| ●自転車とドーピングの関係 |
話のつかみとして最初に言うと、UCI(国際自転車競技連合)がドーピング防止検査規則を持った
最初ののスポーツ国際連盟なんです。他のスポーツ国際連盟はこの規則をモデルとしています。
と言うことは、反対に言うと、自転車競技とドーピングは深いつながりがあるということ。
何と言うか、その昔は自転車競技はスポーツではなく冒険であったと言えるね。
そりゃ確かにフランスを1周するなんて大冒険ですよね、しかも過酷、この旅過酷!。
ドーピングが取りざたされるようになったのは60年代の頃。
当時ツール5勝のジャック・アンクティルは
「選手は苦痛を取り去る権利がある」なんて言い切っちゃッたしね。
最近だと、04年ツール・ド・フランスでドミナバカンツェのフィリッポ・シメオーニが
ランスにアタックを潰された話は有名。
「ドクター・フェラーリから禁止薬物をもらった」
「ドーピングはみんなやっている」
「同じ医師にかかっているアームストロングも受け取っているはずだ」
とか言っちゃたから2人に確執か生まれたことが原因。
誰が本当のことを言っているかはおいといて
シメオーニは他の選手達からも村八分状態らしいが(そりゃそんだけしゃべりゃ危なっかしいよね)、
でも現在はシメオーニを指示する人も増えてきてるらしい。
じゃぁ、なんでドーピングがいけないかと言うとモチロン副作用、重度の場合は命にかかわる。
じゃぁ、なんでドーピングが無くならないかというと名誉やお金が欲しいから。
文化的な問題もあるよね。
例えば、(これは差別発言じゃないからね!)医食同源という言葉があるでしょ。
確かにごもっとも、まさにそのとおり、当たり前のように食べていたものがドーピング物質が含んでいるからって
それを「食うな!」って言われてもなかなか納得できないですよね。
ドーピング薬物は大きく分けて5種類です。
薬局で売っている風邪薬、痛み止めもこれに値します。
つまり選手はステージレース中、風邪を引いてもろくに薬も飲めず、転倒して骨折してもろくに痛み止めも打てないわけです。
もちろん景気付けの一杯もダメです。
「ファイトー!!」「いっぱーぁぁつ!」とか
「愛〜情、一本、峠越え〜」とか
1本くらいじゃドーピングにはならないらしいけど、これを飲むと力が湧くとしたら
それは自分の本当の力じゃないかもよ・・・。
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| ●ドーピング物質とは |
| 興奮剤 |
疲労感を無くし、俊敏性を高める効果があります。
興奮状態とはどういうことかというと、肝臓から糖を血液に送り出します。
また、心臓の動きも活発になるので血液の流れが良くなり、エネルギーがたくさん使える状態になります。
カフェインなどもコレにあたります。が、濃いコーヒーやコーラ程度では引っかかりません。
ツール選手がレース中コーラを飲んでいるシーンは良く見かけますよね。
カフェインは尿中濃度12ug/ml以上が陽性とされます。
栄養ドリンク1本くらいではドーピングにはほぼ引っかかることは無いそうですが
何本も飲むと引っかかることもあるようです。
また日本体育協会ではカフェインは、2004・2005年禁止リストにおいて禁止物質からはずれ、
監視プログラムに移行、したがって、お茶やコーヒーに特別の注意をはらう必要はなくなりました。
ただし、カフェインなどは監視対象としてモニターされ、
その結果によって再び禁止される可能性もあり、とのこと。
自転車界に関しては良く解らないので調べておきます。
その他にアンフェタミン、エフェドリンなどがあります。
アフェタミンは覚せい剤の一種で日本の法律で禁止されています。
エフェドリンは天然の植物から生成されます。アドレナリンと同じ働きをします。
漢方薬の「麻黄」にもエフェドリンが含まれています。
例えば葛根湯、カコナール、ルルなど様々な漢方薬に入っています。
副作用としては・・・
・イライラ感や妄想、幻覚
・高血圧
・心臓の異常
などなどです。
エフェドリン・アルコールと言っても様々な表示があります。
| エフェドリン |
塩酸エフェドリン、メチルエフェドリン、ノルエフェドリン、塩酸メチルエフェドリン |
| アルコール |
エタノール、変性アルコール、無水エタノール、メタノール変性アルコール、ベンジルアルコール、パントテニールエチルエーテル、パンテノール、パントテニールアルコール、ぶどう酒 |
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| 麻薬性鎮痛剤 |
痛みに鈍くなります。よって自分の能力以上の力を出すことがあります。
副作用には呼吸異常などがあります。
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| タンパク同化剤 |
アナボリックステロイドなどの筋肉増強剤が有名。
男性ホルモンを人工的に作り出したものが男性ホルモン剤やタンパク同化ステロイドです。
この種類の薬剤は、効果が強い分、重度の副作用をきたす場合があります。
副作用としては・・・
・イライラ感、攻撃的になる
・脱毛
・爪や皮膚の成長が悪くなる
などなどです。
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| 利尿剤 |
尿の生産を高めることで疲労物質を体外に排出する働きがあります。
近年は使った薬物を体外に排出する目的でも使用されます。
しかし利尿剤は塩、ナトリウム(細胞の形を維持)、カリウム(神経や筋肉の動きを調整)などの
電解質も一緒に排出してしまうため、体の水分と電解質のバランスを崩す事があります。
副作用としては・・・
・尿が出にくくなる
・血圧が下がる(血の循環が悪くなる)
・倦怠感、脱力感
・痙攣
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| ペプチドホルモンと類似化合物 |
酸素を運ぶ赤血球を増やす働きがあります。
貧血の治療などに使用されます。
使用しすぎると血管中が赤血球で渋滞しどろどろ血液となります。
副作用としては・・・
・糖尿病を誘発
・血圧上昇
・心臓疾患
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栃木県体育協会のホームページでドーピング物質を含む風邪薬、含まない風邪薬を詳しく紹介してくれています。
また、同ホームページで栃木県内ですがスポーツドクターも紹介しています。
風邪を引いたりした時などはスポーツドクターに相談することが一番です。
普通の医者だとドーピングに詳しいとは限らないからです。
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