[論点のまとめ]

リノア=アルティミシアを論ずるとき、軽視されているのが「はじまりの部屋」の存在だが、はっきりいってこれはかなり重要なポイント。

この「はじまりの部屋」がリノアにとってのスコールとのはじまりの場所であることは9割以上確定的。これはまず間違いない。ネット上などでたまに「始まりの部屋」と漢字で書かれていたりするが、これははっきりいって論外。アルティミシアとリノアの初めて出会った場所だから「はじまりの部屋」というのも少し外れている。意味は間違っていないが、名前の由来は間違いなくDisc3でのイベント。

(Disc1シュメルケ戦後)
スコール「もう行く。あんたの命令は覚えている。俺のそばから離れるな」

(Disc3イデアの庭)
「リノアは…俺のそばから離れるな」
「あ」
「それそれ!」
「なんだよ」
「その言葉がはじまりだったの」

アルティミシアの世界とも言える時間圧縮世界において、リノアにとってのスコールとの「はじまりの部屋」が存在し、アルティミシアの城がスコールとリノアの約束の場所に繋がれている。

はっきりいってアルティミシアの城の位置が約束の場所に繋がれていただけでは薄いが、2つも偶然が重なっている。
(個人的には深読みしすぎだと思うのであまり書きたくなかったが、アルティミシア城の画廊に飾ってあるのがスコールのキャッチコピーという説もある。庭園で眠る使者。Sleeping Lion Heart。確かにスコールのキャッチコピーで間違いないが、別にこれ単品ではリノア=アルティミシアには全く繋がらない。だが、3つ目の偶然という意味では非常に意味があるかもしれない)

個人的には、この「はじまりの部屋」の存在がリノア=アルティミシア説のかなりのウェイトを占めていると思っている。



一番ネット上で騒がれているのがグリーヴァの名前についてだが、これについては正直言ってリノアが乗っ取られた際に読まれた可能性が否めないため、リノア=アルティミシアの「断定」の理由にはならないと思っている。
それに、グリーヴァの名前をアルティミシアが知っていても全く不思議では無い。 例えば、シヴァの名前を変更していても最初のイフリート戦で変更した名前をイフリートが口にしたり、ウルフラマイター戦の前でディアボロスの名前をリネームカードで変更したとしても、ウルフラマイターがその名前を口にする。つまり、アルティミシアがグリーヴァの名前を知っていても何の不思議も無い。だからこそ勘違いされたくないのが、論点にあがるのは「アルティミシアがグリーヴァの名前を知っている点」では無く、「アルティミシアが、スコールが最も強いと思っているのがグリーヴァということを知っている点」であるということ。どれ程意味が違うかは分かっていただけると思う。

「グリーヴァをスコールが最も強いと思っている」ということを知っているのは、あのDisc2におけるスコールとリノアの指輪のイベントを知り得る他無いのだ。

このイベントにおいて、ライオンという名前が先に出ているのに、指輪のライオンの名前をリノアが聞き出すという点が最も不自然な点。
アルティミシアは単にライオンを召喚すれば良かったはずなのに、何故か「グリーヴァ」を召喚するように製作者側が意図している理由は何か?と。
それに、丁度リノアがアルティミシアに乗っ取られる直前に位置しているのは何だ?アルティミシアにこのとき乗っ取られていたわけでは無いため、アルティミシアが直接このイベントを見た可能性はまず無い。あの緊迫なガーデン交戦時にスコールとリノアしか知り得ない状況でこの会話が行われる意味も重要。
アルティミシアが名前を知っていることが重要なのではなく、Disc2のこの不自然なイベントが最もリノア=アルティミシアを匂わせる。

(アルティミシアが心を読めないのはほぼ確実。拷問イベント+アルティマニア+ゲーム中のセリフに「魔女が心を読める」という描写が存在しないことからこれは明らか。他のどうでもいいような「バリアを使える」やら「壁をすり抜ける」能力はわざわざアルティマニアなどに載っているのに、「心を読める」という能力がどこにも書かれていないため)



もう一つ、EDにおいてスコールのみが帰れなかった理由は何だ?と。リノアと約束したイデアの家においてアルティミシアと遭遇した後にリノアの顔のみがぼやけて思い出せなくなるのは何故だ?他のメンバーの顔やイベントは思い出せていた。それに加えて、このムービーの合間に現れるアルティミシアのCG。ただスコールが記憶障害によって昔のイベントと混同するだけであるならば、過去に出てきたわけでも何でもないアルティミシアのCGが混ざりこむこと自体がおかしい、というより必要無い。

