|
職場にメタラー君という同僚が居ます。
彼とは長い付き合いになります。実は関東で働いていた時に「明日大阪行ってくれ」事件の
被害者は私だけでなくメタラー君も被爆していたのです。
言うなれば戦友です。きっと一人だったら若かった私は耐えれて無かったかもしれません。
そんなこんなで免許を持っていなかったメタラー君に免許取得を勧めました。
まずは原付からです。まるめこまれて免許を取得した彼は、すぐに原付を購入し一緒に通勤しました。メタラー君はチャレンジャーです。まさかほんとに買うとは思っていませんでした。
勢いに乗って自動2輪の免許を取りに行かないかと誘ったところ、一緒に行く事になりました。
やはりチャレンジャーです。
私は自動2輪の免許を持っているので大型自動2輪へのステップアップとなります。
二人でどこの教習所に行くか相談をしました。
意外と大型2輪を扱っている教習所が少なく近場はありません。
最終的に茨城ドライビングスクール(以下IDS)でいいかという事になりました。
二人が仕事が休みの日を見計らって申し込みに行く事にしました。
原付と400ccのバイクが平走するのは微妙なので私の運転で二人乗りしていく事にしました。
さっそく迷いました。IDSの位置は非常にわかりづらいです。
資料請求して来たパンフ(地図)はあまり戦力になりません。
なんとか到着し申し込みをしました。
金額は私(大型自動2輪・普通自動2輪所持)で93,000円
メタラー君(普通自動2輪・原付免許所持)で159,100円でした。
まぁこんなもんでしょう。メタラー君は学科もあるので妥当な値段と言えます。
帰り道は飛ばしました。メタラー君にバイクの速さを教えるためです。
申し込みをした数日後にIDSから手紙が届きました。
受付のお姉さんからです。「申し込みありがとう。頑張って下さい。」みたいな内容です。
自分だけに届いたと浮かれてはいけません。
メタラー君にも後に通った彼女にも同様の手紙が届きました。
教習初日(一段階)
さて、ひさしぶりの教習所。めちゃめちゃ緊張しました。
この日の教習生には大型を習う人はいないみたいで、自分だけ違う色のゼッケンを着ていました。少しいい気分です。
最初に準備運動をして、まずは基本のセンタースタンドの掛け方からです。
えっ!?
私は昔の教習所でセンタースタンドの掛け方は教えてもらっていません。
必至にハンドルを持って掛けようとしましたが微動だにしません。
自転車じゃないので当たり前です。・・・やりかたを教わりました。
バイクを真っ直ぐにしてセンタースタンドに完全に乗るようにして、バイクのお尻を持ち上げる。早速、恥をかきました。
大型の教習車はHONDA CB750です。装備重量が235kgで教習車特有のエンジンガードなどを含めると250kg程度になるそうです。
IDSはサイドスタンドではなくセンタースタンドで停める方針らしく、ひ弱な私としてはきつかったです。サイドスタンドを外すときもバイクを右側に倒してしまう事も一度ありました。
しかし、乗ってみると250kgという重さは全く感じません。パワーがあるので逆に軽いと感じてしまいます。
1時間目は、取りまわしなどと外周を走り終了したと思います。
2時間目は8の字でした。
通常の8の字から始まりパイロンの距離を離した直線が長めの8の字を徹底的にやりました。直線を加速しパイロンの手前で減速、ギリギリの旋回をして加速をひたすら繰り返しました。これが簡単なようで非常に奥が深い。
初めは旋回の際に半クラッチを使用していたのですが、クラッチ操作はいらないと言われ実践。トルクが違います大型は。ギリギリまでブレーキで減速してもノッキングさえ起こしません。そしてアクセルを開けた瞬間に反応します。
アクセルワーク・ブレーキ・旋回。
この一連の動作でライダーのテクニックが全て分かってしまいます。
当然私は上手く行きません。
特に旋回する際に、失速ゴケを起こしてしまう感覚がありついアクセルを開けてしまいます。
アクセルを開けると大回りになるので理想のラインが取れません。
まぁとにかく体力的にはきつかったですが、自分の上達がわかるのでとても楽しかったです。
自分のバイクだと出来ない練習ですね。
意味の無い上空からのIDS。左下の方が2輪広場。
3時間目〜見極め
その後は、免許のある方みんなが経験している「一本橋」「クランク」「S字」の練習をしました。
一本橋は久しぶりでしたが、うまく出来たと思います。
大型は10秒以上(たしか)の時間をかけて渡らなくてはいけないのですが、落ちることのほうがやばいので特に時間は気にせず練習を続けました。
クランクは、過去のトラウマがあります。
そう、普通自動2輪の卒業検定で落ちた あれです。
クランク病が起きないことを祈りつつ、ゆっくりと進入・・・。
