□□□□▲旅のフィールドノートから▼□□□□□□□□□□□□□□□□□
                     NO.116 2001年 4月 4日 発行
 番外 中華人民共和国/上海(1995年 6月)

  no.115発行部数「まぐまぐ」633「Pubzine」80「melma!」122 計/835
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※「第1章 冬のモンゴル〈改訂版〉」は119号から開始する予定です。
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○第2章のチベットへ行ったときの話です。ただし、6年前のことですので、
おまちがいなく。
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●はじめての中国、はじめての上海

 上海に行くといっても、そこは目的地ではない。チベットへ行くための通過
地点だ。
 チベットには日本から直行便が出ていない。最低でも2回飛行機を乗り換え
なければならない。中国の上海に行き、成都へ飛び、そしてチベットへ。
 ところが成都からチベットへの便は早朝7時台にしかないので、どうがんば
っても二日がかりになる。
 ぼくのチベットツアーは、定刻通に飛ばないことで有名な中国の飛行機の同
日乗り継ぎというタイトロープは渡らず、行きも帰りも上海に一泊、成都に一
泊する。
 だからチベットだけではなく、上海も成都も見てやろうというわけだ。
 上海の中心街の南京路と西蔵路の交差するあたりはデパートやテナントビル
が並び、日本とかわりない。といっても派手な都心というより、旧市街という
感じだ。
 大阪で言えば、梅田ではなく、難波でもなく、ちょうど天王寺の駅前によく
似ている。そして裏道にはいると、小売りの店が軒を連ねてひとがいっぱいあ
る。これも新世界界隈に似ていないこともない。
 聞くところによると、数年前までは上海でも人民服を着てたらしいが、今は
日本とまったく変わらない。といっても、茶髪や「ファッション」といえるよ
うな格好をしてる人はほとんど見かけない。そこが香港とちがうところだ。
 ニュースなどで見るように上海は中国でもっとも急速な発展を遂げている街
らしく、空港から中心部までいたるところに巨大ビルが建っている。建設中の
ものもよく見かけるので、ビルが急速に増えていることがわかる。
 だから、開発のしやすい周辺部のほうがきれいで大きなビルが多くなる。
○国際飯店の部屋から見た上海。崩れかけた建物と建築中の建物

●都市

 ぼくのイメージでは、街を中心には駅がある。もちろん、それは日本のこと
だ。バイクで旅をしているとき、繁華街を探すときは駅に向かった。たいては、
そこに繁華街があった。
 しかし、上海はそうではなかった。何を中心にして街ができあがっているの
かわからないが、駅は中心から離れている。いや、むしろ中心を避けているよ
うだ。
 駅を中心にして街ができたのではなく、先に街ができたため、鉄道を引き込
むにほど余裕がなかったのだろうか。それだけ古くからある街ということだ。
 同行の人たちは海外旅行の猛者ばかりで、彼らは「上海は日本と同じでおも
しろくない」と言う。
 たしかに見た目には日本と同じで、はじめての「中華人民共和国」としては、
あまりインパクトはない。なにしろまわりは日本でもよく見る風景ばかりで、
中国四千年の歴史はどこにもないのだ。
 ここ上海での観光は玉仏禅寺だけ。街中にあるので境内はせまく、建物が
「ちょっと中国風かな?」と思うくらいで、日本のお寺とかわりない。もちろ
ん、それなりの人が見れば、ちがいを山ほど見つけられるだろうが。
○玉仏禅寺。赤い袈裟はめずらしいけど

●上海料理

 当然のこと中国料理なのでソースはこってり。個人的にはあまり好きでない
料理法だ(だが、美味い!)。
 極端な味付けの四川料理とちがい、ほどほどの味付けはおいしく食べること
ができた。しかし、上海だから海産物が多いかな、と思っていたがそうでもな
かった。
 ただこまったのがデザートの甘ご飯。これが餅状になっていたらまだよかっ
たのだが、明らかに粒のはっきりとしたご飯だった。
 おかずなのかデザートなのかわかりにくい。そもそもおはぎのような甘いご
飯が好きでないぼくは、そこそこにして別のものを食べた。
 結局、デザートだったらしいのだが、ご飯のデザートというのは、イメージ
が合わない。
 ただ味覚というものは育った環境や生活している状態でどのようにでも変わ
るので、「うまい」「まずい」に普遍的な価値はなにもない。
 ただ、おいしいと感じないものは、「おいしい」とぼくは書けない。それだ
けのことだ。

●虹橋空港

 次は虹橋空港である。国際空港ということもあり、けっこう広い。国際線の
左右に広がるウイングは、いたるところにおみやげコーナーがある。アメリカ
ドルや日本円が使えるのでありがたい。
 また、ところどころにスナックカウンターもあり、うどんなどを売ってたり
する。そう、うどんだ。しかも、看板にちゃんと「うどん」と書いてあるのだ。
やはり日本人がよくくるのだろう。
 そして、国際線だけでなく国内線ロビーも広い。国際線のように長くはない
が、おみやげコーナーに大食堂。ただ広いだけで何もない関空とはえらいちが
いだ。
 そう感じるのも1時間や2時間くらいしかいないからそれでいいのだ。とこ
ろが、これが4時間となるとそうもいってられない。
 中国は大陸的で細かいことは気にしないというが、それを虹橋空港で経験す
るとは思わなかった。何と成都行きの出発が4時間も遅れたのだ。理由は飛行
機がこなかったため。おかげで成都での予定がキャンセルになった。
 ちなみに、今の上海には、市外から50キロ離れたところに浦東国際空港がで
きている。

●つづく●
                       Copyright(C), Taki 2001
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