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| お家が一番 お兄ちゃんが黒いカバンに僕をつめて、自転車に乗って おじいちゃん家まで僕を連れて行った 何でかな? それから、僕の冒険が始まったんだ・・・・ ママが言うには、「10分位の距離だよ」 って、 でも猫に追いかけられ匂いもないから帰れないよ 2日もさまよった やっとお家に帰って来た時はお腹がすき過ぎて声が小さくなった ママだ 「ちび太何処行っていたの」 体をすり寄せてゴロゴロ鳴いた おちゃわんのネコ缶が美味しかった 涙がぽたりと落ちました お兄ちゃんはママに叱られていたんだよ「ちび太をいじめないでね」って それから、道を覚えて10分で帰ってこられるようになりました ママ達が帰るより僕の方が速くなった 玄関でちょこんと待っているんだ 「迷子になっていたちび太は得意そうだね」・・とお兄ちゃんがつぶやいた それから、僕について来たちろママが迷子になったのは10日間でした 探しても見つからなくて、ママが諦めた頃「にゃお〜ん」ってちろママが帰ってきたんだ 大きなネコさんに追いかけられたんだよ よかったね 「お家が一番だよね」 |
| 僕の家は僕が守る 僕は朝5時に見回りに行くんだ また来ていたな 「僕ん家に入ってくるな」縞々柄の大きなネコと目があった それは、顔が人間の赤ちゃん位大きなネコなんだ 「う〜ぅ にゃおん」僕はグルグルになって喧嘩した 今日もおっぱらって、白い顔に名誉の傷を作ってしまった ある晩、夕ご飯の残りを食べられてしまった 「僕の夜食を食べたな〜ぁ」 縞々ネコは廊下をすべり階段を急降下・・ 下でぼわ〜んとしていたちろママは「ギエーッ」と驚いた 「ちび太やっつけろ」 僕は得意になって追い払ったんだ 冬になって、北風の木枯らしが吹いている日 学校がお休みの兄ちゃんが久しぶりに帰ってきた 「可愛がってくれるのはいいけど・・ちょっとね」 首をつかまえられて、いつも180度回されるんだ 「コキッ」って凝ってないし・・ 今日は外で寝るか ポチ小屋に入って寒さを我慢したんだ 夜中に寒くて我慢できなくて、こっそりとオコタに帰りました 強い僕でもお兄ちゃんにはかなわないよ 怪獣だもん |
| お土産だよ 僕の特技は感高い声だよ 外から見えると帰る時、家が見えてくると 「にゃ〜おん にゃ〜おん」って鳴くんだ ママの顔が見えるまで鳴くんだよ 「ちび太 お願いだから 鳴かないで」って ママは言うけどね 「お返事ねこ」って皆は言うさ ママが呼ぶと15分以内に帰らないと・・ そうそう、おみやげも持って帰るんだ 今日はトカゲちゃん くわえて得意そうに階段を上がる ママのお部屋に持っていく ただいま にゃお〜ん あっ しまった逃げられた 「ちび太 また連れて帰ってきたな 勘弁してよ 」 お昼ねをした 熱くなったからコタツを抜け出して布団の上で寝ていると ママが僕に近づき、本当に寝ているかどうか確かめるんだ 僕の目を無理やりに開けて、白い膜がはって黒目が見えないかって 「本気で寝てるよ 幸せそうなやつだな」「トカゲに追いかけられている夢見てるよね」 って・・・ひげも引っ張る 目の上に濃い眉毛も書かれる 「面白〜い 人間になったよ」って 勘弁して欲しいのは僕のほうだよね |