むぁあークランク病発動。
左→右→左というクランクですが、左→曲がれずそのまま直進→段差乗り越えをやってしまった。こけなくてよかったけど、クランク苦手や〜。うぅ。
その後も、パイロンをなぎ倒すなど成功率は6割〜7割くらい。
特に教官に見られている時は、4割程度まで下がる気がします。
S字についてはまったく問題無し。
クランクに比べると道がとても太く見えます。
そう!忘れていました急制動。
これも得意な方なので問題無し。
急制動は外周をグルグル回ってスピードも出せるので結構好きなのです。
遅い車の教習車を追い抜きたくなってしまいます。
大型には波状路という一定間隔にデコボコの障害物が置かれている道を、
バイクから立ち上がって通り抜けるというサーカスみたいな試験があります。
普通2輪免許を取る際に波状路を練習しているところを見たことがあり、
正直かなりビビってました。
「あいつら頭おかしいんじゃないか」と当時は思ったものです。
数年の歳月を経てとうとう自分がやるときが来たのです。
とりあえず行ってみようかーみたいな教官の軽いノリで初挑戦。
「あれま。出来るじゃないですか!」
言葉や頭で考えると難しそうですが、実際やってみると結構簡単。
ある程度の勢いで一気に通り抜けましょう。確か6秒以上とか条件があったと思いますが、気にしないで大丈夫な感じでした。高度に抜ける人は、アクセルワークとリアブレーキでリズミカルに波状路をこなします。
そんなこんなで見極めも終わり、次は第2段階へと入ります。
教習二段階
ここからは、検定のコースを覚えます。
1コースと2コースがあり両方とも比較的覚えやすい。
コースの途中で恒例の「見通しの悪い交差点」と「踏み切り」「坂道発進」があります。
また2段階に入ると、これも恒例の「異様なまでの目視確認」が基本動作となります。
ウインカー→ミラー目視→首を90度まげて目視 のあれです。
見通しの悪い交差点は、体をタンクの上に全部のせるくらい突き出し、これでもかっと確認します。しかも2回。
踏み切りと坂道発進は普段の運転でやっていますので特に問題はありません。
それ以外でやった特殊な事と言えば、
「濡れたマンホールの上を後輪タイヤをロックさせて走行する。」
「砂利道走行」
「400ccのバイクで急制動を行い、大型との乗り比べをする。」くらいだったと思います。
マンホールは、怖いですね。教習なので真っ直ぐ進入して後輪をロックさせるだけですが、
実際雨の日のマンホールは注意して走るべきです。
なぜか曲がり角のいいポジションにあったりするので、ライダー殺しです。
あと、鉄橋の継ぎ目。あれも昔すべりかけたことがあります。危険です。
「砂利道走行」については、けっこうきつい。ハンドルがグオーっと取られました。
普段だとあまり走りたくない道ですね。
「急制動の乗り比べ」は面白かった。
CB400SFがすごく小さかった。重さは全然違うし、パワーも無い。
肝心の急制動はびっくりするほど手前で止まった。やっぱり軽いからなのでしょうか。
そんなこんなで教習も楽しくなってきたところで2段階もすべて終わり、後は卒業検定を残すだけ。
そういえば一緒に入学したメタラー君とは、ほとんど一緒に教習を受けることは無かった。
でも入れ違う感じで何度も見かけた。運転は普通にうまい。
学科もあるので、卒業までは結構な時間が掛かっていました。
卒業検定
検定は朝9時くらいの集合時間だった。
通うのも慣れた道をXJRで軽快に走る。
空は青く、空気も澄みきっている。
僕は風になる。
こんな詩?が頭に浮かぶはずも無く・・・ただただ緊張していた。
本番に弱いので、もう死にそうだった。
なにより懸念しているのが、クランク。
やつを成功させたら合格したようなものだ。
とりあえずIDSに到着して、待合室で待機する。さらに緊張が増してくる。モウダメダ。
この日は、2輪の卒業検定を行う人は4人だけだった。おばさんと、おねぇさん、あと兄ちゃんと私。大型というかマニュアルは私だけだった。オートマ流行ってます。
1番手でスタートすることになった。
説明を聞いた後、みんな少し重い足取りで検定開始場所へと向かう。緊張感が漂う。
その道中で、受験するおばさんが階段で足を踏み外し転げ落ちた。
きっとすごく緊張していたのだろう。でもこれで少し緊張感がほぐれた。けっこうおもろかった。
ありがとう おばさん。
おばさんのおかげで、適度な緊張感で集中することが出来て検定が始まりました。
いつもどおりに走ります。
見通しの悪い交差点・・・確認もばっちり。踏み切り、問題なくOK。
坂道もエンストすることなくスムーズに。今日は調子がいい。
ここから2輪ゾーンに入ります。
まずは一本橋。時間での減点は気にせず突き抜けました。落ちたら失格ですから!
