少女は、待っていた。
---誰を?
そう彼女は問いかける。
ずいぶん長い間、ここで待ち続けているように思える。
あるいは刹那の時を。

時間は意味を持たない。
大切なのは、誰を待っているのか、思い出すこと……。

最初から、待つべきものなどいないのではないか---ふと、少女の心にそんな疑いが忍び寄る。

指先に触れる硬質な感触。
獅子の指輪
---それが少女のよりどころとなる。

くる。きっとくる。
そのとき自分を見つけられるように、少女はいつまでも待ち続けると心に誓う。

彼は存在する。
そして彼女のいる場所を目指している。
なぜならここが約束の地だから。
ふたりで決めた再会の場所だから……。

突風が花びらを舞い上げ、視界を薄桃に染める。
美しき嵐の中で、少女はにぎりしめた小さな拳を開く。
包まれていたのは純白に輝く一枚の羽根。それは少女の想いを乗せて、風に高く運ばれていく。

空の果てへ。
時の狭間へ。
傷つき迷う、待ち人のもとへ---。

(アルティマニア『プロローグ』より)
 



 
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アルティミシアは約束の地でスコールを長い間待ち続け、リノアは刹那の時を待ち続けた。時間圧縮の世界において時間は意味を持たない。誰を待っていたのか、誰と約束したのか。リノアとアルティミシアはどちらもグリーヴァに依存しており、それが心の拠り所になっている。きっとくる。私は彼を思い出す。彼も決して私を忘れたりなんかしない。そう信じること……。
アルティミシアもまた「にぎりしめても開いたと同時に離れていく」という表現を使った。


リノアが何で指輪を指にしないのか、少し疑問に思った。宇宙漂流シーンでは宇宙服の都合上、指にしていたら指輪が見えないから、という理由で通るためまあいいとしよう。だがEDにおいても鎖に指輪を繋いでいる意味は何だろう、と。アルティミシアの城も鎖で繋がれていた。しかもアルティミシアはグリーヴァを呼んだ。プロローグにおいてリノアの心の拠り所であるグリーヴァ。アルティミシアが誰と約束したかもわからず、約束の地に留まり続けたであろう理由を考えるとやはり指輪じゃないかな、と。あの指輪はスコールから(ゼルを通して)リノアに渡されたものであり、最終的に指輪を所持していたのはリノアのみ。鎖に繋がれている「グリーヴァ」というイメージは偶然なのか、意図されたものなのか。

リノア「……そうだ……指輪、返さなくっちゃね」
スコール「いいんだ。あんたが持ってろ」
リノア「でも……」
スコール「いいんだ」


リノア
「……かっこいいけどサイズ大きすぎ」

……書いた後にこのセリフを思い出した。まあ、鎖に繋いでいるグリーヴァというイメージに関しては変わらないけどね。いや、むしろ鎖に繋がれている「グリーヴァ」というイメージが偶然では無く意図されたものだということの証明になる?都合良く考えすぎ……かなあ。





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