「……悪いヤツが来てレインを取られる、か?ラグナ……あんた、変わったな」
「ときどき恐くなるんだよな」
「目がさめたらここじゃないどこかでエルオーネがいなくて……」
「レインもいなくて?」
「オレ、どうしちまったんだろうな。こんな気持ち……なんだこれ?」
「ああ、目が覚めてもこの部屋でありますように!」
「このちっこいベッドで目が覚めますように!」
「変わったな、ラグナくん」

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(余談)
私はゲームをやるのに向いていないかもしれない。レベル上げとか雑魚戦が嫌いなのにゲームやってるなんて邪道すぎる。まあそのおかげでFF8とは妙に歯車があってしまったわけだが。
ゲームとして異質な、レベル連動制、召喚魔法を使うとSeeDランクがダウン。魔法を使うとそれだけジャンクション能力が落ちる、数が減るというファンタジーにあるまじき設定。これだけでも充分ゲームとしては邪道だ。初期レベルでもラスボスに楽々勝てるし。
もう一つの大きな問題はアルティマニアだ。あんなもの、何で用意したんだ?
アレを読んだか読んでないかで大きくイメージに差が開く。
極端に重要なことが書かれすぎている。正直いって、「ストーリを考察する」という点に関してはアルティマニアが無いと話にならないと思っている。認識度の問題ではない。アルティマニアにはゲーム内でほとんど触れられなかったことが書かれすぎている。だからこそアルティマニアの存在は問題だ。
FF10が発売された頃にFF8を初プレイした自分にとってはアルティマニアの存在なんか知らずに一回目はクリアしたわけだが、何故か単純にFF8が気に入った。一般的に世間的評価の低い作品にもかかわらず。そして、アルティマニアを読むことによって今までプレイしたゲームの中で最高クラスのゲームへと評価が自分の中で上がっていた。
だが、その評価があがる原因となったのが他でもない、このキロスの話だ。
ゲームとは直接的に何の関係も無い、ただこれだけの話。
正直言って、EDを見たときよりこっちの話のほうが惹きつけられた。
このキロスの話を読んで、FF8においては誰一人として、運命に捕らわれることなく幸せに暮らせた人がいないんだなあ、と思うと悲しくなってくる。
こんな話に感動を覚える自分は恐らく一般的に言えば変わっている。ゲームをやる資格も無いかもしれない。
だが、ある意味このキロスの話が一番FF8の本質をついているというか何と言うか。……まあ自分で何が書きたいのかわからなくなってきたのでこのへんでやめとこう。
でもまあ、リノア=アルティミシア説なんてはっきり言って自分にとってはどうでもいい話だが、キロスの
「……母親に似ているな、君は」
このセリフだけは絶対に顔のことなんかじゃなく、スコールの性格が「君はラグナに似ずにレインに似ているんだな」という意味で言っているということだけは譲ることができない。
ますます何が言いたいのかわからんな(笑)
「自分のことは自分でどうにかするしかないだろ?」
「俺は他人の荷物は持ちたくない」
もしかして、このセリフもレインとスコールをかけてるのかな?
「俺、なにも知らないんだ。なにも……知らないんだ」「……ジュリアはどうしてるのかな?」
「……さあ」
「ジュリアって、歌手の?」
「そうだ。ラグナくんはジュリアにあこがれて非番の夜は必ずクラブへ行ってた」
「最近結婚したらしいな」
最初はジュリアについて全く知らないような口ぶりをしていた割に、ジュリアが最近結婚したということをちゃっかり知っていたキロス。
「そうそう!軍の少佐と結婚したのよね。カーウェイ少佐だっけ?」
「よく知らないな」
「ええと、雑誌に載ってたんだけど、好きな人が戦地に行って行方不明。
それで落ち込んでるところを少佐がはげましてくれて、それが結婚のキッカケなんだって」
「……戦地に行った男の帰りを待ったりはしないものなのか?」
どうもキロスはジュリアに対して腹を立てているという感じが残る。ラグナが幸せになることを願っていたキロスからしてみればラグナからカーウェイへの切り替えが早いジュリアが腹立たしかったんだろうね。軽い女性不審とも言えるだろうか。
「隊長……あのパブの女か?」
「人の良さそうな女だな。悪いやつにだまされるタイプだ」
ジュリアのことがあったからこそ、ラグナがレインに気があることに気がついたキロスの言葉は少し苦々しかった。しかし、レインとエルオーネの会話を盗み聞きしたときに、レインもラグナのことをよくわかっており、レインが心の優しい人間だということに気が付き、言葉にトゲの無い、冷静ないつものキロスに戻る。
「……悪いヤツが来てレインを取られる、か?ラグナ……あんた、変わったな」
「……でもね。あの人、本当は世界中のいろんなところへ行きたいんだと思うのね。
こんな田舎の村で静かに暮らすなんてできないと思うの。そういうタイプの人、いるのよ」
「……なんか腹立ってきちゃった」
「……きらいなの?」
「……エルオーネと同じ気持ちよ」
「あら?」
「ああ、目が覚めてもこの部屋でありますように!」
「このちっこいベッドで目が覚めますように!」
「変わったな、ラグナくん」