そして、スラローム。ぶぃんぶぃん。
波状路。がこんがこん。
そして運命のクランク。深呼吸をしてうまく行けるように祈ります。
・・・左・・・右・・・左・・・脱出!
きたー。やりましたー。
クランク制覇!そりゃもう合格ですわー。
そのまま勢いはとまらず、無事検定を終了させることが出来ました。
教官からは一本橋早かったとか、急制動でロックしてたとか言われましたが、合格はきまりでしょう!
もうここからは余裕の感じで他の受験生を見守りました。
次はおねぇさんが行きました。
・・・肩をがっくりおとして、教官につれられて帰ってきました。いまにも泣きそうです。
次におばさん。
・・・かなり緊張しているかと思いきや、無事周りきりました。
兄ちゃんはなんと小型2輪AT。こんな免許があること知らんかった。
・・・さすがにこれは受かるでしょう。原付みたいなものです。
結果はおねぇさんのみ不合格で、無事受かることが出来ました。V(^^)
その後、「試乗が出来るけどやっていく?」と言われたので参加することにしました。
見るだけと言いながら、ちゃっかりおばさんも参加してます。
乗ったのはなんとハーレーです。
XL883(スポーツスター883)を試乗しました。
アメリカンらしい「ドドドドドド」という鼓動。
お尻から響いてきます。
発進してなにより驚いたのが「まがらねぇ」
マフラーの音もとんでもなくデカイ。教習車でこの音ですか・・・。
先導する教官の後を走りましたが、結構スピード出します。
直線では80km/hくらいだしてたのではないでしょうか。面白いのでついていきますが、
うしろのおばさんはついてこれません。
※ちなみに教習は休憩時間なので教習車はいません。
暴走する教官と自分。
そして教官は、クランクに入っていきました。
苦手とかじゃなく、こんなバイクで曲がれるかぁー!!やられたー。
パイロンをなぎ倒しました。
アメリカンには初めて乗りましたが、
直進性能に関してはとんでもない安定感があることを知りました。
高速道路を流したらとても気持ちよさそうですね〜。
二人乗りでゆったりとクルージングってのもアリだな。
-大型2輪取得日記 完-
-番外編-
メタラー君が事故で運ばれる
メタラー君も無事免許を取得しました。
もともと原付に乗っていたのですが、スピード違反で捕まってパトカーに乗せられる屈辱を味わいました。
通勤に使う道は、みんな70km/hくらいで流している道なので原付でもペースは上がってしまいます。
制限速度30km/hという原付の足かせが耐えれなくなったメタラー君は、HONDA
VTR250に乗り換えました。
そんなVTRを乗り始めて半年位の月日が流れました。
ちょうど私が関東にツーリングで出かけているときです。
メタラー君からメールがあり、内容が「バイクで転倒し、先ほど救急車のお世話になりました。」
というものでした。
内容を読むかぎり、かなりやばそうな状況と思いましたがメールを自分で送れているので、命に別状はなさそうです。良かった良かった。
つい最近、私もサスペンションが盗難されるという事件がありましたので、うちらは呪われているのではないかと思ってしまう、2006年6月の出来事でした。
事故の感じはこんな感じです。手書きでスイマセン。

赤が暴走車両。青枠が止まっている車。緑がバイクに乗ったメタラー君です。
メタラー君は右折する為に、右折専用車線に入って走っていました。
そこに、左の駐車場から2車線飛び越え突然出てきた車に慌ててブレーキ。前輪がロックしてしまい右側に転倒。いわゆる握りゴケを起こしてしまいました。
が、しかし!出てきた車は止まらずそのまま右折して行ってしまったそうです。
ただメタラー君とその車両とは接触はしておらず、結果的には一人で転倒という形になってしまいました。
メタラー君はその後、バイクを起こし歩道まで押して倒れました。
そしてそれを見ていた歩行者に救急車と警察を呼んでもらい、救急車で運ばれました。
身体は左手の軽度の打撲(全治10日)と全身の擦り傷ですんだそうです。
バイクはフロントフォークが曲がる重症を負いました。
後の警察の現場検証で、車の過失が8〜9割:メタラー君2〜1割との事。
進路変更禁止のラインを飛び越えてきている段階で、暴走車両が悪いのは当然です。
さらに、もし接触があればひき逃げという事になります。
最終的な結果としては、
車のナンバーも特定できていないので、メタラー君は保険も適用できず泣き寝入りとなりました。
(若干、傷害の保険はおりたそうですが・・・)
自分の修理代とバイクの修理代で15万ほどかかったそうです。
私のサスより痛い・・・。しかも病院通いで、左手には包帯が。
包帯をまいているところはお風呂で洗えないので「いい臭い」になるそうです。
やはりどんな安全運転をしていても事故は起こる可能性があると言う事です。
特に自分自身が今回の暴走車両のような運転をしてはいけません。人の事を考える余裕を持った運転を心掛けましょう。
|