『魔女アルティミシアの目的』


ライブラ
「時間を圧縮することにより、すべての時代に生きる魔女の力を取り込んで、世界を己の思うがままに作り直そうとしている」

アルティマニア
「より遠い過去にさかのぼり、未来まで横たわる膨大な時間を圧縮する------すべては未来の魔女が何年にも渡って望み続けてきたことだ。
過去の時点ではじまった時間圧縮が、俺達のいる現在にも影響を与えはじめた」

「魔女アルティミシアの目的が時間の圧縮だからでおじゃるよ」
「魔法でアルティミシアが時間を圧縮する。時間を圧縮して、どんな得がアルティミシアにあるのか……」
「いろいろ考えられるがそれはこの際どうでもいいのでおじゃる!」
「ここでアルティミシアの行動から推理してみるでおじゃる」
「アルティミシアがこの時代に来るためにはこの時代の魔女の中に入ってこなくてはならないでおじゃる。さらに、この時代でエルオーネを捜そうとしたということはもっと過去に行く必要があるのでおじゃるな」
「そうでなければ、この時代もすでに圧縮されているはずでおじゃる」

つまり、この時代「も」と言っているため、スコール達より未来は既に用済みとされて時間圧縮されているということ。そして、時間圧縮を行うためには、過去へ遡らねばならない。時間圧縮とは過去のある地点から未来までを圧縮することができる魔法。そして、ジャンクション・マシーン・エルオーネで戻れるのは、ジャンクション・マシーン・エルオーネが作られた時代までということ。

「体は未来におきっぱなしで意識だけをこの時代へ
未来の魔女がどうやってここに来ているかというと……」
「驚かそうと思って秘密にしていたが……それはオダインのおかげでおじゃる!」
「オダインは昔、エルオーネの不思議を研究したでおじゃるよ」
「エルオーネの脳を流れる微電流を解析してそれをパターン化したのでおじゃるな」
「パターン化ができれば機械にするのは簡単でおじゃった。
今はまだおもちゃみたいな機械じゃが、改良に改良を重ねて魔女アルティミシアの時代には立派な機械になっているのでおじゃるよ」
「つまり、エルオーネの不思議と同じ働きをする機械が未来にあるのでおじゃる。 その機械を作ったのがこのオダインでおじゃる」
「実はオダインは、その機械に『ジャンクション・マシーン・エルオーネ』と名前をつけていたのでおじゃるよ!自分の発明が未来にも残っているとは素晴らしいことでおじゃる!」
「ジャンクション・マシーン・エルオーネ」
「そういうことだ」
「その名前のせいで魔女アルティミシアはエルオーネの存在を知った」
「だからエルは魔女に狙われる」

オダインが昔エルオーネを研究していた時期というのは、17年前頃。
(17年前アデルが封印され、その後ラグナはレインの元へエルオーネだけを戻し、そのすぐ後にレインが死んでしまい、エルオーネは孤児院へ。その後は知っての通り、エルオーネは10年以上船でオダインの追手から逃げる生活に。そして、「現在」へ至る)

機械化されたのが何年前かはわからないが、大体それくらいの時期にジャンクション・マシーン・エルオーネの基礎は完成していたということになる。
つまり、ジャンクション・マシーン・エルオーネを使って来れる過去は限界でも「現在」より17年前まで。

アルティミシアがアデルを狙っていた理由を考えてみた。時間圧縮をするためにアデルの身体が必要、とも考えたことがあるが、そもそもアルティミシアは既に時間圧縮を別の時代で行っているはずなので、アデルの身体が無いと時間圧縮できないということはないだろう。アデルが居なければ、リノアを時間圧縮のために利用するという描写もあったのだから、時間圧縮する分に関しては力は充分足りていたということ。

そこで出てくるのがジャンクション・マシーン・エルオーネが成立した17年前という描写。ここまで遡れるであろうアルティミシアがそれでは満足いかない理由があった。アデルセメタリー。外部からのジャンクション・思念波をも全て不可能とする特殊パッキングがされたアデル封印施設。つまり、例えアルティミシアであろうとアデルを操ることができない状態。
アルティミシアがスコール達の時代でエルオーネを捜そうとした理由がこれ。アルティミシアが戻れる時代までではアデルに全く干渉できない。

アルティミシアが時間圧縮するために遡れる過去は、どう長く見積もっても(機械じゃないほうの)エルオーネの力が及ぶ範囲まで。
つまり、アルティミシアの望む、「より遠い過去」はそこまでが限界。そしてその時代までの全ての魔女を取り込むために残された課題はアデルのみ。

アルティミシアの目的は、アデルが封印される17年前より前に戻ること。もしくは、スコール達の時代で別の魔女を操りその封印を解くこと。このどちらかが満たせればアルティミシアの時間圧縮の条件は揃う。これでアルティミシアが可能な限りの全ての時代の魔女を取り込んだことになる。弱い魔女ならアルティミシアも無視したかもしれないが、歴史に名を残しているほど強力な魔女アデルを取り込 まない手は無い。誰だって自分がたとえ最強であろうと最強の武器が取れる可能性があれば取っておきたいというのが心情。

実際にアデルの封印解除には成功したものの、アデルは覚醒する前にスコール達に倒されてしまった。そして、その直後にリノアごと17年より更に前の「若いアデル」の中にアルティミシアは送られた。これはアルティミシアの「お望み通り」の展開。これでアルティミシアは全ての魔女を取り込むことができる。だから過去のアデルから時間圧縮を開始した。

「魔女は一つに!アルティミシア様のお望みだ!」
「かわいそうなサイファー……」

「わたし……アデルの中に入った。若いアデル」

ラグナ
「アルティミシアはアデルの中だ。お望み通りの結末だぜ」
「さ〜て、こっからが大勝負だ。時間圧縮、始まるぜ」
「『愛と友情、勇気の大作戦』だ!頼むぜ、若者たちよ!」

アルティミシアの目的は至って単純。自分が遡ることができる限界の過去までの魔女全てを取り込むこと。その最後の魔女がアデルであっただけ。 アルティミシアは最初からエルオーネを見つけることを目的としていたし、後半ではアデルの封印解除を目的として行動していた。アルティミシアの目的はアデル。アデルを取り込むためには、アデルの封印を解くか、アデルが封印されるより前の過去へ戻る必要があった。たったそれだけの話。


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