて、
「ガーデン破壊後はSeeD狩りが始まる」
「俺はイデアの猟犬となって
おまえらを追い回してやるぜ」
何でスコールがここを脱走することを知っているんだ、とか。
パーティ全員が幼馴染?そんなの有り得ない。 ↓ そもそもこのパーティ組ませたのって誰だっけ? ↓ シドが通常は受けないような任務をスコール達に言い渡したり、サイファーのせいで教官失格とされたはずのキスティスがティンバーにサイファー抑止のために派遣されたり、シドの命令変更書によってアーヴァインが合流してきたり、早い話、シドが仕組んだ、と。偶然全員が集まるなんて確率はまず無いんだから「幼馴染が偶然全員集まった」というシナリオでは無く、「シドがスコールの運命が知っていたため」に仕組んだというシナリオであると考えるのが妥当である。
「スコール、よろしくお願いしますよ。これは君の運命です。魔女討伐の先陣に立つことは君の定めなのです」
確かに結果的にスコールの運命で間違いなかったが、シドがそう仕向けたのも事実。偶然の事実ではなく、必然の事実であったことは明らか。
他には……ガルバディアガーデン交戦時にのんきに指輪の話を持ち出すリノア(というか作者)。あんな緊迫時にする必要があったのか?何故リノアとスコール二人っきりの状況のあの不自然な状況で指輪の話が出てきたんだろう。アルティミシア戦においても、
「おまえの思う、最も強い者を召喚してやろう」
「おまえが強く思えば思うほど」
「それは、おまえを苦しめるだろう」
何でお前がそんなことを知ってるんだ、と。拷問イベントあったんだから、心を読めないはずのアルティミシアが何で知ってるの?とか。
そして一番の謎であるアルティミシア城の位置をイデアの家に設定した理由と、鎖に繋がれている理由、それに加えて時間圧縮世界に何故かリノアにとっての「はじまりの部屋」が存在すること。セーブポイント増殖イベントによって、あそこで部屋の名前を見てない人はいないくらい印象付けられてるし。そもそも、アルティミシアの城の場所なんて砂漠とか海のどこかとか暗いイメージの場所に置けばいいし、空中浮遊みたいに浮いててもいいようなもんだが、何でイデアの家に、しかも鎖で繋がれてるんじゃい、というツッコミ。
実際一回目のプレイだけでもこれくらいのツッコミ(一部でも)を入れた人はいると思う。
私ははっきり言って雑魚戦は面倒臭いので嫌い、レベル上げも嫌い。だからエンカウント無しを序盤に手に入れられるFF8は最高だった。レベル上げもしなくていいし、雑魚戦で手に入るアイテムなんかより精製アビで魔法作ったほうが効率も良いし、強い魔法も手に入る。ボス戦は、一人だけ回復キャラを置いて残り二人で特殊技押しすれば9割は勝てるし、通常の勝ち方よりは数倍も早い。FF8はファンタジーなのに魔法が弱いから評判が悪いと言うのも良く聞くが、私はファンタジー系ゲームだろうが基本肉体派のキャラしか使わずごり押しで行くのが好きだったので問題無し。まあFF8の世界観においては魔法を弱くせざるを得なかったのが悲しいところか。強くしたらストーリの破綻を起こしかねないほど魔法がキーポイントになってしまった。MPではなくファンタジーとは思えないようなドロー・ストックシステムに嫌気が差した人もいるだろう。だが、あの設定は単なる嫌がらせではなく、FF8の世界においては「人間」は本来の魔法の1/5程度の威力でしか扱えないのと、身体に溜め込んでおける魔法の量には限界があるという設定は必須だった。それに対する説明の大半がゲームとは直接関係の無いアルティマニアに書かれていることが一番の問題なわけだが。
話が大分逸れたが、FF8を初めてやった人には難関のアデル戦にも問題があった。大半の人はあそこで日にちを明けてしまうらしい。あそこでやめてしまった人も結構いる。だが、エンカウント無し+アデル戦に一回も詰まらずにクリアした人には、時間圧縮世界の「はじまりの部屋」の意味がわかる。何故なら、移動時間を除けばその前のイベントはエスタにおける魔女討伐作戦説明で、その前のイベントがリノアとスコールの約束イベントだからだ。あのイベントの際に、前フリが行われていた。
「リノアは…俺のそばから離れるな」
「あ」 「それそれ!」
「なんだよ」
「その言葉がはじまりだったの」
イベントとしてはかなり直前のイベントであるため、Disc4の「はじまりの部屋」=リノアにとっての(スコールとの)「はじまりの部屋」であることは結構印象付けやすい。ただ、アデル戦の難易度や、エンカウント無しをつけていなかった人達にとってはかなり「はじまりの部屋」に辿り着くまでに期間が空いてしまうため、この「はじまりの部屋」が何のことだかわからずに通り過ぎてしまう。ただ、この忘れてしまうような期間を作者側が意図的に設定したのかもしれないが。
アデルに躓かないで進めた人は結構少ないと思う。つまりアデルという障害物を置くことによって、リノアとスコールの約束のイベントを薄くしている。イデアの庭でのあのイベント時においても、スコールは「俺が言ったのか?」と言ったように「忘れてしまっている」し。
「忘れちゃったんだ?」
「俺が言ったのか?」
「もういいです!」
つまり、スコールが忘れてしまっていたように、プレイヤに対してもわざと忘れるような期間を作者が意図的に設けたんじゃないかな、と。まあ前フリ論に基づけば、全然アリかな〜、と。製作者側がやってきそうな伏線である気がしないでもない。
基本的に、「偶然」というのは2つも3つも重なるものではない。「偶然」が2つ以上重なったとき、それを「必然」だと私は考える。FF8の謎の多くを「偶然」で片付けるには多少もったいない、というより不自然な点が多すぎる。これが「必然」だと考えるために、足りない鍵は何か?
その鍵の一つの解釈としてリノア=アルティミシアという説がある。それだけの話。
そういった意味で、最初にリノア=アルティミシアをあれほどまで理論付けで述べていたKiss the Moonの管理人様には敬意を表したいと思います。あそこに書かれていることは妄想が大半だとか言われているが、しっかりFF8を理解している人からしてみれば、あのページに書かれていることは8割以上真実です。仮定を必要とする考察が2割、多くて3割程度だと考えています(明らかなる妄想は除いて)。
この場を借りて、非常に興味深い考察を読ませて頂いたKiss the Moonの管理人様である日月様に感謝したいと思います。有難うございました。
……しかし、これを書いた後に「もしかして」と思い、「Rinoa = Ultimecia」で検索してみたら、海外でも騒がれているとは思わなかった。勿論全て英語なので全部を読む気にはなれなかったが、大体海外でも論点は同じとこ。海外のリノア=アルティミシア説の出所もKiss the Moon様なのかなあ……。そうじゃなかったら非常に興味深いところだ。
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