少女は、待っていた。
---誰を?
そう彼女は問いかける。
ずいぶん長い間、ここで待ち続けているように思える。
あるいは刹那の時を。
時間は意味を持たない。
大切なのは、誰を待っているのか、思い出すこと……。
最初から、待つべきものなどいないのではないか---ふと、少女の心にそんな疑いが忍び寄る。
指先に触れる硬質な感触。
獅子の指輪
---それが少女のよりどころとなる。
くる。きっとくる。
そのとき自分を見つけられるように、少女はいつまでも待ち続けると心に誓う。
彼は存在する。
そして彼女のいる場所を目指している。
なぜならここが約束の地だから。
ふたりで決めた再会の場所だから……。
突風が花びらを舞い上げ、視界を薄桃に染める。
美しき嵐の中で、少女はにぎりしめた小さな拳を開く。
包まれていたのは純白に輝く一枚の羽根。それは少女の想いを乗せて、風に高く運ばれていく。
空の果てへ。
時の狭間へ。
傷つき迷う、待ち人のもとへ---。
(アルティマニア『プロローグ』より)

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リノア
「……かっこいいけどサイズ大きすぎ」
……書いた後にこのセリフを思い出した。まあ、鎖に繋いでいるグリーヴァというイメージに関しては変わらないけどね。いや、むしろ鎖に繋がれている「グリーヴァ」というイメージが偶然では無く意図されたものだということの証明になる?都合良く考えすぎ……かなあ。