| おおきなお世話 ママがご近所からフナの魚を頂いたよ バケツの中でピクピクと泳いでいて 僕は気になってしかたないや 何回も覗いてみる 手でさわったりもしたんだ そうだぁ お台所に持っていってあげよう 大きな魚さんを口にくわえて、お台所のマットまで持っていってあげたんだ だのにさ ママがすご〜く叱るんだよね 「ちび太 ピクピクさせるんじゃないよ」ってにゃ〜おん ゴメンネママ 夜になるとママが遊んでくれるんだ 廊下でかくれんぼもしてくれる 「こっちだよ〜」ってあちこちから顔を出すんだよ 僕も考えて、後ろからも見つけたりするんだよ 「ちび太、以外と賢いじゃん」ってこれくらい考える頭あるのにさ そして、高いところに大好物のアゴちくわを投げてくれて 2メートル以上も飛び上がれるんだ 「ちび太 すごいね」って誉めてくれると 僕はしっぽをぴーんとあげて得意のポーズを決めるんだ。 |
| お助けねこ 朝5時に起きだして、僕は川へお散歩に出かけた 「僕はなんか水が好きなんだよね」 金魚さんなんかお友達だよ メダカさんは「ちび太 朝早くは来ないでくれ」って言っていたな 川の側にカモさんがいました ぐったりとしたカモさんでした 僕はくわえてお家に運んだんだ でも、重くって、途中の道路に置いたんだよ ママを起こしてみよう「ママ〜ぁ ちょっと来てよ にゃお〜ん」 「こら、ちび太連れて帰るんじゃないよ!」 空を見ると、黒いカラスさんがカーカー とんびさんがひゅ〜るる 僕は跳んで帰ります たいへんだ ママが襲撃された 「こら〜ぁ ちび太 逃げるんじゃないよ」 カモさんはぐったりしてお庭に横たわりました。 夜中に帰ってきたらドアの外で「にゃ〜おん ドアを開けてよ」とママを起こす ちゃっかりと布団の上で毛つくろいするんだ ふと見ると目線の先にちろママが寝ている 寝ているちろママにちょっかいを出す またいつもの喧嘩をする いつものように「はーぁ」と叱られて、ママの布団を頭で押し上げるんだ 「ママ一緒に寝てね」 ふところで猫なで声をゴロゴロ まったく調子いい僕なんだよ ママのところは温かいな〜ぁ。 |
| お友達 ある日、外を歩いていると太りぎみのねこちゃんが僕に近づいてきたんだ 一緒に遊んでいるうちに日が暮れて、お家に帰らないと「僕のお家に遊びにお出でよ」 玄関にどうぞ 「にゃお〜ん ママ お友達が来たよ」 ドアを開けたママがびっくりしたんだ あまりにもでかくて大きな顔でくしゃっとしたねこさんだったから 「ちび太 にゃ〜おんじゃないでしょ 連れてきちゃだめって言ったでしょ」 僕の彼女にしょうと思ったのに・・ママもめんくいだね 僕はさよならしたんだ 「また 遊ぼうね」。 |
| よけいなお世話 台風のある日 強い風にツバメさんの巣が落ちていました 真夜中に僕は口に巣をくわえてお家に帰りました 寝ているママを起こします「にゃお〜ん たいへんだ」 巣の中には3羽の赤ちゃんツバメが大きな口で鳴いていました ママはあわてて、台風の中をツバメさんのところに届けました 次の朝 外を歩いているとツバメさんに頭をつつかれました 僕は「よせよ」と手で追い払ったのに 何度も何度も、低空飛行で襲撃されました「僕はいじめてないのになぁ」 ツバメさんに誤解されました 台風のせいなのにな・・・ 横を歩いているちろママも頭を突付かれました 「ちび太 またいたずらしたな」。 |