アルティミシアの世界とも言える時間圧縮世界においてリノアにとってのスコールとの「はじまりの部屋」が存在し、アルティミシア城がイデアの庭に繋がれている理由、アルティミシアと約束の地で遭遇してからリノアの顔を思い出せなくなり、その状況においてアルティミシアのCGが紛れ込んでいる点。
この2つの点はリノア=アルティミシアでないとした場合、説明ができない。どちらか一つであれば偶然で済むだろうが他にも怪しい点は数多く存在する。そもそも、重要な点が2つも重なっていること自体不自然なのだ。

その点から考えると、Disc2の不自然な指輪のライオンの名前を聞き出すという点や、アルティミシアが「スコールが最も強い者を知っている点」から、リノア=アルティミシア説はかなり強くなる。
そして、前フリの多いFF8において、前フリの影響が最も強そうな約束の地で「暴れだしたときにスコールに倒して欲しい」云々の会話が出てきた理由も重要なポイントとなってくる。
(待ち合わせ場所を決めるのが本シナリオで、同じく「約束の地」で交わされた会話である「スコールに倒して欲しい」云々のセリフが二重伏線になっている可能性は結構高い。FF8は恐ろしい程伏線が多く、さらに伏線に忠実であるため、その可能性は高い)

アルティミシアの死んだ場所が約束の地である「イデアの庭」というのもある意味重要な点か。また、EDにおいて、アルティミシアが戦う意志も無く、スコールとリノアの約束の地であるイデアの庭にスコールを追ってきたのは何故か?

EDリノア
(時間……場所……いっしょにいたい人……
あの場所へ!スコールと約束したあの場所へ!)

実際、スコールの前に現れたのはアルティミシアだった。
何故スコールがあの時代に彷徨ったかは定かではないし、単に時間の狭間に迷い込んだのかもしれないが、アルティミシアまで偶然あの時代に現れるなど有りえない。明らかに「スコールを追ってきている」のだ。
時間圧縮のあの世界では、誰とどこで一緒にいたいかを想像することだけが、本来自分がいる時代とは別の時代に自分を存在させる方法。イデアの弁を信じれば、アルティミシアとはもう戦う必要が無く継承の相手を探しているだけ。
戦う意志が無いのに、スコールを追ってきた理由が謎。まだ消えるわけにはいかないとは?単に一矢報いるためだったのか。



(余談)
アルティミシア(Ultimecia)の名前の由来が、アルティマニアの名前の由来同様、Ultimate Mania(究極のマニア)であることから、Ultimate Mecia(究極の救世主)である可能性ははじめにページで述べた。これに加え、グリーヴァ(Griever)の由来についても少し。

grieve(動)
(死などを)深く悲しむ、悲嘆にくれる。
  深く後悔する、〜を深く悲しませる。

公式発表が無いため、推測の域は出ないが、恐らく意味はこれで間違いない。これも偶然とするのは少しもったいないなあ、と。アルティミシアの名前の意味だけなら単に敵キャラが自らを神と称しているだけという解釈で済むが、グリーヴァの名前の由来に「死を悲しむやら、深く後悔する」の意味があるのは何だ?と。あくまでリノア=アルティミシア説を強めるだけの後付けの話ではあるが、スコールの死を悲しむという意味でも取れる。「時間は待ってはくれない」、「未来なんか欲しくない、今がずっと続いて欲しい」云々にも繋がる可能性アリ?と。まあただそれだけ。所詮余談。戯言程度に。
 

「だから僕は戦う」
「少しでも長く一緒にいるために。それが僕にできる精一杯だから」

「俺たちの方法って、こうなんだ」
「戦うことでしか自分も仲間も守れないんだ」
「それでもよければ俺たちと一緒にいてくれ」
「みんなも望んでいるはずだ」

「……わたし、戦うから。守られるだけじゃイヤだから戦う」
「私にも誰かが守れるなら、戦う。みんなと一緒にいたいから、戦う」
「戦わなくちゃ、あなたに認めてもらえないなら……戦う」

「『敵』は戦うことを選んだから俺たちの『敵』になった」
「俺たちも戦うことを選んだ。選択肢は多くなかった。いや……多くなかったと思いたい」

(おそらく……敵と俺たちを分けているのは善悪じゃない。お互いの立場が違うだけ)
(どっちも自分が善いと思ってる。善い奴と悪い奴がいるわけじゃない。敵と、敵じゃない奴がいるだけだ)



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