

イーストセピック州アンゴラムにある「ハウスタンバラン」です。全ての柱に彫刻が施されています。
◆「ハウスタンバラン」は崩壊の危機にあります!
「ハウスタンバラン」は、セピック川流域に点在する木造の伝統的建築物です。「精霊の家」とも呼ばれ、主に「成人式(イニシエーション)」等の通過儀礼を行ってきた神聖な場所です。この国を代表する伝統芸術を取り入れた遺産であることから、首都ポートモレスビーにある国会議事堂にも、デザインのモチーフとして採用されています。大胆にデフォルメされた、壁の絵画や柱等の彫刻はその芸術性を世界に知られています。

しかし、キリスト教の布教が進むに従って彼らの伝統的様式が次第にすたれ、、「ハウスタンバラン」も破壊または放置されることになり徐々ににその数を減らしています。現存する「ハウスタンバラン」も損壊がひどくなり、このままでは崩壊するのも時間の問題です。
現在、パプア・ニューギニアの人の間でも、自国の伝統文化を見直す動きが出てきているようですが、資金難のためか「ハウスタンバラン」の保存に関する動きは未だなさそうです。
そこで私達は、「ハウスタンバラン」を将来完全に保存(修復または復元)することを可能にするために、現存する「ハウスタンバラン」の建物を実測調査し、それらの記録を作成する作業を行っています。
「ハウスタンバラン」の柱と束(つか)

1本800〜900円で「切り売り」されて マプリックのハウスタンバラン
しまっている「ハウスタンバラン」の階段。