| 発病 6月のある日 僕はご飯を吐いてしまった 喉がかわいて水をたくさん飲んだ みるみる体が痩せてきた そして、また吐いた 苦しくてお家に帰れなかったんだ やっとお家にたどり着いてぐったりと倒れてしまったんだ ママが帰ってきて、僕をお医者さんに連れて行ってくれた 注射を2本もされちゃった 僕は怖くて何回も「にゃ〜おん」って鳴いた ママが「大丈夫だからね」と僕を撫でてくれた やっと安心して眠れそうだった 次の日はおいしいご飯をすこしづつ食べさせてくれて僕は元気になった 1週間も毎日をお医者さんはおしりに注射をしたよ 僕は我慢強いから平気だったんだ {腎不全}という病気 体の中のいらないものをおしっこから出してくれないから溜まってしまう ママはいっぱい泣いていた 僕も命が短い事解かってきたんだ 体がだるくて元気がないもの だからママが「ちび太」と呼んでも小さい声しか出せないんだよ お医者さんは「ちび太はあと1ヶ月も生きられないよ」ってママに言ったんだ ママは新幹線に乗せて僕を都会に連れて帰った。 |
| 都会へ 新幹線は怖くて、早く籠から出たいってずっと鳴いていたんだ 通路でママと座っていると、ちいちゃな子が「ねこちゃんどうしたの」って僕を覗きにきた ママが「病気のねこちゃんだから ごめんなさいね」ってあやまっていた ママの都会のお家はマンションの5階だ 僕は慣れない場所に目がまわりそうだった ちろママは僕のことをすっかり忘れていたんだ「ハァー」って怒ったんだよ 夜になって部屋に隠れていると、僕の新しいもう一人の飼い主のまあちゃんが帰ってきた 優しそうだけど・・怖がりの僕は隠れたんだ 疲れた、眠たい 怖くて田舎に帰リたいよぉ でも、ママが側でずっと僕を覗きこんで 「ちび太 早く体直そうね」って抱いてくれたから、ちょっと安心して眠れそうだった 「ごめんねママ わがまま一杯言って鳴いてごめんね」 朝になるといつものように外に出たくてしかたがなかった ママが1階まで連れていってくれた ところが、牛乳配達のごわ〜って音にびっくりした僕は ママの手を離れて、一目散に飛び出してしまった 僕は半日知らない場所をさまよい川沿いにずっと歩いた 「もう、ママに逢えないかもしれない・・・」 夕方になってふらふらの僕を遠くで見つけてくれたのは、ママのテニス仲間の人だった やっとママに会えた「ちび太」と呼ぶママの声に、初めて今日「にゃ〜おん」って鳴いたんだ ごめんねママ こうして・・僕の都会での闘病生活と夏の暑い日と大切に可愛がってくれるパパとママと ちろママの生活が始まったんだ 迷子札もちゃんとつけたよ。 |
| 闘病 7月になって暑い日が続いた 体がだるくてご飯も食べられなかった 10日間はご飯が食べられるようになるまで、毎日病院で注射をしてもらったんだ 皮下輸液を入れてもらうと元気になるんだ 1日に1回はママが外に出してくれた 数時間外をお散歩すると僕のお気に入りの場所も見つけられたよ のんびりとお散歩して帰る頃、上からママが「ちび太」と呼んでくれるんだ そして、にゃお〜んと鳴くとママが下で待ってくれたんだよ いっぱいご飯を食べて、たくさん寝たけど体はだるくて辛かったんだ お刺身の匂いがするとお台所でおすわりして待っているんだ でも、毎日白や黒のお薬は嫌でしかたなかったんだ。 それから、8月9月も3日間に1度は病院へ行ったんだ いろんなわんちゃんもねこちゃんもいたけど、 ずっと鳴いていたのは僕だけだった。 僕は怖がりで甘えん坊だったからね。もうその頃はお家の場所も覚えて帰ると「にゃ〜おん」とひと鳴き 階段も上がれるようになった ちょっと賢いでしょ。 9月のある日 見たことのあるお兄ちゃんが来た。僕の頭の中で「あれ〜っ あの足音聞いたことあるよ」 もしかしたら、あの僕の1番苦手な怪獣兄ちゃんかもしれないな〜って・・気がついた。 「こらっ ちび太」って・・・ 僕嬉しいのかな?? ちろママとお昼ねしたり、ベランダですずめやハトを追いかけてひなたぼっこもした。 でも僕の身体はだんだんと辛くなった。 |
