食育と音楽

年末恒例の、矢野顕子のさとがえるコンサート。
学生の頃から、ほぼ毎年楽しみに通っているのだが、昨年(2002年)末のコンサートで演奏された曲の歌詞にはっとさせられた。

曲目は、『You Are What You Eat』(「life behind TV」(日本語と英語バージョンあり)と「reverb」に収録)。

「life behind TV」で発表された曲だが、このアルバムのリリース当時は「変わった歌詞」なんて思いながら聴き流していた(ごめんなさい!)のだが、「reverb」と合わせてじっくり聴いてみて、「これは究極の食育かも……」との思いがめぐった。

歌の冒頭から、「食べたものがあなたになる」とくる。
毎日摂る食事が、我々の血となり肉となるのだから、当然といえば当然なのだが、この直球ともいえるフレーズにいろんなメッセージが込められているように思う。

毎日インスタント食品やスナック菓子中心の食生活を続けたらどうなるだろう? キレやすい子供が増えているのは、そうした食生活が根付いていることが原因にあるときく。
忙しくてご飯を食べる時間がない!と、昼も夜も仕事をしながらコンビニエンスストアで調達してきたおにぎりやお弁当を頬張る同僚の姿をよく目にした。生活習慣病の原因は、偏った食生活だといわれている。

毎日どんなシチュエーションで、どんなものを食べているのか。ちょっと再考してみたい。一回一回の食事は微々たるものかもしれない。それでも、「ちりも積もれば山となる」のだ。

大切な人、誰かに愛されている自分自身の「魅力」ってなんだろう。健康的な身体だったり、美しい心、気持ちだったりするのではないだろうか。それらは毎日食べているものが土台になっていくのだから、やっぱり、楽しく、美味しく、食べていきたい。

そんなことを矢野さんは、リズミカルだけれども柔らかな旋律に乗せて、楽しそうに、美味しく歌ってくれている。


矢野顕子 「reverb」 / Epic/Sony Records

THE HAMMONDS 「life behind TV」(Japanese Ver.) / Epic/Sony Records

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