海外宣教支援会の発足・目的・事業・将来
会長 重富勝己
日本フリーメソジスト教団海外宣教支援会(略称「海宣」)は、1980年にフィリピンのルソン島北部における地域語の翻訳宣教に従事されることになった虎川清子先生を支援するため発足した「海外宣教を支える自由メソジスト有志の会」が出発となっています。
(1)「海宣」の目的
- 1 海外在住の宣教師を霊的・経済的に支援すること
- → 祈りと献金を主に教団内の諸教会にアッピールしています。
- 2 海外宣教への啓蒙 ー 「宣教大命令」への応答!
- → 「海外宣教大会」の開催。「海外宣教ニュース」の発行をしています。
- 3 海外宣教に従事する献身者を起こす。
- → 直接的、間接的を問わず働き人を見いだし、育て、送り出すことを願っています。
- 上記をまとめて英語で表現すると、次の三つの語に要約されます。
- Prayer(祈り)、Offering(献金)、Dedication(献身)です。
これらの頭文字を揃えると“POD”となり、これは「鞘、サナギ、繭」を意味する語となります。私たちはこれを比喩的に「新しい生命の懐胎」を期待する語と考えて来ました。これは私たちの働きを象徴しているのではと思うからです。
(2)「海宣」の実績
- 1 虎川 清子先生 ー フィリピン翻訳宣教
- 2 杉山 星則先生 ー アルゼンチン日系人伝道
- 3 牛丸 博先生 ー アルゼンチン日系人伝道
- 4 在原 繁先生 ー アルゼンチン日系人伝道
- 5 川原 信夫先生 ー 北米日系人伝道
- 6 山口 佳子姉 ー アフリカ、ケニア伝道
- 7 秋山 碧姉 ー パラグアイ日系人伝道
- 8 ウィルキンズ・祐子先生 ー カンボジア伝道
上記の内、7+8は現在でも直接的支援が続けられています。
また、1については、虎川先生帰国後も旧約聖書の部分の完成に向けて、間接的な支援が続けられています。
(3)「海宣」のこれから
- 1 「海外(Overseas,Foreign)」と言うよりも「世界(Global)」
- 海外宣教という語は長らく、「海外=外国」へ宣教師を派遣することと受け取られて来ました。換言すれば「外国人への伝道」でしょうか。 そのこと自体は現在でも決して間違いではありません。
- しかし、主イエスさまの宣教大命令「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい」(マルコ16章15節)には、国内・国外という区別を見ることはできません。国内の伝道も十分にできていないのに・・という意見もかつて聞かれましたが、そのような弁明はまったく聖書的ではありません。
- 今は宣教は「世界大」の広さと深まりをもって展開されるこが、自覚されなければなりません。「海外」もその一つに過ぎません。ですから、本来は「世界宣教」と言う語が適切かと思っています。
- 2 在日外国人に対する宣教の視点を!
- 2016年時点での法務省の登録外国人統計を見ますと、現在の在日外国人は以下のようになっています。
- 第一位 中 国 人 66.5万人
- 第二位 韓国 45.7万人
- 第三位 フィリピン人 22.9万人
- 第四位 ブラジル人 17.3万人
- 第五位 ベトナム人 14.6万人
- 第六位 ネパール人 5.5万人
- 以下、米国人、台湾人、ペルー人、タイ人と続きます。
- 平成27年末現在における中長期在留者数は188万3,563人,特別永住者数は34万8,626人で,これらを合わせた在留外国人数は223万2,189人となり,前年末に比べ,11万0,358人(5.2%)増加しました。男女別では,女性が118万2,119人(構成比53.0%),男性が105万0,070人(構成比47.%)となり,それぞれ増加しました。
- 私たちはこれら外国人への宣教の必要性を、主に「言葉の壁」を理由に重んじて来なかったのではないでしょうか。
- 3 パートナーシップによる宣教
- 前項で「言葉の壁」を問題にしたが、その方策は決してないわけではありません。
- 中国人には中国語で、韓国・朝鮮人には韓国語で伝道する。それぞれ自国の言葉を話す伝道者がいればそれが可能になります。その環境作りが必要となって来るわけですが、私たちがそれらの外国語を学ぶというよりも(それも決して無駄とは言えませんが)、ネイティブの伝道者を迎えることです。
- 幸いに、香港FM年会・台湾FM年会は世界中に住む中国語話者のために、チャイナ・グローバル・ミニストリーを展開しています。在日ブラジル人のためには既に、ブラジル日系FM年会からひと組の家族が遣わされて、福井県越前市や千葉県市川市、他で伝道のわざが始まっています。
- 私たち日本人が海外在住の日本人のために日本人宣教者を遣わすようにすれば良いのです。そのために、アジア太平洋FM宣教会(以下、APFMMA)との連携が今後重要になって来ると考えられます。
- 最後に宣教地はこのように、多様性を持ちながらグローバルに変化しています。私たちも宣教地のニーズに積極的に対応して行く必要があります。21世紀の伝道はこのようにグローバルに展開されるでしょうし、そのためにAPFMMAとの交わりを含め、私たちの時間と賜物と財力を補い合って、世界大に宣教を進めて行きましょう。