| 夢も見る 夏の暑い日 僕の体がだんだんと細くなったご飯が食べられないんだ。 ママが2日おきにお医者さんへ連れて行ってくれた. 帰ると眠たくて、とても眠くって・・楽しかった昔の夢ばかり見ていたんだ。 目が覚めるとママが大好物の(飛び魚のおさしみ)を作ってくれた。僕は(飛び魚の竹輪)が大好きで、 ママが廊下で遊んでくれたのを思い出した。 ぽ〜んとママが投げると僕は一目散に追いかける、そして口にくわえてママの所に持って行くんだ 「ちび太賢いね」って 頭をなでてくれた。高く上がると2メートルも飛び上がって、またまた僕はおおいばりだったんだ。 元気だった昔は思い出がいっぱいだ。 ちろママの目がはれて「ぼこっ」ってへんな顔・・一緒にお医者さんに行くと車の中は 2重奏のにゃんにゃんコールだった。 ちろママは4・5キロで僕は2・5キロの体重だ 先生が僕を抱き上げた後で、ちろママを抱き台におろすと 「ぼてっ」っていったから、 パパは「ちろはちび太のおこぼれを食べ過ぎたみたいだな」って笑った。 ある日、体がだるくなった 力が少ししかはいらなくなったんだ。僕はもう少ししたら天国へいくかも しれないって思ったんだ。 ママに内緒で1日中外で遊んだ ベランダからママが見下ろして「ちび太 何処行くのさ」 「早く帰っておいでよ」と呼んでいた。 川の近くに出かけて、昔追いかけていた鳥さんを見ていた そして、草の匂いも、土の感触も僕にとっては優しく穏やかに感じられた。 暗くなってお家に帰ると、ママが泣いていた・・「ちび太 心配したんだよ」「何回も呼んだんだよ」って ごめんねママ・・ママの手は温かくて安心の匂いがした。 |
| ママ助けて〜 今日も病院へ行った ご飯が食べられないからね また、皮下輸液でこぶができた 重たいにゃん〜。 帰るといつもと違って、眠くてしかたない ママ起こさないでね。 夢を見た・・近所の悪ねこが僕んちの庭に入ってきた 僕はにらみをきかせて飛びかかる その内、ぐるぐるまきで 2匹でころがりあって喧嘩していた ママの声だ 「こら!ちび太また喧嘩しているな」 あ〜ぁ 逃げられちゃった 首根っこを捕まえられて、名誉の傷にしみしみの薬をつけられた 「いたたた〜た もうしません許してママ」目が覚めた・・・ 美味しいご飯が待っていた でも、少ししか食べられなかった 身体が重くて、重くて眠たくて・・やっぱり僕はもう天国へ行くのかな〜ぁ 寒くは無いのに身体が冷たいや ママの隣でずっと寝ていた 時々温かいぬくもりが僕の背中を撫でていた 夢の中にまた戻った。 |
| 天国へ行くよ 1日1回の外遊びも出来ないくらい足がだるかった 夜になって、パパが心配してくれて「ちび太の好きな外に連れて行ってやろう」と僕を抱いて夜空を見せてくれた。 僕は解ったんだ ここが入り口の階段だよ ほら、この灯りが目印だろ あそこの茂みで涼んだり、 ママが呼んでくれるのを待ったりしたんだよ。 夜中 眠れなかったんだ しなければいけないことがたくさんあったような気がしたから・・・ 僕はお家の中の大好きな場所を、まっすぐに歩けない足で移動した 押入れの中、 僕のあなぐらにママの布団の上だ それから、大好きな爪とぎの上もだ この場所は僕の体が収まって安心する トイレも自分で倒れながら行ったよ。 朝になると、僕は満足したんだ ちろママともお別れだ 2匹で入っていたカゴの中にようやく 眠りにつくことが出来た。 ママごめんね そしてありがとうにゃん 僕は天国に行けそうだ。 |
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